体系的メンコ探究:その4

Posted by モロズミ・ダン on 29.2016 メンコ 0 comments 0 trackback
前回まで
メンコの①形状・サイズ②製造メーカー③販売形式
とみてきたが
4回目の今日は
いつ最盛期を迎えたのか
その始まりに焦点を当ててみたい。

メンコは戦前から人気玩具だった?
紙製のメンコは
昭和初期を思わせるような図柄も
いくつかみられる。
いつ頃から流行ったのか
戦前か戦後か?

とりあえず古そうなものを
ピックアップしてみた。

2016_0221_182601-DSC03606.jpg

野球メンコに
見慣れない球団名「急映」とあるので
調べてみると

急映フライヤーズ(1948年)

実在した球団だった。
現在の日本ハムファイターズの前身のようだ。
1948年は昭和23年
終戦は昭和20年なので戦後間もない時期だ。

左側のクイズ形式になっているメンコは
どうだろう。

2016_0221_172510-DSC03591.jpg

裏面が質問になっているのだが
「ヰ」の旧仮名遣いが使われていた。
おそらく戦中か戦前ではないだろうか。

古そうな野球メンコが
他にもあった。
プロ野球選手が
子供達の絶大なるヒーローだった時代だ。

2016_0228_152212-DSC03613.jpg

シート状のままの丸メンコだが
75cm×55cmのB2サイズと大きく
さらに丸型の切り込みもないので
さすがにこれで流通してたとは思えない。
製造途中での未裁断シートだろう。

2016_0228_152321-DSC03614.jpg

一部拡大してみた。

阪神-藤村、巨人-青田と
当時の看板選手の写真をベースに
人工着色した図柄だ。

ふたりとも戦前戦後を通じて活躍していたので
これも時期がハッキリせず
かなと思っていたら

毎日-呉

を調べると
呉昌征選手は戦前は巨人に所属していたが
昭和25年より毎日に所属していた。

なので戦後に作られたものだった。


未裁断のシートものをもう一つ

2016_0221_175653-DSC03604.jpg

こちらもほぼB2で
同様のサイズ。
ただし薄紙に印刷されたままの状態。
こちらも製造途中
厚紙に貼られる前の段階だ。

2016_0221_185001-DSC03608.jpg

図柄を確認してみると。

2016_0221_175141-DSC03600.jpg

戦国武将と戦争関連の図柄が混在している。

戦後すぐであれば
GHQの統制があって
兵器物の図柄などは発売出来なかったであろう。

また戦艦が
大和ではなく長門を採用しているところなど
戦中もしくは戦前といえる。
この時期
まだ大和の存在は極秘情報で
国民一般には知らされておらず
日本度代表する軍艦は長門だったのだ。

このことから紙製メンコは
やはり戦前(昭和十年代~)から
人気の玩具だったようだ。

とはいっても
これがメンコの起源ではない。
メンコの原型は「泥面子」と言って
江戸時代には存在していたようだ。
メンコ(面子)の起源や歴史については
意外と研究されている方が多く
書籍やネットなどでも公開されているので
詳細はそちらにお任せしたい。

謎なのは
素材も泥から鉛
そして昭和になって紙製になり
多くのメーカーが参入した昭和の興隆期の情報
これが何故だか極端に少ないのだ。


カンカン玉の謎
頻繁に堂々と使われている品名なども
その由来がわからないものもある。

その代表格が
「カンカン玉」

単純にメンコを叩きつけるときに
カン、カンと乾いた音を立てるからなのか?

2016_0221_174057-DSC03594.jpg

特集2回目製造メーカー編でも
確か5箱ぐらいアップしたが
カンカンのタイトルは
多くのメーカーが自由に使用している。

2016_0221_174144-DSC03595.jpg

角メンコがカンカン角
丸メンコがカンカン玉
と思っていたが
ご覧のように
角メンコでもカンカン玉だ。

まず
カンカンの意味は何なのだろう。
カンカンと銘打っているものに
ひとつだけ共通点はある。

それは厚手のタイプに限られていること。
「厚くて硬い」=「強い」メンコと言うことなのか。

そういえば
明治から昭和にかけて流行したカンカン帽は
叩くと「カンカン」と音がするほど固い帽子
であることからその俗称が定着していた。


2016_0221_175427-DSC03603.jpg

いちばん厚いんじゃないかな
と思ったものを
ピックアップしてみたら
約5mm厚もある。
ザブングルのひとりを連想するぐらい
厚くてカッチカチだ。

メンコは相手のメンコをはじき出したり
ひっくり返したりしなければならない。
厚さと硬さは強力な武器となり
頑強な鎧にもなるのだ。

もうひとつ
カンカンの呼称の由来では?
と思う視点があった。

2016_0221_173554-DSC03593.jpg

赤胴鈴之助の実写メンコであるが

2016_0221_173530-DSC03592.jpg

経年劣化で
印刷面と基部の厚紙が
剥がれてしまっている。

今回アップした
戦前の丸メンコシートを見ても
同様のことが分かるが
印刷面は一般的な普通紙で
それに厚紙を貼り合わせるかで
カンカン玉になるかどうか
ということになるだろう。

厚く貼り合わせられたシートは
手でカットすることは効率を考えても難しく
すべてトムソン加工がされていたと思われる。

トムソンとは抜き加工では代表的なもので
一般的には紙パッケージ作成など
幅広く採用されている。

メンコであればトムソン刃(丸メンコなら丸型の刃)が
埋め込まれた型でプレスされ
丸型に抜かれるのだ。

この型にトムソン刃をセットする際
木槌で埋め込むときに
発した音がカンカンであったかもしれない。

また型でプレスして打ち抜いた時の音も
可能性がないわけではない。

もしトムソン加工の職人さんと
話を伺える機会があれば
是非聞いてみたい事項だ。


メンコの始まり
については謎を含め話は尽きないが
終わりはいつごろだったのか。

       2016_0228_153432-DSC03617.jpg

いっきに話が飛ぶが
アニメキャラでみると
ヤッターマンやガンダムのものが最後で
その後は遊び方もガラリと変わり
製造メーカーも
徐々にトレーディングカード系などへと
企画を移行していったようだ。

メンコは
1940年位から1980年位の約40年間
紙製となって興隆。
カンカンと音を響かせながら
子供達に囲まれて光り輝いていた。



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体系的メンコ探究:その3

Posted by モロズミ・ダン on 14.2016 メンコ 0 comments 0 trackback
メンコ探究の3回目は
当時メンコが
お店にどのような状態(ロット)で
納められ売られていたか
その販売形態をみていきたいと思う。

メンコの販売形態は主に

①シート
②箱入り
③束
④くじ引き

などに分けられるが
②の箱入りは
前回のメーカー別の分類で主にアップしたので
シートものから紹介しよう。

メンコシートの基本形は?
いちばん多く見られたのが
4×4=16連である。
2016_0221_174336-DSC03596.jpg

これを
8連などに分割したり
1枚のバラにカットしたり
お店によって売りやすいロットを
独自に決めていたようだ。

2016_0214_214513-DSC03573.jpg

どんな状態でお店に納められていたか
出荷ロットの状態のものが残っていたので
アップしよう。

2016_0221_171712-DSC03588.jpg

田辺玩具製の
少年ケニヤの5×5=30連メンコシートである。

2016_0221_171825-DSC03589.jpg

20シートが束になっている状態で
これが仕入れの最低ロットだったのだろう。

出荷時のメンコシートとして
14連や30連は比較的小さめの連版だったのか
大きいサイズの連版も多く見られた。

2016_0221_170250-DSC03582.jpg
2016_0221_170316-DSC03583.jpg

50連前後のものをいくつかアップしてみたが
いちばん大きいシートは
これだった。

2016_0228_152717-DSC03615.jpg

13×4=52連で
サイズは長さ約70cmとなっている。

2016_0222_003919-DSC03611.jpg

全景だと柄がわかりにくいので一部拡大。
バットマン、宇宙戦隊ロビン、初代ウルトラマンなど
当時の人気キャラを贅沢に使っている。


種類は少なかったが
丸メンコでもシート状のものは存在した。
2016_0214_215203-DSC03574.jpg

抜き取り丸メンコのタイトルが多かったが
飛ばしメンコ系が主流だったようだ。


角メンコが多かった引きくじタイプ

2016_0214_213613-DSC03572.jpg

以前にも何回か紹介したが
5円で引き束~1袋引くと
中にメンコが1枚入っており
裏にスタンプが押してあると
当たり
というタイプ。
スタンプ無しはスカだ。

2016_0221_171438-DSC03587.jpg

駄菓子屋の壁面には
大きな台紙が貼られ
そこには1等から3等まで掲示されている。
1等は冒頭でアップした16連のシートで
5円でこれをゲット出来れば最高の気分だった。

箱入りのくじ形式も定番で
よく見かけた。

2016_0214_220127-DSC03576.jpg

グリーンの帯にくるまれた束(4枚入り)を
5円で購入し
やはりメンコ裏にスタンプが押してあると当たり。
1等は25連のシートとなっている。


丸メンコは箱入り販売が一般的

2016_0214_215801-DSC03575.jpg

丸メンコはこのタイプの販売形態をよく見かけた。
シート状だと余白のロスもでるし
店で抜き取るのも手間がかかったことからか
出荷の段階で箱入りにすることが効率を考えても
必然的だったのだろう。

2016_0221_223143-DSC03609.jpg

紙紐で十字に綴じられて
納品されていた。
画像は
当時の未開封のままの箱を重ね
駄菓子屋に入荷した時の雰囲気を出してみた。

2016_0221_180313-DSC03605.jpg

コスト削減だったのか
直接紙紐で結ばれ納品されたものも
よく見られた。

本日はここまで
角メンコは戦前から定番だった?
カンカン玉の謎。

は次週
その4としてアップする予定です。


体系的メンコ探究:その2

Posted by モロズミ・ダン on 11.2016 メンコ 0 comments 0 trackback
年末記事の続き
メンコ特集その2を。

あまり知られていないメンコ製造メーカー
2016_0124_175329-DSC03565.jpg


昭和のメンコについて
これまで
その歴史や図柄や形などの分類を試みた書籍は
数冊見かけたが
どんな製造メーカーが
どれくらい企画・製造していかなど
業界的な記述をしたものは
見たことがなかった。
ネットで調べても同様だ。

ならば私がと
変な使命感みたいなものが
手前勝手に湧き出てきてしまった。

なので今回は
メンコ製造メーカーにスポットを当ててみます。

まず
メンコ製造メーカーは何社ぐらいあったのか。

以前
浅草のビンテージ玩具専門店の店主で
駄玩具の専門書も執筆している方に伺ったところ
12~13社存在したとのことだった。

しかし・・・
手元にあるものを整理してみると
18社確認できた。
今まで数えたこともなかったが
意外に多くのメーカーが手掛けていたことが
わかった。

① 田辺玩具製作所
② 天田玩具製作所
③ 林栄寿堂
④ 三ツ矢玩具出版
⑤ カゴメ玩具
⑥ みつわ
⑦ 齋藤盛文堂
⑧ 東海玩具
⑨ ホシ玩具
⑩ 朝日
⑪ 小宮
⑫ 童友社
⑬ 小出信宏社
⑭ 丸八紙工
⑮ T.H
⑯ 平林日光社
⑰ まるひで
⑱ 山勝

さしあたり社名を書き出してみたが
文字ばかりでは
何だかわからないでしょうから
各社の代表的なものを一品ずつ選んで
画像アップしてみた。

① 田辺玩具製作所
2016_0111_171316-DSC03551.jpg

箱もの中心に20種以上確認できた。そのうちの一箱だ。
マークがトレードマークであるが社名はどれにも掲載されていない。

会社HPを見ると
メンコはすでに取り扱っていないようだ。
現在はガチャガチャや教育玩具などを取り扱い
駄玩具とは程遠く
洗練されたトイプロダクト的なイメージの会社に進化していた。

それでも今でも現存する貴重な会社なのだ。
先に挙げた18社のうち今でも存続しているのは
4~5社ぐらいだからだ。


② 天田玩具製作所
2016_0111_171208-DSC03550.jpg

が目印で田辺玩具と同じく20種以上確認出来た。
20種以上とははっきりしないな。ちゃんと数えろ
と言われそうだが
箱絵が異なっても中身が一緒
なんてのもあるので判断が難しい。
参考までに箱絵の種類では26種あった。

天田玩具はメンコブームの後
トレーディングカードで大ヒット商品を連発したことで
ご存じの方が多いのではないだろうか。

現在では分社化して進化を続け
社名もひらがな表記となっている。
残念と言おうか
もうすでに諦めていた感はあるが
現在ではメンコは取り扱っていない。


③ 林栄寿堂
2016_0111_170614-DSC03548.jpg

社名ははっきり掲載されている。
PCで社名を検索してみたが
お煎餅屋さん、和菓子屋さんなどしか
ヒットしなかった。

確認できたのは10種(箱)弱。


④ 三ツ矢玩具出版
2016_0111_164800-DSC03542.jpg

やはりPC検索ではヒットせず。
予想はしていたがサイダーが出てきてしまう。
やっと駄玩具らしいサイトがあった
と思ってクリックしたら
自分のブログであった。
回りまわって元の位置へ
自分の人生を投影しているかのようで
なんだか悲しくなった。

所在地が関西か関東だった程度でも
確かめたかったのだが・・・。

箱絵は6種確認できた。
メンコ以外では七夕飾りなども製造していた。


⑤ カゴメ玩具
2016_0111_164942-DSC03543.jpg

ケチャップ関連はさほど出てこなかったが
いくつかの各種オークション履歴にヒットした。
メンコ以外にも双六、駄玩具用紙芝居、絵本など
幅広く手掛けていたようだ。

4種(箱)確認。


⑥ みつわ
2016_0111_165129-DSC03544.jpg

箱表記は「みつわ」であるが
正式には
みつわ玩具出版で有る可能性が高い。
双六で4~5点同社の製造表記のものがある。

PC検索ではマピオンやヤフー地図での
所在地案内(名古屋)にヒットするので
もしかしたら現在でも営業しているかも知れないが
HP欄は空欄でそれ以上は不明だ。

メンコは4種(箱)あった。


⑦ 齋藤盛文堂
2016_0111_230012-DSC03559.jpg

同社はメンコの他
双六も手掛けていて
そこには住所も明記されていた。
名古屋市中区松島町と。
これはいい手掛かりとばかりに
すぐさまPC検索。

でもすぐ落胆
社名検索も合わせ有効な情報は無かった。

メンコは3種(箱)あった。


⑧ 東海玩具
2016_0111_164420-DSC03541.jpg

「みつわ」と同様
PC検索ではマピオンでの
所在地案内(名古屋)にヒットするが
それ以上は情報無し。

ここまで名古屋所在のメーカーが
目立つが駄玩具メーカーのエリアが
存在していたのか。

メンコは3種(箱)あった。


⑨ ホシ玩具
2016_0111_170909-DSC03549.jpg

珍しい道路標識のメンコ。
ホシ玩具は個人的に特に好きなメーカーで
人型メンコや銀加工の8マンメンコなどの
キャラクターものから
切符遊び、日光写真、ぬりえなど
駄玩具を幅広く企画していた。

メンコは4種(箱)あった。

⑩ 朝日
2016_0111_165357-DSC03545.jpg

時代劇カンカン玉カード
画像アップした1箱のみ
しか確認できなかった。
同じような時代劇シリーズ数種を所有していた
と記憶していたがどーしても見つからず
サマーズ気分
もとい
モヤモヤ気分。

ここまで「カンカン玉」
とういう商品名が数社にわたって
使用されているが
これは何?
と思われた方も多いはず。
「メンコ(面子)」でいいじゃん
と言いたいところだが
これは業界用語のようだ。

共通しているのは厚手のメンコで
製造過程での由来かもしれないが
詳しくは次回に。


⑪ 小宮
2016_0111_163735-DSC03536.jpg

このメーカーも
まったく情報がない。
他の玩具も見かけたことなしで
何も分からない。

メンコは2種(箱)確認。


⑫ 童友社
2014_0525_163421-DSC02352.jpg

プラモデルで超有名な
童友社である。
プラモではお城シリーズや翼シリーズ(零戦などの戦闘機)など
これまで根強い人気商品を送り出している会社だ。

現在はプラモデル専門メーカーであるが
創業(1951年)当時から10年くらいは紙製玩具を取り扱っていたのだ。

当時の代表的な商品として
テレビドラマの実写メンコが挙げられる。
画像は「口笛探偵長」だが
他にも
実写版「鉄人28号」「鉄腕アトム」などにも
マークがあった。


⑬ 小出信宏社
2016_0111_171734-DSC03552.jpg

マスコミ玩具(今で言うキャラクター玩具)の
代表格と言っていいぐらいの会社だった。
かるた、絵合わせ、ボードゲーム、ぬりえ、双六など
紙製玩具のキャラクター物は
人気アニメのほとんどを版権取得していた。
パッケージの裏に
「当社以外のキャラクター商品は偽物・・・」
といった趣旨の文章を記載するぐらい
王道を突っ走っていた。
残念なことに
キャラクターブームが衰退した時期に倒産してしまい
現在は存在しない。
飛び出す絵本で有名な「万創」もこのグループ会社だった。

何故かメンコについては
マークをつけていた。

画像のように
〇の中に(昌)のマークを記載していたものも。
どのように使い分けをしていたのかは不明。

⑭ 丸八紙工
2016_0111_164021-DSC03538.jpg

このメーカーも
まったく情報がない。
と思ったら
七夕飾りにマークを複数発見。
別の機会にアップしたいと思う。

メンコは2種(箱)確認。


⑮ T.H
2016_0111_170130-DSC03547.jpg

正式な社名すら不明だ。
画像の1箱しか確認できない。

メンコ以外では
汽車切符なども見つかり
紙製玩具全般を手掛けていた
ようにも思える。


⑯ 平林日光社
2016_0111_165949-DSC03546.jpg

社名がデカデカと記載されているが
詳細が分からず。
PC検索でもまったくヒットしない。
この会社も
画像の1箱のみ。

⑰ まるひで
2016_0111_172804-DSC03558.jpg

今でもバリバリの現役である
「妖怪けむり」で有名な
マルヒデ商店ではないかと思う。

厳密に言うとメーカーでなく
卸問屋になるので
製造メーカーは別に存在していたかもだ。

まるひでのメンコは
これ1点しか見たことがない。


⑱ 山勝
2016_0111_172356-DSC03555.jpg

この会社も
残念ながら現在は存在しない。
グライダーで有名な山勝だ。
現在も元気に奮闘しているツバメ玩具と
グライダーではかつて双璧だった。

後期には仮面ライダーなど
ヒーロー物のトレーディングカード類で
ヒット商品を連発していた。


以上駆け足で
製造メーカー別にみてきたが
実は
箱物に関しては
メーカー名が記載されていないものが
全体の約50%にもなる。(サンプル約160箱中)

これはどこが手掛けたのか?
あえて社名を記載しないのは
無版権のトラブル回避だったのか
デザインの流用(複数社で共用)のためだったのか
調べれば調べるほど新たな謎が出て来てしまうのだ。

次回、体系的メンコ探究3回目は
販売形式や製造・用語などの
まとめを予定します。




体系的メンコ探究:その1

Posted by モロズミ・ダン on 31.2015 メンコ 2 comments 0 trackback
駄玩具の重鎮と言えば・・・
ここのところ
駄玩具から離れ気味だったので
駄玩具ど真ん中のテーマで。

その駄玩具の中で代表格と言ったら
やはりメンコでしょう。
(私個人の好みですが)

2015_1214_000234-DSC03502.jpg

昭和24年~昭和30年代が
興隆期とされているメンコは
とにかく色々なものが販売されていたので
形状、種類別、メーカー別などに分類しながら
進めていきたい。

2015_1214_000640-DSC03505.jpg

まずは
メンコの形であるが
ざっくりと大きく三つに分けられる。

①丸メンコ (ローメン、トバシメンコを含む)
②角メンコ (豆長含む)
③人型メンコ


カッコ書きで
聞きなれない言葉が出てきたが
説明は後ほど。

順番に画像で確認しておこう。


飛び道具にまで汎用された丸メンコ
メンコと言うと
この丸型を連想する人が多いのではないだろうか。

2015_1230_221842-DSC03508.jpg
①丸メンコ各種

地域によって
メンコの呼び名も
遊び方も多少異なっていたが
基本的には
リリース(相手のメンコに向けて投げ当てる)して
ひっくり返したり
あるいはエリア外へと
はじき出すなどすると勝利!
そのメンコを戦利品として得ることができた。

かなり博打性の高い遊びだった。

一方で健全?な遊び方も
その丸い形状を生かして
飛ばして競うタイプもあった。

2015_1231_235424-DSC03514.jpg
トバシメンコ各種

外郭に小さなV型の切り込みがあり
そこに輪ゴムを引っかけて飛ばして遊ぶ
という代物。


2015_1231_224103-DSC03513.jpg
ローメン各種

こちらは
ローメン
(と言っても名物中華麺ではない)

おそらく「蝋付メンコ」の略ではないかと。
右下に100円玉を置いてみたが
2センチにも満たないかわいさ。

一般的なメンコは
5~6cmが主流なので
これではパワー不足
勝負にならない。

そうです勝負はしません。
これも飛び道具としてのメンコなのだ。

メンコの外周には
蝋が塗られていて滑りやすくなっており
指2本でつまんで
強くはじくと勢いよく飛ぶのです。

この蝋をコーティングしたということは
グッドアイデアだった。
はじくときの滑り効果のみならず
販売時(10枚重ねぐらいで1パック)
バラケ防止の役割もあったのだ。
つまり多数重ねたところで
側面を蝋でコーティングして固め
硬化した後
10枚ぐらいに折り分けて
箱に詰めたのだろう。
個袋に入れ分けるより
コスト安で効率良いシステムだ。
昔の人の知恵ってすごいな。


まさに勝負の切札、角メンコ
メンコ全盛期は丸か角か・・・
どちらかと言うと角メンコが主流だったような
印象が残っている。

2015_1230_222948-DSC03509.jpg
角メンコ各種

永島慎二の「花いちもんめ」と言う漫画作品には
メンコ勝負の場面が多数出てくるのだが角メンコのみだ。
この作品(昭和46年)
昭和25年頃の下町を舞台に
渾身のメンコ勝負を繰り広げる少年たちが
メンコで稼いだ利益をもとに
秘密基地を作り
そこに手塚治虫の本を収集していくなど
自由奔放な姿を描いたもの。

長方形ゆえ
束にまとめやすい
数えやすい
など
勝負の掛かったの試合を粛々と進めるうえで
合理的だったのではと思う。

その角メンコにも
ミニサイズがあった。

2016_0101_001110-DSC03517.jpg
豆長カード各種

販売用の外箱には
豆長カードと記されているのだがおそらく
「豆サイズの長方形カード」の意味だろう。

左上の千代ノ助のメンコが標準サイズであるから
比較するとかなり小さい。

しかしながらこれ
ローメンのように飛ばせるわけでもなく
どうやって遊んだのか不明だ。
コレクションカードとしか思い浮かばないのだが。

メンコは謎の部分がたくさんあるのだ。


これはフィギュアの代用品だったのか?
主流ではなかったが戦前のものか
と推測できるキャラもあり
その歴史は古い人型メンコ
(商品によっては人形と表記)

2015_1231_235951-DSC03515.jpg
2016_0101_000333-DSC03516.jpg
人型メンコ各種

これも
パワープレイの勝負用ではなく
輪ゴムで引っかけて飛ばすのか
はたまた
人形としてのコレクション性をもたせているのか
今一つはっきりしない。

キャラクター型の印刷物を作ったから
あとは自分で工夫して遊んでね
と言ったところか。


以上
形状的には3タイプに大別できるが
次回以降(3回ぐらいを予定)
製造メーカー別
販売形態(束、シート、バラ、くじ)別
などの立て分けからみていきたいと思う。




金メンコ・銀メンコ:その2

Posted by モロズミ・ダン on 04.2012 メンコ 0 comments 0 trackback
前回に引き続き、オリンピックにちなんでメダル色のメンコを。

2012_0729_162325-DSC00045_convert_20120729171213.jpg
決戦大怪獣玉カード          ㈱田辺玩具製作所

2012_0729_162422-DSC00046_convert_20120729171237.jpg
箱の中はウルトラマン系や映画で活躍した怪獣などが勢揃い

金と銀が混在しています。
翼竜系の怪獣はラドンか・・・と思いきやランド
誤植なのか・わざとなのか謎です。
まっラドンにはちょっと似てない気もしますんで
気まぐれかシャレっ気でつけたかな?
駄玩具ならではのよくあるネーミングですね。
でも他の怪獣名はそのままストレートです。

続いては・・・

2012_0729_162657-DSC00048_convert_20120729171249.jpg
銀 アートカンカン丸面子        東京小宮

2012_0729_163247-DSC00049_convert_20120729171304.jpg
鬼太郎、マイティジャック、アイマル1、どろろなどTV人気キャラ達

前回の赤影箱絵の面子の銀バージョンです。
総じて金に比べて銀のほうがピカピカ感がよく残っています。
それぞれ保存環境にもよるでしょうが
銀の顔料のほうが定着性が高いとか違いがあるのでしょうか。
今度調べなくては。

銀メンコはシート状のものも当時よく流通していて人気でした。
シート状のものは大小いろいろあって8枚・16枚・25枚などが
連なった状態で印刷され1枚になっているもの。
自分でハサミで切って使用しました。
(駄菓子屋のばあちゃんが店頭で切ってバラ売りしていたことも)

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パピィ、ジェッター、鉄人、月刊漫画誌連載物など

写真では分かりにくいけど
銀メンコは印刷で版を分けて部分的に光らせているのではなく
シート全体が鮮やかにピカッています。
おそらく顔料ではなく、銀箔または銀の折り紙のような素材が
ベースになっているのではないかと。

今でも輝きは見事にピッカピカ・・・。
この高級感に子供はクラッと心を揺さぶられ、
駄菓子屋のばあちゃんの「早く買わんとなくなっちゃうよ」
の殺し文句でとどめを刺され、もう買うしかありませんでした。






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