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夏の終わりのドタバタ劇

Posted by モロズミ・ダン on 24.2014 工作 0 comments 0 trackback
小学生だった毎年この時期
とても憂鬱でした。

夏休みもあと数日の状況にもかかわらず
まだほとんど宿題終わってないじゃないですか。

親からは
「隣のケイスケ君なんかちゃんと7月中に終わらしてるよ」
とか
「ギリギリまでできない子は将来ろくな大人になれないよ」
なんて言われてましたが
残念ながらその通りに。

大人になった今でもその傾向は直ってないけど
いつもなんとかつじつま合わせもできるので
「ギリギリマスター」とでも名乗れば
かっこつくかなと思っております。

当時
宿題としては
工作、自由研究(観察)、作文(読書感想文)、絵日記
などがあったんですが
今日はその中から「工作」をテーマにしてみたいと思います。

昨年、船や車など乗り物系木工作を特集した「プラモデルの原点といえる存在」
をやりましたが
今回は工作の中でもド定番の貯金箱系を集めてみました。
昭和30~40年代のものです。

2014_0824_165357-DSC02575.jpg
貯金箱木工作各種

パッケージの側面ひとまとめの画像です。
ひとつずつみてみましょう。


       2014_0824_164039-DSC02567.jpg
       「かぎのついてる金庫の貯金箱」  イマイ科学

学校工作教材となってます。
パッケージの側面には「作り易い」と書かれてますが
同封されてた説明書を見る限り・・・

img026.jpg
「かぎのついてる金庫の貯金箱」  組立説明図  イマイ科学

結構難しいですよこれ。
大人でも勘合にテクニックが必要でしょう。

続いては

       2014_0824_162846-DSC02555.jpg
       「動く風車模型」  イマイ科学

別売りのモーターを用意して作るキット。
滑車の原理を学ぶことから理科工作教材となってます。

中身を見ておきましょう。

2014_0824_163638-DSC02563.jpg

パーツの識別力がないと
まったくやる気が起きないですよね。

すみません
これは貯金箱ではありませんでした。


では風車系貯金箱を

       2014_0824_163956-DSC02566.jpg
       「風車の貯金箱」  イマイ科学

この頃は
風車系は人気があったようで
学習雑誌なんかにもよく取り上げられてました。

2014_0824_160851-DSC02540.jpg
「子供の科学」   誠文堂新光社  昭和36年発行より

2014_0824_170128-DSC02578.jpg
「子供の科学」   誠文堂新光社  昭和36年12月号より

毎号工作用の大判図面が綴じ込み附録になっていて

       2014_0824_170034-DSC02576.jpg
       「子供の科学」   誠文堂新光社  昭和36年12月号より

この号はオルゴール付の風車模型工作の特集。
読んでみるとこれも結構難易度が高く驚きが。

ふたたび貯金箱に戻ります。

2014_0824_163900-DSC02565.jpg
「私達の貯金箱」    ABK

おうち型の貯金箱です。
側面のキャッチコピーで「良い子の友達」とありますが
このおうちがでしょうか?
それとも
おうちの前にいる牛がっ?

現在でも芯材と紙粘土で作るハウス貯金箱は
定番なのでしょう量販店などでよく見かけます。
昔から今に至るまで根強い人気があるんですね。

おうち型をもう一つ

       2014_0824_163836-DSC02564.jpg
        「かぎのついてるモデルハウス貯金箱」  イマイ科学

モデルハウスと題したところがポイントでしょうか。
もしかしたらモデルハウスが登場し始めた時代で
最新のデザインの象徴としてわかりやすいタイトルだったのでしょう。
平屋ですけど。

どんどんいきましょ。

       2014_0824_162529-DSC02553.jpg
       「かぎのついてるトランジスターラジオ貯金箱」  イマイ科学

一瞬
本物のラジオを製作するキットと勘違いしそうですが
外観だけ。
これも木製の貯金箱工作です。
ならばトランジスターなんてまどろっこしく書かないでと
早とちり気味の人は思ってしまいますね。
    

最後はこちら

       2014_0824_162627-DSC02554.jpg
       「かぎのついてるポストの貯金箱」  イマイ科学

かぎのついてるシリーズ
なかなかいいところ押さえてます。
貯金箱としてはこれも定番。

でもこの箱型ポストの形
昭和40年前後の昔にあったかな
この時代は円柱形のものだったのでは
と思ってたところ
先程まで参照していた「子供の科学」に
たまたま載ってました。

2014_0824_173542-DSC02586.jpg
「子供の科学」   誠文堂新光社  昭和36年12月号より

昭和36年の時点では
箱型がすでに登場していて
円柱型と混在していたようです。


ここまで紹介した木工作ですが
価格表示が付いてなくて
実際の売価がわからなかったのですが
「子供の科学」の巻末に木工作キットの広告があったので
参考までに。

img028.jpg
㈱科学教材社 広告

本物のラジオを作るキットが
その掲載スペースの大きさと位置から
流行していたことが分かります。

木工作の部分がわかりにくかったので
拡大します。

       2014_0824_180717-DSC02587.jpg
㈱科学教材社 広告

おおむね50円~100円ぐらいが相場だったようです。

このような木工作キットは
学習要素も含まれていたので
駄菓子屋ではなく
小学校前にあった文具店に
豊富に揃えられていました。

木工作もいいんだけど
当時
大流行で広がりを見せていたプラモデルも目が離せなくて
夏休みの全校登校日に
先生におもいきって聞いてみたんです。
「あのっ夏休みの工作の宿題はプラモデルでもいいですか」

子供心にも愚問であることはうすうすわかってましたが
「駄目ですっ」
怒られたかのように恐い目で言われ
首をすくめたことを憶えてます。

2014_0824_194041-DSC02588.jpg
昭和40年前後のプラモデルいろいろ


この時期
「さあプラモデルは一時棚上げし
木工作の宿題片づけなきゃ」
とつぶやいていたかもしれません。



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プラモデルの原点といえる存在

Posted by モロズミ・ダン on 04.2013 工作 0 comments 0 trackback
昔、小学校夏休みの宿題の候補として
定番ど真ん中に位置付けられてた木工作

昭和20~30年代の頃は全盛期で
今とは比べられないほど
種類も豊富に企画されてました。
夏休みに限らず定番でしたかね。

2013_0804_213937-DSC01342.jpg
(工作キットのパーツ)

今日はいきなり中身からアップ。

木材の繰り抜き部品をプラモデルのように
組んで作りました。

夏は
作った後水遊びができるボート・ヨット系
特に人気で
パッケージはこちら

       2013_0810_191352-DSC01383.jpg
       「キリン号」「スナイプヨット2号」「南極ボートジロー」 エルエス 他

50~60年経っている割には
中身は比較的きれいだったけど
箱や袋はすでにボロボロ。
触るたびに粉状にまみれた破片が落ちるほどの劣化に

商品名にもなっているジローは
昭和31年の南極観測隊に同行して
その後奇跡の生還をした
タロとジロをイメージしたものでしょう。
ということはタロー号もあったかもしれませんね。

         2013_0810_154916-DSC01380.jpg
         (ジローの拡大)

せっかくパッケージに登場しているので
もうちょっと勇ましい姿でいてほしかったのですが
快走するボートを横目にして
死にそうな表情(目が虚ろ)で立ちつくした姿が・・・

南極の過酷さが伝わってきます。


続いて車系を

       2013_0810_191132-DSC01381.jpg
       「オープンカー」「二階バス」「クレーントラック」   (メーカー不明)

すべて副題に教材の文字が入ってます。

簡単な組み立て図を見ながら
形あるものに組み立てることは
平面から立体に置き換える造形力
を養い
使用する工具や道具を使いこなす
器用さを高める
等々
子供の学習としての位置づけでも
あったのでしょう。

2013_0804_214640-DSC01344.jpg
「オープンカー」「二階バス」「クレーントラック」   (裏面)

木部材とタイヤがセットになっていて
ゴム動力で走らせます。


日用品も数多く商品化されてました。

2013_0810_152326-DSC01378.jpg
「てぬぐい掛け」「ブックエンド」「筆立」   ABK 他

こちらも教材であることを強調してます。
日用品になると
「男女工作教材」とあり
女子もしっかり取り込もうと
考えていたようです。

2013_0804_215245-DSC01346.jpg
「ブックエンド」の作り方説明書

結構難しいですよこれ
部品の組み合わせと道具を使いこなす器用さ
が要求されます。

これを標準レベルとしてこなして来たがゆえに
創造力を高めることができて
高度成長期を技術力の日本として確立できたのでは
とは言いすぎでしょうか。

木工作が玩具でなく教材であったと
裏付ける資料をここで

       2013_0810_143401-DSC01371.jpg
       「工作、手芸ブック」 小学6年生7月号付録
       小学館   昭和25年7月発行    より

夏休みの課題(宿題)に対応して7月号は工作関連の特集付録。

2013_0810_143225-DSC01370.jpg
「工作、手芸ブック」 小学6年生7月号付録巻頭ページより
     
木工作がやはりメインですね。
本棚、本立て、船、バスなどの作り方が
この後の頁に細かく説明されています。
「地形の模型」の作り方もあって
今で言うジオラマがこの頃からあったなんて
ちょっと驚きデス。


続いては木工作でも
ちょっと玩具よりにシフトしたこれを

2013_0810_152112-DSC01377.jpg
「航空母艦 翔鶴」A.S.K(渥美産業)  「重巡洋艦 最上」エルエス 

当時の男の子ならキュンとくるシリーズ。
艦船洋上モデルの原点と言ってよいでしょう。

2013_0810_142508-DSC01366.jpg
「航空母艦 翔鶴」A.S.K(渥美産業)  「重巡洋艦 最上」エルエス の中身

木材本体・部品に真鍮線、ワイヤーなどで作ります。
これも小学生には難易度は最高レベル。

ASK渥美産業の1/1000シリーズはこの後
そのままプラモデルシリーズに切り替わっていきました。
昭和30年前半のことだったと思われます。

今の大手プラモデルメーカーが静岡に集中しているのは
もともと静岡が木材流通が盛んな地域で
昭和20年代までは地元メーカーは
木材キットを取り扱ってたのがはじまり。
昭和30年位を境に次第に新素材を使った
プラモデルに移行していった歴史があるから
だそうです(調べてみました)


ここまで
完成品をお見せしていないので
次はこれを

2013_0804_221346-DSC01356.jpg
2013_0804_221614-DSC01357.jpg
「Z、タニー号」  (メーカー不明)

木製キット潜水艦の完成塗装仕上げ例です。
一部金属パーツ使ってますが
やはり木の雰囲気
味わいがありますね。


最後に
引きくじにもこれが入っていたので

2013_0810_142826-DSC01367.jpg
20円引き文具当 60付    (メーカー不明)

2013_0810_143030-DSC01368.jpg
20円引き文具当 60付    (箱の中)

文具店で売られていた20円引きくじで
はずれの鉛筆化消しゴムの1個は悲しいですが
上位はどれもお得で魅力的な品々が。

ちょっとお堅い木工作ばかり見てきたので
アニメキャラ入り1等を拡大して見てみましょう。

2013_0810_151634-DSC01374.jpg
20円引き文具当 (1等の拡大)

はがきサイズの写真が入る
「特上がく」です。
人気のテレビアニメのセル写真入りで
みんなこれを当てにいったでしょう。

2013_0804_220912-DSC01354.jpg
20円引き文具当 (3等の拡大)

3等の「とろっこ」とは
トロッコの木工作キットでした。
20円であればこれでも充分納得でしょう。

科学工作教材との副題があるけど
科学?なんですかねぇ。
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