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ノートの表紙絵で昭和の風景を鑑賞する

Posted by モロズミ・ダン on 20.2017 文具 0 comments 0 trackback
お気に入りの表紙を揃えるのは楽しかった

子供の頃
割と自分の好みで買い揃えることができた
文具小物。

特に学習ノートは
校則縛りの厳しい中で
表紙絵で自己主張できる数少ないアイテム
であったと思う。
(但しアトムや鉄人などの漫画系は
学校持ち込み禁止だった)

ちょうど今頃の新学期前は
どんなノートを使ってやろうかと
学校前の文具店で
真剣に品定めをしていた時期だ。

当時の表紙絵といったら
学校・生活行事に勤しむ優等生男子女子の図であったり
鮮やかな風景であったり、人気の乗り物、建造物などなど
題材も幅広かった。

学習ノートと言えば
「ジャポニカ学習帳」じゃないの?
との声も聞こえてくる。
確かにそうだが
それが発売された昭和45年の頃は
私はすでに小六ぐらいになっていたので
あの写真版の草花や昆虫の図鑑的表紙には
ほとんど馴染みがなかった。

なので誠に勝手ながら
今日は昭和20年代後半から
30年代のノートの表紙絵
特に風景物を中心に集めて
あらためて鑑賞し
懐かしんでみたい。

(※ノートは発行年月日の記載がないため
年代的な記述は表紙の題材からの推測です)


写真版の表紙は高級品

カメラが貴重な高額品で
写真をプリントするにも写真屋さんに現像に出して
などと手間と日数と高いコストがかかった時代。
写真=高級品
のイメージがあった。

ノート自体はイラスト版も写真版も値段に差はなかった
となると写真版お買い得感があったと思う。

2017_0319_193653-DSC04388.jpg
㈱吉原工業所

昭和33年に建造された東京タワー。
展望台と同じ目線からの東京都下のパノラマ風景だ。
ウルトラQのペギラの目線でもある。

大人気だった東京タワーは
お土産品のみならず
多くのアイテムが商品化された。

2017_0319_193712-DSC04389.jpg
上田ノート㈱

表紙を飾る列車と言ったら
「ひかり号」がハズレのない手堅いところだが
「こだま号」だ。
これは企画担当者がマニアックだった訳ではなく
おそらく昭和38年以前に発売されたものだろう。
東海道新幹線は昭和39年運行開始だった。

背景の富士山は構図として座りがいいし
美しいし迫力あるしで
ついつい使いたくなる素材だ。

2017_0319_193808-DSC04391.jpg
2017_0319_193627-DSC04387.jpg
クロワシ紙製品㈱

港の風景は
どこにも地名表記がないが
建造物の雰囲気から
日本のどこかであるようだ。

繁華街の方は
デパートの垂幕に「六甲山・・・」
の文字が読み取れるので大阪だ。
見えづらいが屋上のアドバルーンは
昔は繁華街であれば必ず見かけることができた。

続いては
都会から離れ
雪山へ

2017_0319_193828-DSC04392.jpg
2017_0319_193845-DSC04393.jpg
クロワシ紙製品㈱

学級委員長でもやっていそうな
優等生男女の模範的活動シーンだ。

このような構図パターンは
早くから
学年別学習雑誌の表紙はこうだ!
といったお決まりな感じで
多くの出版社が取り入れていた。


昭和30年前後はイラスト版が主流

雪山続きで
さらに年代を溯ってみてみよう。
ここからはイラスト版が中心に。

2017_0319_193946-DSC04396.jpg
マルミヅノート㈱

マッターホルンと明記がある。
まだ一般家庭にエアコンがなかった時代なので
暑い夏などは
こんな涼しげな風景が机の上にあると
ちょっとばかり気休めになった。

雪山系は結構多く・・・

2017_0319_193927-DSC04395.jpg
キンセイ印

同じくアルプス系ではないかと
山岳電車の形式が欧州っぽいデザインだ。
アニメのハイジが放送されるのは
まだ15年ぐらい後になる。


2017_0319_193908-DSC04394.jpg
㈱三栄社 オリンピック学習帳

裏表紙に
オリンピック選手派遣費獲得協賛品
とあり
ノート売り上げの一部が選手派遣費の一部になる
との説明が。

また裏表紙にクイズがあり
「来年のオリンピックはどこで開催?」
(答:ヘルシンキ昭和27年開催予定)
から
昭和26年発売であることがわかった。


山の風景と言えば・・・

冒頭の
こだま号の表紙でも採用されていた
やはり富士山を取り上げない訳には
いかないでしょう。
日本一の山であるし。

2017_0320_083744-DSC04412.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

昭和34年発売
サイドを
大き目の螺旋リングで綴じられているが
説明は後ほど。

2017_0319_194052-DSC04399.jpg
文栄堂紙製品㈲

憧れの乗り物ヘリコプターと富士山
人気アイテムをWで押さえてます。

2017_0319_194112-DSC04400.jpg
文栄堂紙製品㈲

後に「最後の大型プロペラ旅客機」と言われた
ボーイング377(昭和22年頃就航)。
「空のホテル」との異名も持つ2階構造。
客室内にはベッドや洗面室
またバー用のギャレーやソファを併設したラウンジを装備する等
今でいうセレブ仕様の構造だ。
(この機種は日本の航空会社には採用されなかった)

このアメリカ航空技術の粋を集めた最新機B377と
日本の富士山と組み合わせ。
しかも銭湯絵を思わせるような和調の富士で
意表を突く構成にじわじわと魅力を感じてくる。

2017_0320_233745-DSC04425.jpg
「少年」付録 「科学の驚異 世界最新乗物画帳」 光文社昭和24年7月発行
小松崎茂 

この豪華旅客機
昭和20年代中頃に
日本の学習雑誌や漫画など少年向けのメディアにも
頻繁に紹介されるようになった。
参考資料として1冊アップしてみた。

乗物画帳の表紙絵は小松崎茂先生の作品
リアルな描写なので気づいたのだが
主翼とプロペラエンジンは
日本を空襲で苦しめたB29のそれとそっくりだ。
太平洋戦争後も間もない時期だし
航空会社も同じだし
設計流用していることも充分ありえるだろう。

となるとこの表紙の
旅客機と富士山
ちょっと複雑な意味合いを含んだ
組み合わせとなるか。


かっこいいアーキテクチャな風景

続いては
建造物系の表紙をいくつか

2017_0319_194203-DSC04402.jpg
しおりの学習帖本舗

背景は立派な大型の橋
子供達のうしろの石碑には
北原白秋の
「あめがふるゝヽ城ケ島のいそに・・・・」
の詩がある。
神奈川県三浦半島の城ケ島を背景に詠ったもの。

この橋は城ケ島大橋だ。

おそらく
北原白秋以外にも
たとえば宮沢賢治の「雨ニモマケズ・・・・」
の石碑を背景にしたノートの表紙なんかも
あったんじゃないだろうか。
やはり学習ノートだから
文化人的要素を含めた題材は
シリーズ化していたかもしれない。


2017_0319_194223-DSC04403.jpg
タイヨー学習帖

カッコイイ鉄橋を
蒸気機関車が威風堂々走る図。

汽車と鉄橋
この二つは切り離せない組み合わせ。
汽車系の童謡、唱歌で思いつくのが
3曲程あるが
いずれも鉄橋を走る汽車が歌われている。

私はギリギリ蒸気機関車に乗れた世代だ。
幼稚園の頃(昭和39年頃)
両親の実家(長野)へ帰省するときの
かすかな記憶がある。
夏の暑い日でもちろん冷房もなかったので
窓は全開。
碓氷峠のあたりでトンネルが多くあり
そのたびにトンネル内で窓から煙が入らないように
大人たちが窓の開閉をせわしなくしていたのが
ちょっと滑稽だったことを憶えている。

童謡の歌詞にあるように
「トンネル鉄橋トンネル鉄橋トンネルトンネル・・・・」
その度の窓開閉だった。

小学生になってからは
完全に電気機関車(気動車だったか?)になってしまい
蒸気機関車も
あの滑稽なシーンも
もうみれなくなっていた。

この表紙を見ていると
当時の力強い走行音と
「ボーッ!」という
雄叫びのような汽笛が聞こえてきそうだ。


ダムのかっこ良さは人気だった?

建造物系でも
ダムの表紙が目立つのでいくつか紹介しよう。

2017_0319_194318-DSC04405.jpg
2017_0319_194327-DSC04406.jpg
日東ノート

最近では諸問題でダム建設の是非が問われているが
昭和20年代中頃から30年代にかけては
巨大ダム(あわせて水力発電所)が相次いで建設されていた。
建設技術の粋を集めた大型プロジェクトは
日本の高度経済成長の柱のひとつでもあったのだ。
そしてその壮大な風景は
数多く観光名所としても(ダム湖を含め)脚光を浴びていた。

そんな人気の題材を
ノートの企画担当者は見逃さなかったのだろう。
表紙への採用頻度は高かったようだ。


2017_0319_194341-DSC04407.jpg
2017_0319_194359-DSC04408.jpg
タイヨー学習帖

残念ながら
具体的な表記がないので
2冊とも
どこのダムであるかは
わかりかねるが
マニアの方がいたら聞いてみたい。


ノート表紙の題材の傾向は・・・

ダムの写真版もあった。

2017_0320_083846-DSC04413.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

「黒部峡第二発電所」とある。
黒部ダムの一端の風景だと思うが
できれば高さ180メートル以上ある
この超大型ダムの全景を見せてほしかったな。

前半でお見せした写真版富士山の表紙と同様
サイドを大きな螺旋リングで綴じているが・・・

2017_0320_083657-DSC04411.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

これは
極東ノートの営業用見本帳である。
おそらく営業マンが持ち歩いて取引先で注文を受けたり
または小売店用の発注の際のカタログとして
活用されたものだろう。

約3センチの厚さの見本帳には
31冊分の表紙+中身1枚+裏表紙が綴じられている。

1959と表記があるので
昭和34年度版だ。58年前だ。私の歳と同じだ。

この1社(1冊)ではあるが
当時の表紙題材の傾向がわかるぞ!
と早速
カテゴリ別に整理してピックアップしましょう。

2017_0320_090118-DSC04417.jpg
2017_0320_085747-DSC04414.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

①優等生男女系・・・11冊/31
  
2冊目のロープウェイの表紙は
風景に分類するか迷うところだが。

2017_0402_204248-DSC04426.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

②風景・・・8冊/31
 先にアップした富士山、黒部ダムなど。

2017_0320_090216-DSC04418.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

③ワンポイントシンプル系・・・5冊/31

2017_0320_090003-DSC04415.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

④著名人系・・・1冊/31

2017_0320_091003-DSC04419.jpg
極東ノート㈱見本帳  (現:㈱キョクトウ・アソシエイツ)

⑤文化人形系・・・6冊/31


文化人形がブームだったので
多くなるのは必然であっただろう。

風景8冊のうち
ダムがしっかり入ってるてことは
やはりダム採用率は高かったのかもしれない。


もちろんノート以外でも
ダムを取り上げる学習用出版物も多かった。
そこで学習雑誌を2冊。

2017_0319_193357-DSC04384.jpg
「科学クラブ」4号 ㈱東雲堂 昭和34年1月発行
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行


2017_0320_140550-DSC04420.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

山と川を中心とした
パノラマ図で資源活用の説明をしている。

2017_0320_143007-DSC04424.jpg
2017_0320_142921-DSC04423.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

ダムと発電所も数か所あって
位置関係もよくわかる。

2017_0319_193452-DSC04385.jpg
2017_0402_220139-DSC04428.jpg
「科学クラブ」4号 ㈱東雲堂 昭和34年1月発行

電気の使われ方フローチャートと
水力発電の細かな解説まで載っている。

2017_0319_193544-DSC04386.jpg
「こども科学館」7号 ㈱国際情報社 昭和35年12月発行

ダムは学習教材としても
重点的な位置付けであったようで
力の入れ具合が裏表紙にも。

全面に爽快なその風景が載っていた。


最後にこの1冊。

2017_0319_194831-DSC04410.jpg
タイヨー学習帖

社の字からして昭和20年代前半だろうか。

ダム系かなと思って
ストックから粗選りしていたが
よくみてみるとダムではなく
滝だ。
(ダムだと最後うまく話がまとまったのだが)

でも
不思議な雰囲気なので
キープしておいたのだが
どのタイミングで紹介しようかと思案していた。
(最後に無理矢理入れ込んだ感じだ)

どこかの景勝地なのか
それも日本か外国か?

ヘリコプターと崖上の発電所?
いいアクセントになっている。

海に浮かぶ船は玩具か本物か
遠近感を混乱させる。

奥の方の水の流れも不自然だし
架空の風景なのか
だまし絵のようにも見える。

ついつい細部まで見入ってしまい
徐々に魅力に引き込まれる
額装してもいいレベルの秀作だ。
(個人的に)

意表を突かれる風景の発見があるので
学習ノート鑑賞は楽しい。

こんな1冊を手に入れた日には
友達に自慢しまくる昭和時代の自分
が想像できる。







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結構気になったノートの表紙絵

Posted by モロズミ・ダン on 28.2016 文具 2 comments 0 trackback
重要なノート選び
どんな表紙のノートを選択するか
結構こだわった記憶がある。

小学校生活では
一律横並び的な持ち物になりがちだったが
持っているノートの表紙の図柄の差で
ちょこっとだけ自己主張できた気がしたからだろう。

そんなニーズに応えてかどうか
文具店には
目移りするぐらい
種類豊富に取り揃えていたような気がする。

勿論
当時TV漫画のキャラクター系ノートも
誰もが競って持っていて
アトムや鉄人などは大人気だった。

2016_0828_212511-DSC04058.jpg

ただ
漫画系ノートは
学校への持ち込み禁止になっていたりして
自宅でひとりで悦に入るしかなかった。

趣のある表紙絵揃いの学習ノート
漫画系は別の括りでいかようにも特集が組めそうなので
また別の機会に取り上げるとして
今回は
学習系ノートに
スポットを当てたい。

なぜなら
学習系ノートの表紙絵は
意外と秀逸な作品揃いで
名も無き名作シリーズ
といってもいいぐらいだからだ。

2016_0828_174539-DSC04035.jpg

さてと
国語、算数、理科、社会と
順にやる予定だったが
こんなに集めたっけ?意外と種類が多い。
ストック箱4箱にざっと200種以上あったので
どうしようか
長期戦で3~4回に分けてやろうか
とも思った

年頭に掲げた探究計画も遅れ気味なので
今回のみに抑えたいところだ。

なので
テーマ縛りで
絞り込んで
やらせていただきます。

残り3日で焦りだしたあの頃
8月末
小学校の夏休みも
そろそろ終わりの時期。

小学生を2種に分類するならば
夏休みの宿題を
7月から計画的にやる派と
8月残り数日でやり始める派
に分けられると思う。

私は完全に後者の方だった。

そこで
個人的にも苦戦を強いられた
宿題の定番とも言うべき
「絵日記」ノートについて
特集したいと思う。

その前に
折角ストック箱を開けたので
特に古い(昭和20年代)
国語、算数など一般教科のノートも
2、3紹介させて下さい。

2016_0828_180011-DSC04036.jpg
算数ノート  キンセイ印

一見
東京タワーかな
と思ったら
「テレビ塔」とある

おそらく
シルエットからして
日本で最初に完成した集約電波塔(複数の事業社の電波送信)
名古屋テレビ塔だと思う。

調べて見ると昭和29年竣工なので
ノートもその頃のものだろう。
夕日の逆光にそびえ立ち
地味だけどグッと来るアングルだ。

ちなみに
裏表紙は

2016_0828_180021-DSC04037.jpg

キリンの首は長いんだよ
と言いたい
作者の意図が感じられる
時間割盤だ。


2016_0828_180053-DSC04039.jpg
社会ノート  日本ノート学用品㈱ 日章印

テレビ(おそらく白黒)とレコードプレーヤー
それとヘリコプター。

どう繋がりがあるのかは
わからないが
当時の最新で話題ものを集め並べた
としか言いようがない。

もう1冊

2016_0828_180038-DSC04038.jpg
国語ノート  (メーカー不明)

富士山をバックにバイクで疾走する少年だが
後ろに乗っているのは
着ぐるみなのか
本物のチンパンジーなのか
当時そんな話題があったのかはわからないが
意表を突かれる図である。
夢に出てきそうな力強さも感じる。

背後に映える和風なタッチの松
それと牧場と
テイストがバラバラなところも
今となっては斬新で魅力的だ。


メーカー名はどこにもないが
日章に鳩マークのが確認出来る。


さて
本題の絵日記を

2016_0828_180122-DSC04040.jpg
えにっき  極東ノート 定価30円 

最初は
極々普通のタイプから

値段から昭和40年代だと思う。

40年代から徐々に古い年代に続けて
どんどんいきます。

2016_0828_180149-DSC04041.jpg
絵日記  ㈱マルエス

やはり40年代だろう。
夏山登山は夏一番の思い出
と言ったところか。

2016_0828_180331-DSC04042.jpg

起きた時刻、寝た時刻は
ウソばっかり記入していた。

8月末になって
やっと書き始めた日記なので
7月の欄などは記憶も薄らぎ
適当な内容で都合のいいように書いていた
と思う。

問題は気温の記録だ。
これは嘘が書けない。
今みたいにネットで検索なんてなく
過去の新聞が頼みの綱だった。
そんな時に限って
数日前にチリ紙に交換に出したばかりだったりして
頭を抱えた。

2016_0828_180412-DSC04043.jpg
絵日記  セイワ印刷工業㈱

結構馴染みの薄いメーカーがあるものだな
と思う。
ペンギンノートと銘打ったマークがみられる。

2016_0828_180457-DSC04044.jpg
えにっき  東海ノート

昭和30年代後半ぐらいか
低学年向けか
裏表紙に書き方例が印刷されている。

2016_0828_180512-DSC04045.jpg

1年生の絵日記初心者用であろう。


2016_0828_180740-DSC04048.jpg
えにっき  佐野ノート㈱ 極東印

こちらも昭和30年代後半だと思う。

当時流行していた
文化人形が表紙を飾っている。

2016_0828_180812-DSC04049.jpg

表紙裏には
書き方例があるが
えにっき帳
りか帳
しゃかいか帳
と使用範囲も
欲張りに広げている。

それにしても体操をしている女の子
服装をしゃんとしなさい
と注意されそうである。

2016_0828_181212-DSC04056.jpg
絵日記  大阪上田ノート㈱

昭和30年代当時
絵葉書のような
世界の風景写真もよく採用されていた。


2016_0828_180917-DSC04051.jpg
絵日記  日本ノート学用品㈱ 日章印 

「絵日記」
と漢字のタイトルだが
低学年用かもしれない。

2016_0828_180955-DSC04052.jpg

表紙裏の図柄からして
昭和20年代後半から30年代前半だろう。

さらに溯って

2016_0828_180537-DSC04046.jpg
えにっき  興亜紙製品工業㈱

昭和20年代後半と思われる。
絵日記だから
絵画の図
同じ絵でも本格過ぎやしませんか。

それにしてもノートのメーカーって
数多くあったもんだ。

2016_0828_180705-DSC04047.jpg

表紙裏に
「えにっきは まいにち かきましょう」
心にグサっとくる一文だ。


最後に
一番古いのでは
と思うこの一冊

2016_0828_181103-DSC04054.jpg
繪日記  マルエスノート商会

絵の字が「繪」で
旧漢字が使用されている。
昭和20年代か。

これも絵日記だから
絵画(油絵?)用具を採用と
とてもベタな選択。

昭和20年~30年代前半のノートには
「文部省基準品」と明記されているものが目立つので
参考に知りたかったが詳しい記録が見当たらない。

文部省「教育用品基準」(1955 )にも
ノートの項目がなく
品質の基準とは
どんな項目、数値なのかは不明だ。

2016_0828_181137-DSC04055.jpg

裏表紙は
アールデコ調のお洒落枠で時間割を装飾。
「ああもうすぐ新学期、新時間割を書き込まなきゃ」
と思うものの
絵日記ノートは宿題として提出してしまうので
結局活用できないのではとの疑問も沸くが
どうなんだろう。

それにしても
7時限まであったのだろうか
昭和20年代の小学校で。



一般教科の学習ノートは
またいつか特集したいと思っております。




限りなく玩具に近い実用品:その2

Posted by モロズミ・ダン on 10.2013 文具 0 comments 0 trackback
先週に引き続き
手塚漫画系の文具を。

2013_1110_204426-DSC01882.jpg
ジャングル大帝 おけいこバッグ        ㈱サンエス
ジャングル大帝手塚治虫/手塚プロダクション

大判のおけいこバッグ幅40cm位あります。
外側は塩ビに全面プリントを施していて迫力満点。
(経年の劣化でビニールが浮きはじめてシワになっていますが)

野外学習や写生、普段の通学と
大判の画用紙などを持ち運ぶ時の必需品でした。

ラベルの裏には手書きで
1000円と書かれてますが
当時書かれた価格ならば
かなりの高額品と言えます。

2013_1110_204636-DSC01883.jpg
ジャングル大帝 おけいこバッグの中
ジャングル大帝手塚治虫/手塚プロダクション

中にパスケースを置いてみたけど
大判サイズであることがおわかりでしょう。


続いては大きさ比較したパスケースを

2013_1103_180827-DSC01871.jpg
アトムパス ジャングル大帝ピックメモ    サンスター文具
鉄腕アトム ジャングル大帝手塚治虫/手塚プロダクション

文具店の定番商品。
アトムパスのタイプは
今で言うミニシステム手帳と言ったところでしょうか
誰もがお気に入りのキャラで持ってました。

       2013_1103_182459-DSC01872.jpg
 
アトムパスは塩ビのソフトカバーで
広げるとメモ帳、時間割、小物ポケットなどが。

ピックメモはPS素材のハードタイプ。
中には独立型のメモ帳が入っていて
裏面はダイヤル回転式のコインホルダーになってます。
昭和時代の古~い百円玉を置いて
当時の雰囲気出してみました。


続いては

2013_1110_205733-DSC01885.jpg
鉄腕アトム定規           (メーカー不明)
鉄腕アトム 手塚治虫/手塚プロダクション

当時の虫プロの証紙が
しっかり貼られているので
サンスターあたりの企画だと思います。
ミニサイズだけど
見る角度で図柄が変わるチェンジカード付き
これが買う気にさせました。

お絵かきは毎日の定番お遊びだったので
テンプレートは重宝しました。

続いては
そのお絵かきには欠かせない
ノートを。

2013_1103_184050-DSC01874.jpg
2013_1103_184202-DSC01875.jpg
ビッグX自由帖         セイカノート㈱
ビッグX手塚治虫/手塚プロダクション

「手塚治虫先生のデザインをノートに使用できるのはセイカノート㈱に限ります」
と裏表紙に印刷されてます。
虫プロとの独占使用許諾だったんですね。
もし他のメーカーで手塚漫画っぽいのがあったら
それは偽物だから
と言いたかったのでしょう。

2013_1103_184236-DSC01876.jpg
2013_1103_184419-DSC01879.jpg
鉄腕アトム自由帖         セイカノート㈱
鉄腕アトム手塚治虫/手塚プロダクション

もちろん一番人気だったでしょうアトムは
たくさんのバージョンが発売されました。


2013_1103_184300-DSC01877.jpg
2013_1103_184335-DSC01878.jpg
鉄腕アトム自由帖         セイカノート㈱
鉄腕アトム手塚治虫/手塚プロダクション

左側のノートは珍しい大和銀行の
販促物です。

当時
どこの銀行でも新規口座を契約をした際に
ソフビのかわいい貯金箱などがもらえました。

こんな感じの

       2013_1110_224036-DSC01897.jpg
2013_1110_223641-DSC01893.jpg
大和銀行 鉄腕アトム貯金箱 (非売品)
鉄腕アトム手塚治虫/手塚プロダクション

大和銀行のアトム貯金箱は有名でしたが
ノートもあったことはあまり知られてません。

この粗品の人気度(子供にせがまれて)で
口座契約獲得に大きく影響していたのか
各行競って粗品の充実させていたんのです。

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ジャングル大帝 自由帖       セイカノート㈱
ジャングル大帝手塚治虫/手塚プロダクション

こちらもアトムに負けないぐらいの人気キャラでした。

表紙裏のぬりえを
いつのタイミングで使おうか
お楽しみはもう少し先に取っておこうと
思案した記憶があります。
なんせ1冊に
たった2ページしかなかったものですから。

お知らせ
ブログを始めてからおかげさまで
約1年半経ちました。
当初から楽しんでやらせていただいてます。

突然の気まぐれですが
これまで毎週末の更新だったのですが

今後、毎月第2、第4日曜日更新
とさせていただきたいと思います。

そろそろネタがなくなってきたんだろう
との声が聞こえてきそうですが
ちがいます
引き続き同じペースでやっても
余裕でまだ3~4年分はあるのだ
(・・・と心の中で強がりのつぶやき)

ブログ開始から
週末の記事アップのために自由時間が結構費やされ
他のことがあまりできず
モヤモヤさま気分が累積。

ジオラマ工作やブックリペアやら陶芸やらFBなんかが
急にやりたくなる禁断症状が出始めた次第でして
しばらく療養を余儀なくされております。

今後は日数を空けた分
さらに懐かしさや味わい深さを濃縮した
趣のある記事を目指しますので
また当ブログに立ち寄ってみてください。

限りなく玩具に近い実用品:その1

Posted by モロズミ・ダン on 04.2013 文具 0 comments 0 trackback
昨日11月3日は「文化の日」
なんですが
「文具の日」(東京都文具事務用品商業組合等が1987年に制定)
でもあるので昭和の文具を取り上げようと思ってましたが
踏み込んで調べてみると
「まんがの日」(日本漫画家協会と出版社数社が2002年に制定)
でもあるのです。
漫画を文化として認知してもらいたいとの主旨から文化の日にあわせて
制定されたようです。

さらにこの日は
手塚治虫先生の誕生日
ですので
今日は決まりました
手塚漫画の文具特集ということで。

昭和時代にも
キャラクター文具は数えきれないほど種類があったけど
やはり手塚物は人気も高く数多くの文具が企画されてました。

2013_1103_172348-DSC01855.jpg
2013_1103_172724-DSC01856.jpg
アトムプリントマンガテープ  ¥30   ㈱サンエス
鉄腕アトム 手塚治虫/手塚プロダクション

上蓋を開けて
中央を折り曲げると
図柄がポップアップします。

アトムがプリントされた
セロハンテープですね。

同じタイプで
別キャラも

2013_1103_172947-DSC01857.jpg
ビッグXプリントマンガテープ  30円   ㈱サンエス
ビッグX 手塚治虫/手塚プロダクション

1個開封してみましょう。

2013_1103_173207-DSC01858.jpg

テープというよりマンガシールと言っていいかも。

でも1個30円は当時の価格としては高額品。
アイスのホームランバーが5円の時代ですから
思いきって買ったとしても
もったいなくてなかなか使えなかったのでは。


続いては消しゴム

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鉄腕アトム ドロップ消しゴム 30円  サンスター文具㈱
鉄腕アトム 手塚治虫/手塚プロダクション

これも30円と高いのですが
昭和40年前後に販売されていたもの。

2013_1103_173709-DSC01860.jpg

筒状のスリーブから
消しゴムをスライドさせて使用します。

2013_1103_174024-DSC01863.jpg

何と上部のキャップは
コマになっていました。
これはもう玩具です。

コマ付きであれば30円でも買っちゃおうかな
と迷わせるアイデアですね。

自慢したくて学校に持っていくと
先生に没収されたタイプです。

続いては

2013_1103_174506-DSC01864.jpg
サンスター ムービー フデ入れ  100円   サンスター文具㈱
鉄腕アトム、ビッグX 手塚治虫/手塚プロダクション

「象が踏んでもこわれない」は
誰でも知っていた超人気商品
サンスター筆入れのキャッチコピー。

そのサンスターは
アトムなどの人気キャラクター商品も企画していました。

2013_1103_180116-DSC01869.jpg

上蓋には
見る角度によって柄が変わる
チェンジカードが
(なのでムービーフデ入れの商品名に)
これがほしくて
買いたい気分が急上昇したことでしょう。

中仕切りが
定規や分度器などになっていて
多機能筆入れの
先駆けと言えるのではないでしょうか。


次週は
パスケースやノートなどをアップ予定。



ピッカピッカの新品文具を揃えて

Posted by モロズミ・ダン on 24.2013 文具 0 comments 0 trackback
小学校も春休みに入ったようです。
が満開に近くなるこの時期
新入学や新学年を控えて
新たに文具類の最終準備をした時期でもありました。

今日は久々の文具ですが
昭和の新入学用ギフトセットを
取り上げてみました。

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ギター ギフトボックス    寺西化学工業㈱
    2013_0324_182743-DSC00849.jpg
    図柄の拡大

昭和の家庭になら
どの家にも必ずあった文化人形が
図柄のポイント。

2013_0331_175145-DSC00873.jpg
箱の中は文具がギッシリ

新入学用のギフトセットですね。
昭和30年代のものでしょうか。

ギタークレヨンの寺西化学工業は
マークでおなじみの「マジック」が今でも有名ですが
子供の頃はクレヨンでお世話になりました。

全部箱から出してみましょう。

2013_0324_150936-DSC00824.jpg
ノート各種       ㈱赤松紙工社

箱の一番下にはノートが3冊ありました。

セット組みされている商品は
すべてギターブランドではなくて
色々なメーカーのものが取り合せに。

       2013_0324_151026-DSC00825.jpg
       ドリームノートの裏面

ノート単品では20円の表示が。
当時のノートには付録的な工夫がされていて
プラスαのお楽しみが付いていました。
裏表紙の図柄を切り抜いて作ると
パノラマ的に宇宙の風景が回ります。

2013_0324_152105-DSC00830.jpg
デラックス筆入れ   ギターソフトくれよん  コーリンかきかたえんぴつ

学童文具の必需品が続きます。

2013_0324_151306-DSC00826.jpg
キターソフトくれよんの箱の中

栞付きですが4コマ漫画が印刷されていて
無駄なく楽しませてくれます。

この頃はまだ「はだいろ」の表記がみられます。
その後人種差別につながるなどの理由から
2000年位に業界で申し合わせがあったようで
「はだいろ」に変わって
「うすだいだい」または「ペールオレンジ」の表記に。

まだまだ入ってます。

2013_0324_151908-DSC00829.jpg
ヤマト糊 オリオンスーパー直定規など 文具各種

その他、はさみ、消しゴム、鉛筆キャップ
それとグリーンのなんだかよくわからない道具が。
先端ががっているだけのもので
工作で紙に折り目を付けるための罫書きペンでしょうか?

これらが29×24×6cmの箱に
ギッシリと詰め込まれてました。

撮影で一度全部箱から出したらさいご
ふたたびしまい直すのに苦労しました
どうやっても蓋がもっこり浮き上がり
ピッタリ収まりません。

2013_0324_152558-DSC00832.jpg
ヤマト糊拡大

ヤマト糊がカラカラ音がするな
と思ってよく見てみると・・・

50年近くの月日がそうさせたのですが
中味はおそらくとうの昔に硬化してしまい
それから長い年月を経て徐々に収縮。
ついに5cm位の細い棒になっていました。

盛りだくさんのピッカピカ文具を目の当たりに
思わずにっこりの子供の顔が想像できます。
間近に迫った学校生活に思いを巡らせ
教科書、文具と合わせて
希望とちょっぴりの不安を一緒に
ま新しいランドセルに詰め込んで。

そんな学校生活を
疑似体験できるあそびもありましたので
最後に。

2013_0324_183214-DSC00853.jpg
きせかえ学校あそび    (メーカー不明)

図柄それぞれに切り込みが施され
切り抜いて張り合わせたり
きせかえをして遊ぶものです。

桜満開の校門前はポップアップ式に
図柄を起こして背景になります。

       2013_0324_183404-DSC00854.jpg
       先生の拡大

なんだか先生のポーズが
最後まで気になって拡大しちゃいました。
何をしているんでしょう。
授業中にゴーゴーの練習でもないようですが。

それと
「とくほん」ってかなり古いですねこれ。
とくほんと言っても肩こりや腰痛に貼るあれではありません

とくほん=読本=昔の教科書

戦前・戦後の時代に使われていた呼び方だったと思うので
このシートは昭和20年代前半頃のものでしょうか。
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