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ブリキの金魚で昭和式に涼んでみたいと思った

Posted by モロズミ・ダン on 16.2017 その他・定番 0 comments 0 trackback
先日
駄菓子屋さん(チェーン店)に立ち寄った時に
金魚柄のブリキのバケツを見つけた。

2017_0816_151254-DSC04478.jpg

子供の頃
これでよく遊んだので
懐かしく
しかもまだ売られているなんて
うれしい気分になった。

残念ながら
店頭には小型のバケツしかなかったが
かつて
金魚のプリント柄のブリキ玩具は
他にお皿やひしゃくなどもあった。

また
プリント柄だけでなく
金魚形(金魚の輪郭をした)のものが大人気で
ジョーロや浮き型など夏の水遊びには
かかせない定番アイテムだった。

お店での情報によると
金魚形のアイテムは
現在では製造(日本製)されておらず
問屋倉庫にデッドストックとしてあるものが
市場に出回ることがあるだけとのこと。
結構貴重な商品になってしまった。

そうなると
これまで集めた手持ちのもの全部引っぱり出して
その良さを再確認してみたい気持ちになる。

以下
昭和を代表する金魚形ブリキ玩具
・金魚ジョーロ
・金魚浮き型
をご覧いただきたい。


独特な形が印象的な金魚ジョーロ

2017_0816_145158-DSC04465.jpg
ブリキの金魚ジョーロ(量産、最終型) 

つん!と
斜めに突き出ている蓮口が
なんともかわいらしい。

2017_0816_144541-DSC04464.jpg
ブリキの金魚ジョーロ(量産、最終型) 全長約19cm

和装を思わせる
変化のある彩色の鱗と
尾びれの景色
赤を基調とした鮮やかなプリント柄も
この商品の大きな魅力だ。

このタイプは
持ち手部分も白く塗装されているなど細部まで手が加えられ
完成度が高い。
量産、最終型のタイプと言える。

まだ一部の店頭(またはネットストア)で
在庫が残っている可能性のあるので
欲しいと思った方は今のうちですぞ。


量産型をもう一品

2017_0816_145219-DSC04466.jpg

2017_0816_145349-DSC04467.jpg
ブリキの金魚ジョーロ(量産型) 全長約16cm

最初の金魚よりひとまわり小さく
ちょっと平べったい感じもするが
全長約16cm。

これは
皆さんも遊んだことがあるのでは?
おそらくこれまで最も量産されてきた
スタンダードタイプ。
昭和から最近に至るまで長きにわたって愛された
ブリキ金魚の代表選手とも言える。

なので
もし玩具の世界遺産があったら
登録申請したいぐらいのアイテムだ。

2017_0816_151813-DSC04482.jpg

ここで
水の注入口の奥を
見ていただきたい
なにやら
柄がみてとれる。

2017_0816_144457-DSC04463.jpg

おそらく
他の玩具(ブリキのバッジか何かか?)で余った
ブリキ板を
金魚の底面にリユース(再利用)していた。
当時は環境配慮という考えではなく
いかに原価を安くあげるかの
コスト的な理由だったであろう。


最初に紹介した金魚の中も・・・

2017_0816_144423-DSC04462.jpg

「丸金のうに」の印刷がそのままに。
うに缶詰のフタ部分のブリキ板をリユースしたようだ。

2017_0816_163526-DSC04483.jpg

金魚たちの裏面をみてみると
”やっぱりな”
と確認できる。

「丸金のうに」の裏面は
まさしく缶詰の内側の
よく見る金色だ。

これら量産型は一見
古いものか新しいものか分かりづらいが
ブリキ板をリユースしているかどうかで
昭和物かどうか判断ができよう。
ブリキ板に限ったことではないが
近年は印刷や製造技術の効率化で
他に再利用するようなロスがほぼ発生しないからだ。


ジョーロをもう一品

2017_0816_145455-DSC04468.jpg

2017_0816_145608-DSC04469.jpg
ブリキの金魚ジョーロ(昭和期) 全長約13cm

やや小ぶりであはるが
手作り感あふれ
いい雰囲気を醸し出している。

ジョーロの細かい穴も
微妙に不揃いなので
一つひとつ
手で開けているようにみえる。
その手作り感からして
おそらく
昭和30年前後のもので
もうだいぶ前に廃番となっている。

これはリユースしてないのかな
と思いきや

2017_0816_204539-DSC04487.jpg

先端の軸部分
裏側をよく見ると
BEER
の文字が。
おそらく缶ビールのブリキ板を
リユースしている。


カラカラ、プカプカ金魚浮き型

2017_0816_150056-DSC04470.jpg

2017_0816_150116-DSC04471.jpg
ブリキの金魚浮き型(量産型) 全長約6~9cm

草花への水やりなど
道具的機能があるジョーロとは異なり
この浮き型は
ただ水に浮かばせるだけのものだ。

中に小さな粒状の何かが入っていて
振るとカラカラ音がする。
意味もなく鳴らしたくなるやつだ。

上から写真の左の金魚で
全長約9cm。
このタイプはまだ店頭に在庫がある
かもしれない最終型。

次に量産される場合は
海外製造の可能性が高い
絶滅危惧種と言える。


続いて
昭和時代(30年代)の廃番品を3点程

2017_0816_150545-DSC04475.jpg

2017_0816_150559-DSC04476.jpg
ブリキの金魚浮き型(昭和期) 全長約12cm

子供が金魚と競泳している構図で
金魚の顔もちょっと漫画っぽい
珍しいタイプだ。


2017_0819_180756-DSC04488.jpg

2017_0819_180851-DSC04489.jpg
ブリキの金魚浮き型(昭和期) 全長約9cm

一見、裏面かな
と思わせるくらい
シンプルな単色タイプ。
尾びれ部分に金彩が吹きつけられている。


2017_0819_180917-DSC04490.jpg

2017_0819_180954-DSC04491.jpg
ブリキの金魚浮き型(昭和期) 全長約9cm

プリントがニビ色に退色していて
それがいい景色になっている。
もしかしたら
昭和30年代より古いものかもしれない。

なんせこれらブリキ金魚達は
箱などの外装無し
バルクでお店納入され
むき出しで陳列されていたと思われる。
なので元々商品仕様の表示などがないため
分からない事だらけだ。


かなり昔から親しまれていた金魚型

しかし
この金魚の顔を見ていたら
何かに似ていることに気づいた。

fd00c8c3080b8b83a4220579f2736448_s.jpg
青森 金魚ねぶた祭 (フリー画像より)

「金魚ねぶた」の
灯篭の顔に似ていませんかね?
(似ていると言ってくれれば話が繋がるのでとてもうれしい)

調べて見ると
金魚ねぶたは江戸末期からあった歴史ある祭のようだ。
明治初期においては
各家庭の門口に棒脚を付けた金魚灯籠を立て火がともされ
その下に、水を入れたたらいを置き
水に映るさまを観賞しながら
巡ってくるねぶたを待ったとされる。

なんとなく
ブリキ金魚と結びつくような気がする。
もしかしたら
ブリキ金魚は日本の伝統文化の流れを引き継ぐもので
絶対に残さなければいけないものかもしれない。

さらに
山口県にはこれまた伝統ある金魚ちょうちん祭りがあって

さらにさらに
愛知県の瀬戸窯業の歴史資料によると
明治30年代に陶製の金魚の浮き玩具が生産され
大流行した記録が。
この瀬戸焼による陶製浮き金魚がブリキ金魚の原型
となった有力な説もあった。

ではブリキ玩具全般はいつ頃からあったかと言うと
明治時代が始めとされている。
当時石油ランプの普及で
大量のブリキの石油缶の空缶が廃棄されていたが
これに玩具業者が注目
リユースして玩具を製造したという。

ちょうど陶製の浮き金魚の製造とブリキ玩具の始まりが
重なっている。

いずれにしても
様々な形ではあるが
昔からかなり広い範囲で
金魚型が親しまれていたのだ。


もちろん
金魚そのものも
子供たちにとって圧倒的な人気があった。

2017_0816_151354-DSC04479.jpg
2017_0816_151718-DSC04481.jpg
「たのしい魚ずくし」 ㈱冨士屋書店  定価30円
画:前田松雄

定価からして昭和30年前後のものだと思う。

魚特集の絵本だが
表紙と巻頭見開きは
デ~ンと金魚が配置され
その人気の高さで幅を利かせている。


せっかくなので涼んでみたい

金魚柄のブリキのバケツもあることだし
水を入れて金魚を浮かべてみたくなった。

2017_0816_150934-DSC04477.jpg

3匹泳がせてみた。

2017_0816_165621-DSC04485.jpg

さらにジョーロも使ってみよう。

2017_0816_152902-DSC04491.jpg

うん
少々
水の出が悪かったが
昭和の涼しげな風景になった。

「心安らかなり、これぞ日本の夏・・・・」

どこかの学園の理事長さんのように
夏の風情を詠う気分になりかかった。
(お父さんカッコいい)

ブリキは錆びるので
遊んだ後は
ジョーロの中まで
よく乾拭きをしなければならない。


ここまで個別に撮影してきたが
ブリキ金魚の大きな魅力として
尾びれのデザインに
特に情緒があるなと感じていたので
最後
片づける前に
並べてみておこう
と思った。

2017_0816_163709-DSC04484.jpg



後記

冒頭でも触れたが
この記事を書くきっかけは
駄菓子屋への立ち寄りでみつけた
ブリキの金魚柄のバケツであった。

2017_0819_181222-DSC04492.jpg
一般的に58才のおじさんが自分買するアイテムではない2品

ブリキのジョーロや浮き型はなかったが
空気入れ式のビニール金魚があった。

これもまた昭和っぽい雰囲気を醸し出していたので
バケツと一緒に
つい衝動買いしてしまった。(2つで1,300円ぐらい)

その行動を
小学1~2年生ぐらいのお嬢ちゃん姉妹(おそらく)に
何故かず~っと見られていた感じだったが
こちらからは目線を合わせないようにしていた。
どう思われていたのか
今でも少し気になっている。
(注・お嬢ちゃんの選んだ玩具を横取りしたわけではありません)


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昔ながらのお道具箱に古い文具を入れて昭和の雰囲気を再現してみた

Posted by モロズミ・ダン on 17.2017 文具 2 comments 0 trackback
今でも現役、ライオン柄のお道具箱

発売から45年以上経つが
今だに根強い人気があるという
「よいこのおどうぐばこ」

2017_0717_164610-DSC04456.jpg
「よいこのおどうぐばこ」㈱デビカ

ロングセラーだけに
「あ~これねっ」
と世代を越えて懐かしく思った方も
多いのではなかろうか。

私もそのひとりで
友達だったか妹だったか
お気に入りで使っていたような
記憶が残っている。

なぜ今回これを取り上げたかと言うと
このお道具箱
最近また静かなブームが再燃し
文具専門店などでもフェアを開催しているケースが
目立つようになっていたからだ。

文具に限らないが
昨今、流行に左右されず
古くても品質やデザイン性のよいものが見直され
正当に評価される傾向が高まっているように感じられる。
このブログにとっても
昭和物にスポットが当てられることは
記事ネタ選びの選択肢も増えとてもうれしいことだ。

この商品
ライオンのイラストが特徴だが
商品名はあくまで

「よいこのおどうぐばこ」

ちょっと地味ではある。

話を進めるにあたって
わかりやすく親しみを込めて
以下、勝手ながら

「ライオンくん」

と呼ばせていただきます。



発売当初のお道具箱の使用例を再現

45年以上前と言うことで
西暦だと1970年前半。

この時代にも
魅力的な文具がたくさんあって
今でも手元にいくつか残している。
(手元と言っても納戸の奥の方だが)

ライオンくんに
それら当時の文具を収納して
発売当初の雰囲気を再現してみた。

2017_0714_184447-DSC04434.jpg
「よいこのおどうぐばこ」㈱デビカ

主な収納物をあげると
●鉛筆(1ダース箱入り)
●竹尺(30cm)
●スタンプ
●方位磁石
●虫めがね
●グリコのおまけ(キャラメルではなくアイスクリーム用)
●U型磁石
●プラ定規
●筆箱
●昆虫採集キット
●巻尺
●はさみ
●木工作キット(金庫貯金箱)

下にかさなって見えないが
●色鉛筆セット
●学習ノート(4冊)
●学習ブック
●ボンナイフ
●下敷き
●かるた
●うつしえ
●七夕飾り
●鉛筆補助軸(2種)

大小26点入れても
まだ若干の余裕がある。

全部出して広げてみよう。

2017_0714_184020-DSC04433.jpg

意外と収納力があることに驚かされる。
撮影フレームに入りきらないボリュームだった。


男の子を想定して集めてみたが
女の子版もやっておかないとまずいかな

変な使命感が湧いてきたので
急きょ集めてやってみた。

2017_0714_185218-DSC04436.jpg

こちらも全部出してみると

2017_0714_184835-DSC04435.jpg

こんなに入るんですね。

収納アイテムは・・・
明細を書こうと思ったが
ちょっとかったるくなってきたので
男の子と7割位は同じ(色・柄違い)
としておきます。


懐かしくて魅力的な昭和の文具

今回収納してみた文具類で
「これは何なんだ」と
気になるものもあろうかと
何点かピックアップしておきたいと思う。

どれも小学校正門前の文具店で購入できた懐かし物だ。


メジャーなキャラクターを使用したメジャー

2017_0717_144943-DSC04456.jpg
チビッコメジャー

プラ製の巻尺であるが

2017_0716_215522-DSC04441.jpg

目盛の裏面にも印刷してあって
なにやらイラストやスタートの文字が見える。

あみだくじのように辿っていくと
途中点数があったり障害があったりで
ゴール到達と点数を競うゲーム(運だめし?)
となっている。

2017_0716_215246-DSC04440.jpg

ナメゴン、ボスタングって
これは「ウルトラQ」に出てくる人気怪獣たちだ。
でも
陳列用の外箱のPOPや商品外観にも
ウルトラ系表記は全く見当たらない。
おそらく版権許諾なしであろう。

ウルトラ怪獣マニアでも見落としてしまう
レアもの
といえるかも?だ。



これがないと鉛筆が使用不能?

2017_0716_220005-DSC04442.jpg
シャープナイフ

通称: ボンナイフ
と言っていたと思う。

この頃は自宅では鉛筆削り器があったのだが
学校では各自ナイフで削っていたのだ。

2017_0716_220351-DSC04443.jpg

もう50年近く前の物で
ほとんどが錆びてしまったが
数本きれいなものを発見!
広げてみた。

ナイフというものの
カミソリですね。

カバー付きだが
小学生にはちょっと危険で
誰もが一度は
指腹をプチっとやってしまい
ポタポタしてワタワタ。

刃物の危険性と扱い方を身をもって
学習した。


特に金銀が貴重でなかなか使えなかった

2017_0716_230616-DSC04449.jpg
色鉛筆セット コーリン

ブリキ製のケースが原価を押し上げたのだろうか
12色入りは¥200
14色入り(金銀入り)で¥250

当時としては高価な文具だった。
だってシャープナイフやチビッコメジャーが
¥10 ですぞ。
アイスのホームランバーは¥5 の時代ですから。
少年マガジンが¥80  ・・・(もうわかったよ の声を聞く前に止めときます)

だから
36色以上のさらに高い色鉛筆セットをもっているやつは
大体お金持ちの子
と判断できた。

お絵かきの時
金銀はもったいなくて(2色増えるだけで¥50 アップ)
なかなか使えなかったのを横目に
彼らは金銀であろうと思う存分使っていたように見えた。

持っている色鉛筆のグレードの差で
簡単には変えられない人生の宿命的な寂しさを感じた。


他の遊びに使いたい衝動が・・・

2017_0716_221236-DSC04444.jpg
昆虫採集セット  ㈱デビカ 他

学習帖の表紙から昆虫が消えてしまった今では
考えられないだろうが
昆虫採集⇒昆虫標本作りは
自由研究の定番で人気があった。

夏休みは多くの小学生(特に男子)が
競い合って珍しい昆虫を採集していた。

なので
当時の文具店もそれに対応し
何種類もの昆虫採集セットが
山積みで品揃えされていたのだ。

基本的にはどれも
殺虫液・保存液(ホルマリン)の2液と
注射器、ピンセット、虫めがね、留めピンなどが
セットされている。

2017_0716_221554-DSC04446.jpg

でもあまりにリアルな注射器だったので
昆虫標本用だけに飽き足らず
他のごっこあそびに使いたくなった人は
少なくなかったのではないだろうか。

使用する対象を誤ると危険なため
正面に注意書きまであった。


あちこちで謎の紐が増殖

2017_0716_221906-DSC04447.jpg
カラーニッチング    モダンニッチング

通称: リリアン (またはリリヤン)
と呼ばれていた簡易丸編み器である。
こればかりは
女の子限定の大ヒット商品で
当時の女の子のライオンくんの中には
かなりの確率で入っていただろう。

上部の5本の釘(パチンコ台の釘に似ている)に
金属の細い編み棒で
色糸を根気よく順繰りに引っかけていくと
下方から紐状(細い筒状)に編み上がってくるものだ。
(残念ながら材料の色糸は持ち合わせていない)

昼休みの教室内のあちこちで
何かを競うように
せっせと編んでいた女の子たちの光景を思い出す。

「そんな長い紐を編んでいったい何に使うのか」
恐るおそる何人かに聞いてみたが
誰も明快な回答をくれなかった。
私が個人的に嫌われていたのか
実際のところ目的なく編んでいたのか
いまだに謎のままだ。
後者のほうであってほしい。


よいこの条件とは?

2017_0717_211850-DSC04458.jpg
文具ギフトセット  ギターペイント

これは以前の記事でも紹介したが
文具詰め合わせギフトセット。

ギフトボックスの下の方には
さらにノート数冊なども隠れていたと思う。

これを最初に思い出していれば
このギフトセット一つをそのまま
ライオンくんに差し替えればよかったのだ。
多種の品出しで納戸の奥をひっくり返すような労力は
使わずに済んだかもだ。


しかしながら
文具もこんなにフルコンプで揃っていれば
ライオンくんへのおかたずけも楽しかったに違いない。

しっかり整理整頓できることは
「よいこ」
と呼ばれるにふさわしい条件だ。


これはもうお道具箱というより・・・

2017_0717_143643-DSC04455.jpg
「よいこのおどうぐばこ」㈱デビカ

ライオンくんは
表面が黄色系のオレンジがベース色で
これは男女とも好きなカラーで目を引いている。

そして内側は
鮮やかなスカイブルー。

2017_0717_221715-DSC04461.jpg

大空の広がりのように
何をしまっておこうか
その思いは自由に大きく広がる。

使う人が本当に大切にしている物を
何よりも優先して保管する先がこの箱。
そして
私の場合はこれだった。

2017_0717_142859-DSC04454.jpg

こうなると
お道具箱というより
おもちゃ箱となる。

学習用お道具をしまわないで
駄玩具の箱にするのは悪い子?
いえいえ
何であってもしっかりおかたずけできる子は
タイトル通り
「よいこ」
ということにしましょう。


メンコにも最適、抜群の収納力

駄玩具の中で
私が一番好きだったのはメンコ。
ライオンくんには
いったいどのくらい入るのか気になってきた。

メンコをバラでゴソっと入れて
それを1枚1枚数えるのは結構たいへんだなぁ
と思って躊躇していたら
かんたんな方法を思いついたので
すぐやってみた。

2017_0716_231813-DSC04452.jpg

駄菓子屋で仕入れた時の外箱入りや束の状態で
そのままイン。
そしてメンコの上フタを開け
収納具合を眺めてみる。

2017_0716_231840-DSC04453.jpg

箱入りが300枚入+400枚入
+紙紐束120枚は箱などに書かれているので
分かっている。
合計820枚

さらに高さなどにも少し余裕があるので
バラのメンコを入れれば
1,000枚以上は入る計算。

凄いぞライオンくん
想像以上の収納力だ。

ライオンくんの
現在のキャッチフレーズは

「A4のクリアファイルが入る」

であるが

「メンコなら1,000枚入ります」

も追記した方が販促上さらによいと思うので
販売しているお店の方にお伝えしたい。

また
ライオンくんは今では珍しい紙製。
でも紙とは思えないほどしっかりとしたつくりで
プラや金属製のものと同等以上の
耐久性があるような感じを受ける。

現在主流のお道具箱はプラ製であり
密閉性が高い。
それはそれで長所だが
一度湿気が入ると外に逃げにくいので
紙ものなどはシミや波打ちなどの
劣化を起こすこともある。

ライオンくんは日本の職人技で丁寧に作られたもの
適度に湿気を逃がす絶妙の勘合であり
紙ものにも優しく
文字通り優れ物であるのだ。

思い入れのあるものを
安心してしまい続けたい人にとっては
お道具箱というより

大切な宝箱

といってもいいかもしれない。













ノートの表紙絵で昭和の風景を鑑賞する

Posted by モロズミ・ダン on 20.2017 文具 0 comments 0 trackback
お気に入りの表紙を揃えるのは楽しかった

子供の頃
割と自分の好みで買い揃えることができた
文具小物。

特に学習ノートは
校則縛りの厳しい中で
表紙絵で自己主張できる数少ないアイテム
であったと思う。
(但しアトムや鉄人などの漫画系は
学校持ち込み禁止だった)

ちょうど今頃の新学期前は
どんなノートを使ってやろうかと
学校前の文具店で
真剣に品定めをしていた時期だ。

当時の表紙絵といったら
学校・生活行事に勤しむ優等生男子女子の図であったり
鮮やかな風景であったり、人気の乗り物、建造物などなど
題材も幅広かった。

学習ノートと言えば
「ジャポニカ学習帳」じゃないの?
との声も聞こえてくる。
確かにそうだが
それが発売された昭和45年の頃は
私はすでに小六ぐらいになっていたので
あの写真版の草花や昆虫の図鑑的表紙には
ほとんど馴染みがなかった。

なので誠に勝手ながら
今日は昭和20年代後半から
30年代のノートの表紙絵
特に風景物を中心に集めて
あらためて鑑賞し
懐かしんでみたい。

(※ノートは発行年月日の記載がないため
年代的な記述は表紙の題材からの推測です)


写真版の表紙は高級品

カメラが貴重な高額品で
写真をプリントするにも写真屋さんに現像に出して
などと手間と日数と高いコストがかかった時代。
写真=高級品
のイメージがあった。

ノート自体はイラスト版も写真版も値段に差はなかった
となると写真版お買い得感があったと思う。

2017_0319_193653-DSC04388.jpg
㈱吉原工業所

昭和33年に建造された東京タワー。
展望台と同じ目線からの東京都下のパノラマ風景だ。
ウルトラQのペギラの目線でもある。

大人気だった東京タワーは
お土産品のみならず
多くのアイテムが商品化された。

2017_0319_193712-DSC04389.jpg
上田ノート㈱

表紙を飾る列車と言ったら
「ひかり号」がハズレのない手堅いところだが
「こだま号」だ。
これは企画担当者がマニアックだった訳ではなく
おそらく昭和38年以前に発売されたものだろう。
東海道新幹線は昭和39年運行開始だった。

背景の富士山は構図として座りがいいし
美しいし迫力あるしで
ついつい使いたくなる素材だ。

2017_0319_193808-DSC04391.jpg
2017_0319_193627-DSC04387.jpg
クロワシ紙製品㈱

港の風景は
どこにも地名表記がないが
建造物の雰囲気から
日本のどこかであるようだ。

繁華街の方は
デパートの垂幕に「六甲山・・・」
の文字が読み取れるので大阪だ。
見えづらいが屋上のアドバルーンは
昔は繁華街であれば必ず見かけることができた。

続いては
都会から離れ
雪山へ

2017_0319_193828-DSC04392.jpg
2017_0319_193845-DSC04393.jpg
クロワシ紙製品㈱

学級委員長でもやっていそうな
優等生男女の模範的活動シーンだ。

このような構図パターンは
早くから
学年別学習雑誌の表紙はこうだ!
といったお決まりな感じで
多くの出版社が取り入れていた。


昭和30年前後はイラスト版が主流

雪山続きで
さらに年代を溯ってみてみよう。
ここからはイラスト版が中心に。

2017_0319_193946-DSC04396.jpg
マルミヅノート㈱

マッターホルンと明記がある。
まだ一般家庭にエアコンがなかった時代なので
暑い夏などは
こんな涼しげな風景が机の上にあると
ちょっとばかり気休めになった。

雪山系は結構多く・・・

2017_0319_193927-DSC04395.jpg
キンセイ印

同じくアルプス系ではないかと
山岳電車の形式が欧州っぽいデザインだ。
アニメのハイジが放送されるのは
まだ15年ぐらい後になる。


2017_0319_193908-DSC04394.jpg
㈱三栄社 オリンピック学習帳

裏表紙に
オリンピック選手派遣費獲得協賛品
とあり
ノート売り上げの一部が選手派遣費の一部になる
との説明が。

また裏表紙にクイズがあり
「来年のオリンピックはどこで開催?」
(答:ヘルシンキ昭和27年開催予定)
から
昭和26年発売であることがわかった。


山の風景と言えば・・・

冒頭の
こだま号の表紙でも採用されていた
やはり富士山を取り上げない訳には
いかないでしょう。
日本一の山であるし。

2017_0320_083744-DSC04412.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

昭和34年発売
サイドを
大き目の螺旋リングで綴じられているが
説明は後ほど。

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文栄堂紙製品㈲

憧れの乗り物ヘリコプターと富士山
人気アイテムをWで押さえてます。

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文栄堂紙製品㈲

後に「最後の大型プロペラ旅客機」と言われた
ボーイング377(昭和22年頃就航)。
「空のホテル」との異名も持つ2階構造。
客室内にはベッドや洗面室
またバー用のギャレーやソファを併設したラウンジを装備する等
今でいうセレブ仕様の構造だ。
(この機種は日本の航空会社には採用されなかった)

このアメリカ航空技術の粋を集めた最新機B377と
日本の富士山と組み合わせ。
しかも銭湯絵を思わせるような和調の富士で
意表を突く構成にじわじわと魅力を感じてくる。

2017_0320_233745-DSC04425.jpg
「少年」付録 「科学の驚異 世界最新乗物画帳」 光文社昭和24年7月発行
小松崎茂 

この豪華旅客機
昭和20年代中頃に
日本の学習雑誌や漫画など少年向けのメディアにも
頻繁に紹介されるようになった。
参考資料として1冊アップしてみた。

乗物画帳の表紙絵は小松崎茂先生の作品
リアルな描写なので気づいたのだが
主翼とプロペラエンジンは
日本を空襲で苦しめたB29のそれとそっくりだ。
太平洋戦争後も間もない時期だし
航空会社も同じだし
設計流用していることも充分ありえるだろう。

となるとこの表紙の
旅客機と富士山
ちょっと複雑な意味合いを含んだ
組み合わせとなるか。


かっこいいアーキテクチャな風景

続いては
建造物系の表紙をいくつか

2017_0319_194203-DSC04402.jpg
しおりの学習帖本舗

背景は立派な大型の橋
子供達のうしろの石碑には
北原白秋の
「あめがふるゝヽ城ケ島のいそに・・・・」
の詩がある。
神奈川県三浦半島の城ケ島を背景に詠ったもの。

この橋は城ケ島大橋だ。

おそらく
北原白秋以外にも
たとえば宮沢賢治の「雨ニモマケズ・・・・」
の石碑を背景にしたノートの表紙なんかも
あったんじゃないだろうか。
やはり学習ノートだから
文化人的要素を含めた題材は
シリーズ化していたかもしれない。


2017_0319_194223-DSC04403.jpg
タイヨー学習帖

カッコイイ鉄橋を
蒸気機関車が威風堂々走る図。

汽車と鉄橋
この二つは切り離せない組み合わせ。
汽車系の童謡、唱歌で思いつくのが
3曲程あるが
いずれも鉄橋を走る汽車が歌われている。

私はギリギリ蒸気機関車に乗れた世代だ。
幼稚園の頃(昭和39年頃)
両親の実家(長野)へ帰省するときの
かすかな記憶がある。
夏の暑い日でもちろん冷房もなかったので
窓は全開。
碓氷峠のあたりでトンネルが多くあり
そのたびにトンネル内で窓から煙が入らないように
大人たちが窓の開閉をせわしなくしていたのが
ちょっと滑稽だったことを憶えている。

童謡の歌詞にあるように
「トンネル鉄橋トンネル鉄橋トンネルトンネル・・・・」
その度の窓開閉だった。

小学生になってからは
完全に電気機関車(気動車だったか?)になってしまい
蒸気機関車も
あの滑稽なシーンも
もうみれなくなっていた。

この表紙を見ていると
当時の力強い走行音と
「ボーッ!」という
雄叫びのような汽笛が聞こえてきそうだ。


ダムのかっこ良さは人気だった?

建造物系でも
ダムの表紙が目立つのでいくつか紹介しよう。

2017_0319_194318-DSC04405.jpg
2017_0319_194327-DSC04406.jpg
日東ノート

最近では諸問題でダム建設の是非が問われているが
昭和20年代中頃から30年代にかけては
巨大ダム(あわせて水力発電所)が相次いで建設されていた。
建設技術の粋を集めた大型プロジェクトは
日本の高度経済成長の柱のひとつでもあったのだ。
そしてその壮大な風景は
数多く観光名所としても(ダム湖を含め)脚光を浴びていた。

そんな人気の題材を
ノートの企画担当者は見逃さなかったのだろう。
表紙への採用頻度は高かったようだ。


2017_0319_194341-DSC04407.jpg
2017_0319_194359-DSC04408.jpg
タイヨー学習帖

残念ながら
具体的な表記がないので
2冊とも
どこのダムであるかは
わかりかねるが
マニアの方がいたら聞いてみたい。


ノート表紙の題材の傾向は・・・

ダムの写真版もあった。

2017_0320_083846-DSC04413.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

「黒部峡第二発電所」とある。
黒部ダムの一端の風景だと思うが
できれば高さ180メートル以上ある
この超大型ダムの全景を見せてほしかったな。

前半でお見せした写真版富士山の表紙と同様
サイドを大きな螺旋リングで綴じているが・・・

2017_0320_083657-DSC04411.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

これは
極東ノートの営業用見本帳である。
おそらく営業マンが持ち歩いて取引先で注文を受けたり
または小売店用の発注の際のカタログとして
活用されたものだろう。

約3センチの厚さの見本帳には
31冊分の表紙+中身1枚+裏表紙が綴じられている。

1959と表記があるので
昭和34年度版だ。58年前だ。私の歳と同じだ。

この1社(1冊)ではあるが
当時の表紙題材の傾向がわかるぞ!
と早速
カテゴリ別に整理してピックアップしましょう。

2017_0320_090118-DSC04417.jpg
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極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

①優等生男女系・・・11冊/31
  
2冊目のロープウェイの表紙は
風景に分類するか迷うところだが。

2017_0402_204248-DSC04426.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

②風景・・・8冊/31
 先にアップした富士山、黒部ダムなど。

2017_0320_090216-DSC04418.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

③ワンポイントシンプル系・・・5冊/31

2017_0320_090003-DSC04415.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

④著名人系・・・1冊/31

2017_0320_091003-DSC04419.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

⑤文化人形系・・・6冊/31


文化人形がブームだったので
多くなるのは必然であっただろう。

風景8冊のうち
ダムがしっかり入ってるてことは
やはりダム採用率は高かったのかもしれない。


もちろんノート以外でも
ダムを取り上げる学習用出版物も多かった。
そこで学習雑誌を2冊。

2017_0319_193357-DSC04384.jpg
「科学クラブ」4号 ㈱東雲堂 昭和34年1月発行
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行


2017_0320_140550-DSC04420.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

山と川を中心とした
パノラマ図で資源活用の説明をしている。

2017_0320_143007-DSC04424.jpg
2017_0320_142921-DSC04423.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

ダムと発電所も数か所あって
位置関係もよくわかる。

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2017_0402_220139-DSC04428.jpg
「科学クラブ」4号 ㈱東雲堂 昭和34年1月発行

電気の使われ方フローチャートと
水力発電の細かな解説まで載っている。

2017_0319_193544-DSC04386.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

ダムは学習教材としても
重点的な位置付けであったようで
力の入れ具合が裏表紙にも。

全面に爽快なその風景が載っていた。


最後にこの1冊。

2017_0319_194831-DSC04410.jpg
タイヨー学習帖

社の字からして昭和20年代前半だろうか。

ダム系かなと思って
ストックから粗選りしていたが
よくみてみるとダムではなく
滝だ。
(ダムだと最後うまく話がまとまったのだが)

でも
不思議な雰囲気なので
キープしておいたのだが
どのタイミングで紹介しようかと思案していた。
(最後に無理矢理入れ込んだ感じだ)

どこかの景勝地なのか
それも日本か外国か?

ヘリコプターと崖上の発電所?
いいアクセントになっている。

海に浮かぶ船は玩具か本物か
遠近感を混乱させる。

奥の方の水の流れも不自然だし
架空の風景なのか
だまし絵のようにも見える。

ついつい細部まで見入ってしまい
徐々に魅力に引き込まれる
額装してもいいレベルの秀作だ。
(個人的に)

意表を突かれる風景の発見があるので
学習ノート鑑賞は楽しい。

こんな1冊を手に入れた日には
友達に自慢しまくる昭和時代の自分
が想像できる。







あの「秘密の塔」の実態が知りたい

Posted by モロズミ・ダン on 26.2017 時代劇・忍者 0 comments 0 trackback
ずっと気になっているのは
前々回にアップした
かるた(画:南村喬)としても商品化された
「オテナの塔」だ。

おさらいすると
「オテナの塔」は
NHKラジオドラマ新諸国物語シリーズ(1952~1960年)
として1年間ずつ放送された一連の冒険活劇の第4部作目のお話。
アイヌ一族の青年と生き残りの父親(および一族)対
悪代官達の攻防を描く。
アイヌの宝を巡る複数の登場人物達が運命に導かれ
オテナの塔の場所を記した巻物の争奪戦へと
進展、邂逅と対決を繰り広げる・・・
といった内容だ。

2017_0226_225316-DSC04335.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

オテナの塔
タイトルにもなっているのに
そのハッキリとした全体像を見たことがなくて
モヤモヤ感を抱いていた。
いったいどんな塔だったのか。

けっしてヒット作品とは言えず情報も多くない。
はたして調べきれるかどうか。

2017_0122_175859-DSC04259.jpg
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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫


絵札をすべてチェックしたが・・・
行き詰まったときには現場に戻る
いわゆる
現場百篇が捜査の基本
なので
オテナの塔かるたの絵札を
あらためて全部みてみた。

がやはり
前々回にアップした2枚しかなかった。
ご覧のようにシルエットだけだ。

絵札のルシべ老人と同様
私の夢にも出てきそうだ。


実は
かるたの箱絵の背景にも塔が画かれているのだが
2017_0225_220817-DSC04326.jpg

質感だけは何となく読み取れるが
タイトルが邪魔をして
全体像がいまいち
わからない。

当時は原作の時代小説とNHKラジオ放送が元で
そのため
挿絵などを書き起こすための情報が少なかった
のだろうか。

イライラ感が増幅するなか貴重な情報が

2017_0211_193856-DSC04272.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

見つけ出しましたよ。
表紙絵にかるたの箱絵よりも
僅かだが
より鮮明な全体像が。

2017_0211_194157-DSC04276.jpg

うれしくて拡大してみた。

断片的にシーンをピックアップしているかるたと違い
ストーリー本ですから
きっと本編には
デデーン
立派なオテナの塔が登場
しているはずだ。
そうであってほしい。

焦らず最初からみてみよう。

2017_0211_194623-DSC04280.jpg
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 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

登場人物のワイプで
隠れている部分もあるのだが
石垣で組まれている構造などが
わかってきた。

この調子だ。


実は肝心な後半部分が・・・

パラパラと
ページを捲っていくと
最終頁に
「このあとは10月号につづきます」の案内文が・・・
ガーンである。
思わず古典的な漫画表現が出てしまうぐらい
がっかり感が漂う。
主人公がオテナの塔にたどり着くクライマックスは
お話の最後の方だからだ。

この付録本の展開具合は
主人公の小源太が中心というより・・・

2017_0225_215005-DSC04315.jpg
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 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

けっこう
深雪の露出が目立っている
ちょっと偏った展開だ?


苦難続きの深雪

中盤以降の深雪は
苦難の連続
あまりのピンチっぷりを
ダイジェストで

2017_0212_162002-DSC04304.jpg
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 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

この虐げられた非情な展開がずっと続き
深雪の苦悶の表情に心が痛む。

ちなみに作画の南村喬先生
後に桐丘裕之のペンネームでSM系雑誌の挿絵も画いている。
責められて悶え苦しむ女性の妖しい表現・画力は
マニアの間で高い評価を得ているようだ。
その才能を
このオテナの塔の時期からすでに
ちょい発揮していた
といったら偏頗な見方か。

話が横道にそれたが
オテナの塔への道は
まだまだ遥か遠くのようだ。

後半部分は付録本化されていないようで
おもしろブック本誌を続けて読まなければ
オテナの塔に辿り着けない。
だが残念ながら
おもしろブック本誌はここにはない。


期待の付録本も残念な結末が
でも
希望のもう1冊がありました。

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 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
表紙絵:勝山ひろし 原作:北村寿夫

この付録本は
お話が読み切りで
完結しているのだ。

これは期待できますな。

いきなり
巻末ちょい手前あたりからページを開くと

2017_0226_223230-DSC04333.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
画:鈴木清 原作:北村寿夫

オテナの塔があるであろう
目ぼしをつけた小源太が
いよいよ能登の岬に船を出している。


次のシーンは
2017_0225_215935-DSC04323.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
画:鈴木清 原作:北村寿夫

すでにオテナの塔の中で
宝を手にしていた。

オテナの塔の発見シーンは
そんなに重要ではないのか
「タイトルにもなっているのに」
と声に出して言いたくなるほどだ。

勿論文章では説明あるのだが

2017_0225_220037-DSC04325.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
文:西山敏夫 原作:北村寿夫

えーっと整理すると
①島と言うよりもひとつの大きな岩に小源太の船が衝突
②その岩によじ登った小源太は足を滑らせて深い穴に滑落
③穴の底には苔むした扉がありその先の下方に階段、それを降りる
④さらに扉があり中に入ると大きな箱有
⑤金、銀、宝石=オテナの宝ゲット

まったく
塔っぽくないのだ。大きな岩だもの。
がっかりである。

もう少し謎で神秘的な造形で
インディジョーンズ的な
カラクリが何重にも仕掛けられてと
勝手に期待し過ぎていたのか。

まあこの本は少女向けだから
深雪の試練に耐える生きざまをメインに構成し
そのほかの設定は極力簡略化したのだろう
とは思うが。

この記事の締め方としては
お話の後半が連載されていた
おもしろブック本誌を出して
「これがオテナの塔の実態だ!」
とやれば
カッコよく締めくくれたのだが
残念ながら持ってない。

資金力があれば探して入手できた
可能性もあったが
無理せず肩肘張らずやっていきたい。

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NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

先にアップした
おもしろブックの付録本の裏表紙にも
オテナの塔があった。

これをみてたら
オテナの塔は謎のままで
いいような気がしてきた。

この秘密感が漂うシルエットの姿が
本当の姿なのかもしれない。






南村喬その後の画業

Posted by モロズミ・ダン on 12.2017 巨匠・アーティスト 0 comments 0 trackback
前回は
南村先生の昭和30年代の作品を中心にみてきたが
その後の昭和50年前後の作品に
スポットを当てたい。

南村先生は平成9年に亡くなられているので
後期の画業にあたる。

その間の40年代はどうしたの?
と思われるかもしれないが
約1年半前にアップした南村喬特集の4回目
「実力派の画業アイデンティティー」(←クリック)
をご覧いただきたい。
この40年代はそれまでの時代活劇に留まらず
戦記、怪獣、恐竜、妖怪、SF物と
作品の幅もかなり広げていった時期といえるだろう。

でも個人的にはやはり時代活劇!
これに絞って進めさせて下さい。


笛の音色まで聞こえてきそうだこの迫力!

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新諸国物語「笛吹童子」 カラーシート 朝日ソノラマ発行
原作:北村寿夫  作画:南村喬之 TBS

北村寿夫の新諸国物語シリーズでも
一番人気だった「笛吹童子」
挿絵担当は南村先生だ。

ちなみにこのシリーズは7作あって以下のとおり

白鳥の騎士(昭和27年)
笛吹童子(昭和28年)
紅孔雀(昭和29年)
オテナの塔(昭和30年)
七つの誓い(昭和31年)
天の鶯(昭和34年)
黄金孔雀城(昭和35年)

前回紹介した「オテナの塔」もこのシリーズのひとつだ。

「笛吹童子」は昭和28年のNHKラジオドラマが最初で
テレビドラマとして2回目のシリーズがTBSの放送で
昭和47年であった。
カラーシートはTBSのクレジットがあるので
この時期に発売されたものだと思われる。
南村先生の晩年の作品と言える。

ストーリーは置いといて
作画を連続でみてみましょう。

2017_0212_154210-DSC04291.jpg
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新諸国物語「笛吹童子」 カラーシート 朝日ソノラマ発行
原作:北村寿夫  作画:南村喬之 TBS

どーですかこの上手さ!
緻密で迫力のある画風も
さらに熟成していて
極上の作品に仕上がっている。

もし漫画遺産なるものがあったとしたら
是非、強引に認定したいところだ。



ふたたび挿絵で実力発揮

次の作品はさらに進んで昭和50年頃(だと思う)
貴重な原画(コホン!直筆の本物です、数年前ヤフオクで落としました)
で紹介します。

2017_0212_155336-DSC04292.jpg
原作:山岡荘八作画:南村喬之 文:大川久男

「徳川家康」(山岡荘八)をベースに
テレビアニメ化(昭和50年~)されたことを受けて
テレビマガジンに連載された絵物語である。

ちなみにテレビマガジンは
講談社昭和46年創刊のロングセラーで
今でも人気刊行中の月刊誌。

「少年徳川家康」連載当時の表紙は
       テレビマガジン
ロボコンやマジンガーZなどが躍動してて
そんな中
少年徳川家康は地味ではあるが
頑張っていたのだ。

当時は私もすでに高校生だったので
リアルタイムではみておらず
後にこの貴重な作品の存在を知ることになった。

2017_0212_155958-DSC04300.jpg


アップしてみたくなる
このペンタッチ!

連続してピックアップするが

ストーリーの進行順になっているかは
ゴメン分かりません。

2017_0212_155419-DSC04293.jpg
2017_0212_155447-DSC04294.jpg
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2017_0212_155717-DSC04299.jpg
原作:山岡荘八作画:南村喬之 文:大川久男

あらためて
絵物語の挿絵
この場所で画く作品は
南村先生の真骨頂
と言えるのではないだろうか。

南村作品は絵物語(時代活劇)の挿絵として
最高に輝きを増すようだ。

時代活劇絵物語から始まって
中期には
あらゆるジャンルでその能力を発揮するも
やはりここへ帰ってきたんだな
と思う。

活き活きとしたそのタッチは
原画で観ているという分を差し引いても
あり余るほど感じられるのだ。



次回
南村先生シリーズの番外編を予定します。

その表紙絵に引き寄せられた

Posted by モロズミ・ダン on 22.2017 巨匠・アーティスト 2 comments 0 trackback
1年半位前にアップした
この記事
「奇怪な表紙絵に幻想が膨らむ」(←クリック)
はご覧になっただろうか。

2015_0628_230421-DSC03199.jpg
「妖気まだら蟇」 太平洋文庫 昭和33年発行より
表紙絵:南村喬


貸本漫画の表紙絵や
絵物語の挿絵で活躍されていた
南村喬先生の特集だった。

その時は4回にわたって
駆け足で紹介したが
今日はその5回目をやらせていただきたい。


子供が喜ぶ時代活劇

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「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

貸本では
ガマが火炎を吐いていたが
こちらはゴリラの怪物が毒ガスを噴射!

共に同時期に発行されているが
画風がちょっと異なる。

「妖気まだら蟇」
=昭和初期の紙芝居、絵物語、大衆演劇のチラシなどを
イメージさせる劇画調(大人向)と
「にんじゅつ 左近」
=比較的クセもなく繊細で
分かりやすく画きあげる絵物語調(子供向)

やはり青年向けと幼年向けの対象によって
意識して画き分けていたのだろうか。

内容をピック。

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「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

幼年者が対象のため
ひらがな中心の吹き出し
漢字にもルビがふってある。

悪の大蛇やゴリラの怪物などに
忍術で立ち向かう筑紫左近が繰り広げる時代活劇
子供が大いに喜ぶ設定だ。

このような作品に親しめば
きっと正義感の強い人に成長するだろう。

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「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

裏表紙もアップしておこう。
左近の妹(たちばな)
があまりに美しかったので。
映画化したら八千草薫さんあたりが適役か。


続いては

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「はやぶさ童子」 幼年ブック3月号付録 集英社 昭和30年発行
作:南村喬  


絵物語作家としてのデビュー作であるが
繊細で迫力ある画力はすでに兼ね備えていて
思わず作品に引き込まれてしまう。

南村喬(みなみむらきょう)
とルビがふってあるが
「みなみむらたかし」としているものもあり
当時どちらの発音が正しかったのかは
わからない。

晩年は「南村喬之(みなみむらたかし)」
で間違いない。

はやぶさ童子は
作画、原作とも南村先生の作で
お話はこんな感じ。

2017_0122_174313-DSC04243.jpg
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「はやぶさ童子」 幼年ブック3月号付録 集英社 昭和30年発行
作:南村喬  

アラジンの魔法のランプのような機能をもつ
つの笛も登場するのだ。


表紙絵担当は実力者の証

続いては
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「ぎゃらむの洞窟」 幼年ブック12月号付録 集英社 昭和31年発行
表紙絵:南村喬  原作:大林清

これも幼年者向け

内容は

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「ぎゃらむの洞窟」 幼年ブック12月号付録 集英社 昭和31年発行
作画:彩田あきら 原作:大林清

貸本同様
南村先生は表紙のみである。

本は特に
表紙のアイキャッチが重要で
表紙に実力者を登用することは
よくあることだった。

プロ野球で言えば
エース級投手を
毎試合
9回のリリーフ登板させるようなものだろう。

実力者でなければ任せられない
重要なポジションだ。


商品化された希少なかるた

実力がありながら
万人受けするキャラや物語を受け持つことがなかったため
南村作品の玩具の商品化は
ほとんどなかった。

しかし
希少な1点があったので紹介しておこう。

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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

これも昭和30年頃の作品である。
「オテナの塔」は
NHKラジオドラマ新諸国物語シリーズ(1952~1960年)
として1年間ずつ放送された一連の冒険活劇の第4部作目のお話。
アイヌ一族の青年と生き残りの父親(および一族)対
悪代官達の攻防を描く。
アイヌの宝を巡る複数の登場人物達が運命に導かれ
オテナの塔の場所を記した巻物の争奪戦へと
進展、邂逅と対決を繰り広げる・・・
といった内容だ。

私自身もリアルタイムでは知らなかった作品。
大人になって初めて存在に気づいた次第
なので
後になってググッたりした情報が中心であるが
ご了承願いたい。

しかしながら
このかるたも
手抜き一切なしの力作!
是非見ていただきたい。

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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

思いはつのるものの
文字が読めないなら
前途多難だ。

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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

絵が上手!
拡大して
額装したいくらいの出来栄え。

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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

読み札が時代を感じさせる。
呼びかけるではなく
「よばわる」
だ。


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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

答えのない質問をされても
困ってしまいますの札。
これがわかる人は
かなりのオテナの塔通。

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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

最後は
ちょっと浮かれすぎのような気もするが
やはり
めでたしめでたしの札。


今回も
少し茶化してしまう悪い癖が出てしまったが
これも昭和の玩具に深い愛着のがあることの裏返し
と思っていただければ幸いだ。




次回
晩年の南村喬作品を
直筆原画を中心に紹介する予定です。






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