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飛べ!大空へ:その3

Posted by モロズミ・ダン on 29.2013 グライダー 0 comments 0 trackback
朝晩も少し涼しくなり
季節の移り変わりを感じます。

秋の澄みきった高い空には
ヒラリと舞い上がる
グライダーがよく似合うんですよね。

昨年の今頃も連続で2回やりましたが
1年ぶりにグライダー特集:その3です。

2013_0929_174022-DSC01714.jpg
ミグ戦闘機   10円売  12付   まるひで

昭和40年代に売られていたものです。
素材が経木に紙を貼り付けたものから
スチロール製に切り替わりつつあった時期。

ひとつ組み立ててみました。

2013_0929_180638-DSC01730.jpg
ミグ戦闘機  (組済)

思いのほか
かっこいいフォルム。
スチロールに印刷した機体で
先端の赤い錘の部分はアルミ製。

吊り下げ台紙の隠れている部分の
イラスト上に置いてみました。

でもミグ戦闘機をモデルにするなんて
当時の冷戦時代の影響が駄玩具にも及んでいたのでしょうか。


続いては

2013_0929_174400-DSC01718.jpg
丸胴10エン グライダー   3ダース入  (メーカー不明)

グライダーのリアリティが欠けている部分
と言えば胴体。
真横から見る以外は
立体感がないので
図柄がどんなによくても
全体的にチープ感が漂っちゃうんです。

コスト、生産効率上
すべてのパーツを素材シートから刃型一発で抜くことが最良
であるため
胴体も含めすべて板状になることは避けられないところでした。

そんなちょっとむず痒いところを
コストをかけて解消したのがこの商品。

       2013_0929_174442-DSC01719.jpg
       丸胴10エン グライダー (箱の中)

「おおっこれ立体じゃん!」
と目を輝かしたガキどもの声が聞こえてきそうです。

胴体の部分は中空のソフビ製。
先端は錘の役目もしなければいけないので
プラでは軽すぎと考え木製の削り出しになっています。

中を確認しつつも
箱絵が何かに似ていて
気になっていましたが
わかりました。

2013_0929_175414-DSC01724.jpg
「週刊少年サンデー」 1964年9号 表紙 ㈱小学館 より
「大空のちかい」九里一平

当時人気連載中だった「大空のちかい」の
主人公、早房分隊長の雄姿が
少年サンデーの表紙にだったのですが
これをもとに
どうやらトレースして反転させたのでしょう許諾なしに。

ですから
丸胴グライダーも昭和40年前後に発売されたもの
と思われます。

これも組んでみました。

2013_0929_175156-DSC01723.jpg
丸胴10エン グライダー (組済)

胴体が立体になっただけで
プラモデルっぽく
本格的ないい感じになります。

2013_0929_174824-DSC01721.jpg
丸胴10エン グライダー (主翼)

主翼のデザインは5種。
素材は前時代的で
経木に印刷した紙を張り合わせたものを使用してます。

経木とは木を極薄にスライスして紙のようにしたもの
=昔、おにぎりやコロッケなどを包んだ包装材としても
よく使われていました。


続いては昭和20年代~30年前半位のもの

2013_0929_175537-DSC01725.jpg
グライダー当て 2円引  120付  ツバメクライダー

2円引きですのでだいぶ古いもので
台紙は劣化と言うより風化が始まってます。
撮影の位置合わせで触れるたびに
台紙の端がボロボロときます

2013_0929_180245-DSC01729.jpg
グライダー当て (一部拡大)

水出しと書かれた束から
一枚引き抜き
水にぬらすと1等やはずれの文字が浮き出てきます。

引き束の下の
ピンクとベージュの無地のグライダーが
はずれで全長7~8cmのミニタイプ。
これはこれでかわいいのですが残念でした賞です。

2013_0929_175629-DSC01726.jpg
グライダー当て (一部拡大)

1等~4等までは
なんと丸胴グライダーです。
こんな昔から丸胴タイプがあったなんて。
ボティは極薄のアルミ製で中空に。
先端は木製の削り出し
主翼は経木の張り合わせは先に同じ。

両翼の先にタンクまであしらって
よくできています。

2013_0929_175842-DSC01727.jpg
グライダー当て (一部拡大)

主翼のデザインも
きれいに画きこまれていて
かなりレベルが高いといえます。
(個人的には国宝級の評価)

駄菓子屋で売られる
簡易組み立てグライダーは
現在ではほとんどが中国製なのですが
唯一
国産でがんばっているのが
この老舗メーカーとも言えるツバメグライダー。

昨年
ツバメグライダーの社長と直接お話を伺う機会があったのですが
取引先の材料・部品メーカーがほとんど廃業してしまうので
年々製造が苦しい状況にあるとのこと。
それとは逆に注文は増えているので頭が痛い旨をお話されていました。


別のストックから
同じものを組んでみました。

2013_0929_235548-DSC01735.jpg
2013_0929_235639-DSC01736.jpg
グライダー当て 1等グライダー(組済-上面と裏面)

1等を組み立てるとこうなります。

60年以上経っているので
部材はヨレヨレに劣化しています。
でも印刷の発色がこのレベルで残っているのは奇跡的かも。

主翼を差し込む時は主翼の左右どちらかのタンクを
一旦外してから
胴体切り込みへ差し込みます。

機体先端のアンテナは竹ヒゴ製。

2013_0929_235419-DSC01733.jpg
グライダー当て 1等グライダー(組済-斜視)

どうですかこのフォルム!

このスラリとしたカッコイイやつを
秋のキリッと澄んだ青空に
思いっきり飛ばしてみたい!
と思うのは子供の時だけでなく
50を過ぎた今でも同じ感情が。

国産のグライダー
少ロット生産でもいいので
どうか絶やさないでもらいたいと。
そしてこのような過去の傑作も復刻してくれたらと
願うばかりです。
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社会科学習の効果もあり

Posted by モロズミ・ダン on 23.2013 ごっこ遊び 0 comments 0 trackback
2013_0923_142809-DSC01687.jpg
「八百屋さん」(一部拡大)    ㈱増田屋コーポレーション

これまでも何回かアップした
マスダヤのごっこ遊びシリーズですが
リクエストがありましたので
初期の頃のもの3点を取り上げてみたいと。

注意:当ブログのタイトルは駄玩具探究ですが
このシリーズは駄玩具ではなく高品位の玩具です)

2013_0923_143624-DSC01692.jpg
「ごっこシリーズ」各種   ㈱増田屋コーポレーション

今日は
お店やさんとしては外せない
「八百屋」「魚屋」「お肉屋」さんをピックアップ。

その前にこのシリーズの概要を確認しておきましょう。

マスダヤの「ごっこ遊びシリーズ」は
正式タイトルとして「社会科玩具シリーズ」と銘打ってます。
1956年(昭和31年)頃に発売が開始され
当初、箱の上蓋の裏側にラインナップを紹介したラベルが
貼り付けられていました。
価格は当時200円~位だったようです。

2013_0923_133215-DSC01659.jpg
「楽しい社会科玩具 ごっこ遊び」 説明ラベル    ㈱増田屋コーポレーション2013_0923_133402-DSC01662.jpg
「楽しい社会科玩具 ごっこ遊び」 説明ラベル(一部拡大) ㈱増田屋コーポレーション

何と29種類ものラインナップ。
コホン!え~っ
私の知る限りではこの後に
「おこさま食堂」「ジューススタンド」「こどもの本屋さん」
の3種が加わって少なくとも合計32種あったのではないかと
思われます。

説明のイラストは鳥瞰図的な視点で街並みが画かれてます。
街には色々なお店や仕事が集まっていて
このような大人の社会・家庭生活をごっこ遊びで模倣することで
リアルな社会に近い空想・想像力を遊びながら高める事ができる
とのコンセプトに。
社会科の学習的要素を含んでいるとなると
お母さんのお財布の紐も緩みがちになったのではないでしょうか。

ラインナップの多さで人気の度合がかなり高かったことが伺えますね。


では八百屋さんから

2013_0923_174740-DSC01695.jpg
2013_0923_142402-DSC01684.jpg
「八百屋さん」    ㈱増田屋コーポレーション

野菜はもちろんのこと
秤や買い物かご、お金などの小道具も
揃っていてリアルごっこが可能に。

2013_0923_142736-DSC01686.jpg
「八百屋さん」(一部拡大)    ㈱増田屋コーポレーション

そうそう
こういったフルーツの缶詰も
昔の八百屋さんには定番として置いてました。

ここで
参考資料をみてみましょう。

2013_0923_132800-DSC01655.jpg
「育児絵本 おみせやさん」    ㈱小学館    昭和28年5月発行 より
藤沢龍雄・画   文学博士:波多野完治・監修

シリーズの発売より数年前に発行された絵本です。
店の棚にはフルーツの缶詰がギッシリと陳列されています。

       2013_0923_133132-DSC01658.jpg
       「育児絵本 おみせやさん」(表紙) ㈱小学館 昭和28年5月発行 より
       文学博士:波多野完治・監修

絵本の表紙です。
2歳から5歳を対象にしていますが
これが単なる絵本ではなくて
奥の深い効果を狙ったことであることが
解説を読んでわかりました。

できるだけリアルに表現することでた「再認絵本」として
情感的考えることを誘導した「空想絵本」として等
年齢によって育児効果を考えて構成されています。
その工夫のひとつとして
お店の品物に実際の値段札を極力画き入れている事で
数のかぞえからお金の計算まで進歩させる
数々の品物や買い物に興味を持たせ社会知識を増やすなど
「生活・学習絵本」としてまで活用できる
とされています。


再び玩具に戻りましょう。

2013_0923_140856-DSC01671.jpg
2013_0923_141007-DSC01673.jpg
「かわいい魚屋さん」    ㈱増田屋コーポレーション

タイトルを見ると
あの童謡のメロディーが頭の中に流れ出しませんか。
私は今
奥さんに気付かれないよう
小さな声でくちずさみながらPCキーボードをたたいてます。

2013_0923_141048-DSC01674.jpg
2013_0923_142128-DSC01680.jpg
「かわいい魚屋さん」(一部拡大)   ㈱増田屋コーポレーション

鮮魚はもちろんのこと
お刺身や蒲鉾などの加工品まで
品ぞろえも充実。

ここも絵本と対比してみましょう。

2013_0923_132957-DSC01657.jpg
「育児絵本 おみせやさん」    ㈱小学館    昭和28年5月発行 より
岩崎良信・画   文学博士:波多野完治・監修

画像が小さくて見づらいですが
陳列の奥のほうに
蒲鉾やちくわ、はんぺんなどの加工品も
たくさん品ぞろえしています。


続いて3軒目は

2013_0923_133700-DSC01664.jpg
2013_0923_140613-DSC01667.jpg
「お肉屋さん」     ㈱増田屋コーポレーション

おいしそうなステーキ肉や
鶏のもも肉など滅多に食べられないものがあって
いつか大人になったら
思いっきり食べてやろうと
希望を抱いていた頃を思い出します。
ですので個人的には一番夢のあるキットでしたね。

2013_0923_140819-DSC01670.jpg
2013_0923_140724-DSC01669.jpg
「お肉屋さん」(一部拡大)  ㈱増田屋コーポレーション

これまた
大切に食べなければならなかった
バターやチーズも。(とても高価でした)

カゴメケチャップはレッテルが逆さ貼りなのは御愛嬌ですが
実在企業名を出せるのはこの時代ならでは。

このような脇役のアイテムまでしっかりセットされ
企画担当者の徹底したこだわりも感じられます。

絵本を見てみましょう。

2013_0923_132900-DSC01656.jpg
「育児絵本 おみせやさん」    ㈱小学館    昭和28年5月発行 より
岩崎良信・画   文学博士:波多野完治・監修

ショーケースの上には
バターやチーズが山積みに陳列されてます。

お使いを頼まれた時も
お肉屋さんの時だけは
ひときわテンションアップでした。


最後に
当ブログは駄玩具探究ですので
駄玩具(お買いもの系)をひとつぐらい
入れとかないといけませんね。

2013_0923_143254-DSC01690.jpg
お買い物あそび      松盛堂

昭和30年前後に2円~5円(曖昧)で売られていたものです。
幅30cm位のシートで
品物には切り込みを施し簡単に抜けるようになっています。
周囲にはお札なども印刷されています。

今日のテーマに合わせてお魚と野菜系の物をアップしましたが
他におもちゃや家電、スポーツ用品、日用品、ペットなどの図柄もあります。
(キリがないので他はまたの機会に・・・

2013_0923_143424-DSC01691.jpg
お買い物あそび(一部拡大)    松盛堂

バナナは当時
高級品で病気にならないと食べられませんでした。
(今の貨幣価値で軽く千円超え?)
ちなみに昭和38年に輸入自由化になってから
次第に価格も落ち着いてきたようです。






「早うやらんと出ちゃうよ」とせかされて

Posted by モロズミ・ダン on 16.2013 引きくじ 0 comments 0 trackback
2週連続で
小松崎作品特集を入れた関係で
月初にアップしよう
と思っていてできなかったテーマを
え~っちょっとズレ込んだ感有ですが
今日やらせていただきます。

9月2日は
9(く)2(じ)の日だそうで
駄玩具のくじと言えば
「引きくじ」ですね。

カテゴリ分類では意外にも今回で2回目ですが
これまでの色々なテーマ中で事あるごとに単品紹介してきました。
駄玩具界では主役級の「引きくじ」を特集します。

2013_0915_215333-DSC01610.jpg
新ボーリング当  10円引 80付  王冠印

1970年代大ブームだったボーリング人気に合わせて
企画されたもの。

2013_0915_215423-DSC01611.jpg
新ボーリング当  (箱の中)

縦50cm位の大きな箱に
ボーリングゲームやトロフィーなどの景品がギッシリ。

左にチラっと写っている赤い「番号合せ」
(このシートは店頭に出すときには1枚1枚切り離されている)
を10円で買って裏紙をはがすと番号が印刷されていて
その番号の景品がもらえました。

       2013_0915_215756-DSC01614.jpg
       新ボーリング当  1等

やや小ぶりだけど
ボーリングゲームが10円でゲットできるかも・・・
と迷っていると
すかさず駄菓子屋のおばあちゃん
「早うやらんと(1等は)出ちゃうよ」
との殺し文句で
催眠術をかけられたように10円を差し出していました。

       2013_0915_215551-DSC01612.jpg
       新ボーリング当  2等

2等は金メッキのトロフィー
これもぜひとも欲しいアイテム。

2013_0915_221035-DSC01626.jpg
新ボーリング当  13等以降

13等以降は
いわゆる「はずれ」ですね。
グリコのおまけ位の小さなプラ玩具。
動物や宇宙飛行士など。

52等以降はコマですが
大阪万博のマーク型のコマがあるので
1970年代のものであることが分かります。

2013_0915_221619-DSC01632.jpg
引きくじ各種

今日は大型の箱入りの引きくじなどを
アップしていきます。

続いては

2013_0915_220054-DSC01617.jpg
ニューレーシングカー当 10円引 100付  王冠印

ボーリング当と同じメーカーの
同じシリーズです。

2013_0915_220118-DSC01618.jpg
ニューレーシングカー当 (箱の中)

箱台紙の市松模様で
目がチカチカしますが
景品もどれも魅力的で
クラッときます。

       2013_0915_220455-DSC01621.jpg
       ニューレーシングカー当 1等、4等他

1等はレーシングカーと優勝楯のセット。

2013_0915_220529-DSC01622.jpg
ニューレーシングカー当 19等以降

19等~58等の中には
プラ製のジェット機(6cm位)が含まれ
これだったら大当たりを逃しても
ショックは多少回避できた?

どんどんいきましょう。

2013_0915_221212-DSC01627.jpg
ゲーム当  10円引 80付  王冠印

これも同じシリーズ。

2013_0915_221243-DSC01628.jpg
ゲーム当  (箱の中)

カラフルなゲームがギッシリと。

2013_0915_221312-DSC01629.jpg
ゲーム当  1等

直径13cmの大型ルーレット
祈る気持ちでくじを引いたものです。

       2013_0915_221334-DSC01630.jpg
ゲーム当  3等

3等はピンボールゲームとなっていますが
スタンダードなパチンコですね。

2013_0915_221518-DSC01631.jpg
ゲーム当  8等 9等 11等~25等

11等以降は
その箱の中から好きなものを選べるので
終盤になると
めぼしいものが残ってない状況に。
終盤でまだ1等が出ていない場合
1等の確立は高いけど
はずれた場合は悲しみにくれました


続いては
ヘッダー吊り下げタイプのものを。

2013_0915_222702-変更DSC01635
ニューファッションアクセサリー 趣味の店  (メーカー不明)

横幅が80cmと長いので
全部入れると画像サイズがこんなちっちゃく。

3枚に分けて部分的に見てみましょう。

2013_0915_222746-DSC01636.jpg

2013_0915_222802-DSC01637.jpg

2013_0915_222826-DSC01638.jpg
span style="color:#ff9900">ニューファッションアクセサリー 趣味の店  (メーカー不明)

1等~80等まで
一列に横並びで吊り下げてます。

上位の当たりは
宇宙ヘリコプター、スカイプレーン(0戦グライダー)、ベビーヘリコプター、トランプ
などでしょうか。
 
景品の内容から
1960年代で5円引きではないかと。


吊り下げものをもう1点

2013_0915_223056-DSC01640.jpg
玩具台紙 30円引 30付   オオイシ

価格設定からして
70年代後半から
もしかしたら80年代に入っているかもしれません。

2013_0915_223554-DSC01646.jpg

台紙の上部に引きくじがセットされてます。

2013_0915_231549-DSC01649.jpg
玩具台紙 1等 3等

1等はガンフライングソーサ
3等はコンバット柄のパチンコ

       2013_0915_223245-DSC01643.jpg
        玩具台紙 2等 

2等(写真左)はキャプテンスカーレット風の簡易プラモデル。


ここで
引きくじを引いたもの(中裏面)をみてみましょう。

2013_0915_224058-DSC01648.jpg
引きくじ各種

玩具台紙のくじは
引き抜いた後
裏の薄紙を剥がすと
26(等)の数字が。

右側のシートは
お店の人が1枚づつ切り離して空箱などに入れてました。
(本来弱粘着でくっついていたものでしたが経年劣化で剥がれてます)
グレーの裏紙をはがして一喜一憂してました。


ここまで「引きくじ」  
という言い方をしてきましたが
「くじ引き」じゃねぇの
と思っている方もいるのでは。

昔からそう呼んでたので間違いないと思いつつも
念のため辞書などで調べてみても
「引きくじ」の言葉は出てこず
私の長年の思い込みだったりして・・・
駄菓子屋のおばあちゃんも
「引きくじの新しいの入ったよ」
なんて言ってた記憶があるのですが。

証拠になるようなもの探してみたら
ありました。
駄玩具の世界では
やはり「引きくじ」が
慣用的に使われてたんですね

2013_0916_141552-DSC01650.jpg
引くじあそび  30付 5入   (メーカー不明) 

たぶん無版権で
キャプテンウルトラ風、赤影風、パーマン風が箱絵に。
ちょっと雑で残念なタッチです。

2013_0916_141755-DSC01651.jpg
引くじあそび  (箱の中) 

吊り下げ台紙に
短冊状の引きくじが30本付いてます。
それが5シート入り。
一箱5シート単位で出荷(仕入れ)されていたんですね。 

2013_0916_142134-DSC01653.jpg
引くじあそび  (拡大)

2色刷りの部分を下に引き抜くと
1等~3等、はずれのいずれかか印刷されてます。
このくじ自体に景品が付いているわけでなくて
何か優劣を決めるときや
手持ちの品を争奪するときに使った
(あとは単なる運だめしなど)
単なるくじ紙でした。

「引きくじ」は少々ギャンブル的な要素もあって
子供にとってはリスクも大きい刺激の高いものでした。
くじ紙一枚でいつも悲喜交々(ひきこもごも)
この場合「引きこもごも」のほうがあってますかね。

    

その画力の迫真性にすっかり魅了され:その2

Posted by モロズミ・ダン on 08.2013 巨匠・アーティスト 0 comments 0 trackback
2013_0908_145429-DSC01565.jpg
「科学大観」 第2号 交通特集 ㈱世界文化社  昭和38年2月発行 より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

いきなり迫力あるイラストをアップしましたが
先週に引き続き小松崎茂作品の特集です。

このような未来予想図は
小松崎先生の得意とするカテゴリでした。

科学大観とはどのような雑誌であるかというと

2013_0908_150355-DSC01570.jpg
「科学大観」  ㈱世界文化社  昭和37年12月発行~ 

月刊で発行されていた
小学生向けの科学系学習誌。
専用のハードカバーに毎月綴じていきます。
この科学系雑誌のタイプが当時人気があって
「科学ブック」「科学時代」「こども科学館」
そしてこれまでよく引用してきた「科学クラブ」など
各出版社が競って発行してました。

冒頭のイラストは見開きのピンナップになっているので
広げてみましょう。

2013_0908_150139-DSC01569.jpg
「科学大観」 第2号 交通特集 ㈱世界文化社  昭和38年2月発行 より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

すみません
今回も首を90度曲げてご覧ください。

「これからの交通機関」
と題して小松崎先生の解説も載ってます。
手前の車は原子噴射式オートバン
空には翼のないエアロダイン
太陽光をエネルギーとする光速ロケット
など

架空の世界をリアリティ溢れる表現で
こうなるのかぁ!と本気で信じ込ませる
説得力がありました。


続いて
かるたを

2013_0908_150605-DSC01573.jpg
「まぼろし小僧の冒険」 原作:御荘金吾 画:小松崎茂  信宏社
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

1950年代のものだと思います。
真田幸村の遺児、朝霧丸(甲賀少年忍者良念)を中心に
徳川家との抗争を繰り広げる時代活劇
ラジオ放送や映画で人気を集めました。
かるたなどに商品化されるか否かで
人気の度合いが伺えます。

ちなみに箱裏に鉛筆で¥70とあり
当時の販売価格だと思います。

それにしても
小松崎作品の時代劇物は珍しいのではないかと。

箱をオープン

2013_0908_153720-DSC01589.jpg
「まぼろし小僧の冒険」 原作:御荘金吾 画:小松崎茂  信宏社
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

中の札を確認していたら
帯封が破けてしまったので
ついでと言っちゃなんですが
何枚か札をみてみましょう。

2013_0908_150853-DSC01574.jpg
2013_0908_152304-DSC01576.jpg
2013_0908_152421-DSC01578.jpg
2013_0908_152536-DSC01579.jpg
2013_0908_152703-DSC01582.jpg
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2013_0908_153428-DSC01588.jpg
「まぼろし小僧の冒険」 原作:御荘金吾 画:小松崎茂  信宏社
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

ほとんどの札が
登場人物の紹介みたいな感じです。

小松崎作品にはあまりみられない時代劇物ですが
まるで得意分野のようにさらっと画きあげているようで
計り知れない力量を感じます。

青年期は日本画家を志望し
一時期、花鳥画の堀田秀叢(しゅうそう)に学んだこともあって
その時の技量が活かされているのかもしれません。

小松崎作品の展覧会や画集は
これまでたくさん企画されてきましたが
今日はそのようなメジャーな企画では採用されなかった
隠れた秀作をセレクトしています。


続いては
イラスト右下にサインがあってわかりました。

2013_0908_154420-DSC01593.jpg
少年少女世界動物全集「アマゾンの呼び声」 作:ウィラード・プライス(秋永芳郎・訳)
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

昭和32年に㈱講談社より発行された冒険小説。
230ページを超える厚さ3cm弱のハードカバー本。
アマゾンの緑の魔境をハント父子三人が繰り広げた大冒険談です。

絵の表記は岩井泰三となっていて
2013_0908_154513-DSC01594.jpg
少年少女世界動物全集「アマゾンの呼び声」(表紙裏見開きページ)
岩井泰三

この表紙裏の見開きページのアマゾン川風景や
本編の挿絵は岩井泰三氏になっていますが
カバー表紙のみ小松崎先生が担当したようです。


さらに
埋もれている秀作を

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カラー版名作全集 「少年少女世界の文学」フランス編1 ㈱小学館 昭和45年3月発行 より

小松崎作品の気配は
まったくもってありませんが

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2013_0908_155130-DSC01599.jpg
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カラー版名作全集 「少年少女世界の文学」フランス編1 ㈱小学館 巌窟王 より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

この全集の中の「巌窟王」の口絵に
小松崎作品が多数!贅沢過ぎます

さらに本文の挿絵にも

       2013_0908_155237-DSC01600.jpg
       2013_0908_155327-DSC01601.jpg
カラー版名作全集 「少年少女世界の文学」フランス編1 ㈱小学館 巌窟王 より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

原画は残っているのでしょうか。
こういった作品群も
もっともっと着目されてもいいと思うのですが。


最後は
幼児用絵本から

       2013_0908_153825-DSC01590.jpg
       こども絵本「新しい乗り物」 ㈱小学館 昭和34年12月発行 より

表紙は小松崎作品ではありませんが

2013_0908_184907-DSC01602.jpg
こども絵本「新しい乗り物」 ㈱小学館  より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

羽田空港から飛び立った日航のジェット旅客機。

2013_0908_184946-DSC01603.jpg
こども絵本「新しい乗り物」 ㈱小学館  より
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

ヨーロッパの急行列車とアメリカのトレーラー貨車。
幼児向けでも迫力満点のタッチです。

こうして見ると
幼児向けから大人の雑誌そしてボックスアート(プラモの箱絵)まで
SF、未来科学、冒険、軍用メカ、恐竜・動物、歴史物語、時代劇と
多種カテゴリでの比類なき幅広い活躍をされていたことがわかります。

今後
芸術、文化遺産の範疇でも
もっと高い評価が与えられてもよいのでは?
いや、私が心配しなくとも
間違いなく評価は上がっていくことでしょう。

小松崎展小
「小松崎茂展」   東京富士美術館

9月29日(日)
までですよ。
迫真性のある原画が多数展示されていて
是非お勧めです。



その画力の迫真性にすっかり魅了され

Posted by モロズミ・ダン on 01.2013 巨匠・アーティスト 0 comments 0 trackback
絶対に観るぞ
と心に決めていた企画展に
先週やっと行くことができました。

小松崎茂展
「小松崎茂展」    東京富士美術館
(東京富士美術館よりブログ掲載の承諾をいただいております)

小松崎茂展説明
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

いや~っ素晴らしい
としか言いようのない
小松崎ワールドを堪能できる
感涙ものの企画展でした。

100点以上の展示品は
小松崎先生に師事した
根本圭助氏のコレクションで構成。

東京富士美術館(HPはここをクリック)
と根本圭助氏に感謝です

残念ながら
会場内は撮影禁止で
その素晴らしさを画像でお伝えすることが
できないのです

展示品の中でも数点は
偶然にも同じものを持っています
ので
何点かアップしてみましょう。

2013_0901_135415-DSC01526.jpg
科学冒険画報「火星戦争」 少年クラブ11月号付録 講談社昭和29年11月発行
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

B5版の大きめな付録本です。

2013_0901_135951-DSC01530.jpg
科学冒険画報「火星戦争」 少年クラブ11月号付録 講談社昭和29年11月発行
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

図柄は裏表紙まで続いた1枚もの

2013_0901_135713-DSC01528.jpg
科学冒険画報「火星戦争」巻頭カラーページ
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

巻頭には迫力あるフルカラーページが見開きで。

       2013_0901_140041-DSC01531.jpg
       科学冒険画報「火星戦争」本文ページ
       Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

本文は2色刷りで文書の物語と挿絵で構成されています。

       2013_0901_141642-DSC01545.jpg
       科学冒険画報「火星戦争」本文ページ
       Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

戦後~昭和20年代は少年誌でも絵物語が全盛期でした。


続いては
2013_0901_140605-DSC01538.jpg
太平洋戦争「連合艦隊大画報」 まんが王新年号特別付録 秋田書店昭和38年1月発行
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

SFものだけでなく
戦艦大和や零戦など軍用メカを画いても
超一流でした。

縦約13cm×横約26cmの横長の冊子。
これも火星戦争と同じ裏表紙まで
ながぁ~く繋がってますので
全開してみましょう。

2013_0901_212848-DSC01562.jpg
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太平洋戦争「連合艦隊大画報」 まんが王新年号特別付録 秋田書店昭和38年1月発行
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

ブログのテンプレートの関係上
横向きに置けないので
すみませんが首を90°かしげて見て下さい。

企画展では表紙しか見れませんが
ここでは裏表紙も公開っ。

ちなみに中は

2013_0901_144624-DSC01555.jpg
太平洋戦争「連合艦隊大画報」 本文

当時定番だった
断面図方式で戦艦や航空母艦などを
解説しています。


続いては

2013_0901_141031-DSC01542.jpg
プラスチックモデル「サンダーバード5号」  今井科学㈱
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto


2002年に解散してしまった今井科学㈱の主力商品
サンダーバートシリーズ。
イマイのサンダーバードは誰もが知っていた
大ヒット商品でした。。

箱絵は小松崎先生が担当。
鮮やかであり迫力満点に画きあげてます。
この箱絵に魅せられて衝動買いしてしまった少年が
たくさんいたことでしょう。

2013_0901_141814-DSC01546.jpg
プラスチックモデル「サンダーバード5号」(箱の中)
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto


上箱の側面には
イマイの宇宙科学シリーズのラインナップが。
どれも迫力あるタッチで誘惑します。

本日最後は

2013_0901_140817-DSC01539.jpg
「恐竜」24色色鉛筆  800円   ㈱コーリン色鉛筆
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

何を画かせても
迫力、繊細さ、躍動感が相まって
唯一無二の世界観で魅せてくれます。

2013_0901_140855-DSC01540.jpg
「恐竜」24色色鉛筆 箱裏面
Shigeru Komatsuzaki/Keisuke Nemoto

箱裏面にも
恐竜の豆知識とともに
小松崎作品の迫力ある恐竜が。
(これも企画展では表しかみれません)


次回もできたら
小松崎作品の魅力をと
思っております。



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