そら出たッ!!身の毛もよだつ・・・

Posted by モロズミ・ダン on 27.2014 その他・定番 2 comments 0 trackback
猛暑日が続いていて
うんざりの毎日。
涼しげな過ごし方ができないものかと
考えたりしますが
でもゾゾッと背筋も凍るような方々が出てきたりする
時期でもあります。

昨日7月26日は
「幽霊の日」
なんだそうです。
かなり昔の1825(文政8)年
江戸・中村座で「東海道四谷怪談」が
初演された日に由来しているとのこと。

今日は幽霊系のもの集めてみました。

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怪猫 鍋島怪猫伝 ポスター B3版

電車の中刷り広告と同等サイズのポスターです。
実際の写真からトレースして画き起こしたもので
地方上映会(町内会が主催するような)用に
作成されたものではないかと。

それにしてもキャッチコピーがいいですね。
「人間の生き血をすふ化け猫?」と
その正体に確信が持てないような自信のなさも。

興味深いのは
「日本一の化け猫スター」とありますが
ランキングになるほど化け猫スターがいたんですかね。
調べてみるとこのタイトルの映画公開は1949年でしたが
化け猫ブームだった?
私もまだ生まれていなかったのでわかりませんが。

ただこの「鍋島怪猫伝」には鈴木澄子さんの出演の記録がないのですが
この女優さん
「佐賀怪猫伝」「怪猫謎の三味線」「怪猫赤壁大明神」「怪猫からくり天井」
などには主演していて
確かに「化け猫女優」として知られていたようです。

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怪談映画大会  ポスター B2版

これも地方上映会用のものでしょう。

今日のブログタイトル
ここからいただきました!
「そら出たッ!恐い!凄い!身の毛もよだつ!!」

そら出たッ!」なんて
自分の身近にいる人から発せられたような
臨場感ある言葉ですよね。結構フレンドリーな間柄での会話のような。

それにしても
ここにも「怪猫 呪いの夜泣石」が入ってます。
やはり昭和20年代は怪猫ブームだったのでしょう。


お次も地方用のポスターですが
子供向けを。

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空飛ぶゆうれい船  ポスター  B3版
「空飛ぶゆうれい船」石ノ森章太郎/石森プロ・東映アニメーション

これもトレースしたものでしょうが
あまり上手でなく
線のタッチが少々雑です。

しかもキャッチコピーがこれまた
「赤い嵐がやってくる、ドクロ船長がニュッとでる」

劇場公開時、まさにリアルタイムで観たんです小学4年生の時でした
が、ドクロ船長は「ニュッ」と出てきた感じはありませんでしたよ。
また赤い嵐もやってきません!
後から別の人がイラストの赤い背景を見て
適当にキャッチコピーを付け加えた?
のかもしれません。

この作品
「ゆうれい」のタイトルが付いてますが
お化け物ではなくて本格SFアニメ。

ゆうれい船は実は最新技術が盛り込まれた戦闘艦だし
巨大ロボットのゴーレムは暴れまくり~ので
アニメのSFメカファンにはたまらない作品なのです。

ホラー的な要素としては
ドクロ船長の最初の登場シーンが怖かったけど
人気商品のボアジュースを飲むと
次々と人間が泡状に溶けしまう事の方が
ずっと怖かった記憶が。

元はこれ

       img024.jpg
       「空飛ぶゆうれい船」石ノ森章太郎/石森プロ・東映アニメーション

昭和44年公開の劇場アニメ映画
後で知りましたがあの宮崎駿先生が作画担当していたんです。
 
これはその後
東映㈱より発売されたVHSビデオのケース裏面。
懐かしくて大人になってから(20年ぐらい前?)買ったのですが
定価2800円とビデオがまた高価だったんですこの頃は。


はいっ
今日も横道それ気味ですので
駄玩具紹介しなければ

ですのでこれを

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       マジック水ぬりえ  丸三

昭和40年代に駄菓子屋で売られていたもの。

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一枚引いてみると
中にはカードが1枚

       2014_0727_162543-DSC02493.jpg

水につけてこすると
あ~ら不思議
ドクロ(死神?)が現れました。

60袋のうち当たりが5枚入っているようで
当たるともう1枚引けたようです。

駄菓子屋のお化けものでも
やはりキャラクターものが大人気でした。

2014_0727_163459-DSC02496.jpg
マジックシール  ㈱マルホ
「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげる

ざっと見て猫娘がいないので
アニメ第1期の昭和43年~44年頃のものだと思います。
ただしアニメは白黒でしたので
これは水木プロの少年マガジンなどに連載した漫画版だと思います。

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「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげる

重なって見えない部分には
ねずみ男やぬりかべなどの
人気のキャラ達がいました。

これは版権許諾品で原画をトレース(画き写し)したものでなく
原画をそのまま印刷しているようです。
ですので彩色も水木プロでつけたものでしょう。
とても綺麗でキュンときます。
駄菓子屋玩具では逆に珍しいかもしれません正規品は。


今は「妖怪ウォッチ」大ブレークですが
当時は鬼太郎をはじめとする水木先生の妖怪物が大人気でした。
週刊少年漫画誌でも巻頭特集がよく組まれてたんです。

2014_0727_172033-DSC02502.jpg
台所第合戦  週刊少年マガジン41号より  ㈱講談社 昭和42年10月発行
水木しげる

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墓場の鬼太郎 妖怪大作戦  週刊少年マガジン37号より  ㈱講談社 昭和41年9月発行
水木しげる

おばけナイターでは百目の親方が審判をやっていて
からだ中に目が付いているので誤審がないと説明文が。
なんともユーモラスで
恐さだけではないところに水木作品の人気の理由があったんですね。







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駄菓子屋でも躍動していた光の国のヒーロー:その2

Posted by モロズミ・ダン on 16.2014 ヒーロー・キャラクター 0 comments 0 trackback
7月10日「ウルトラマンの日」
にあわせてのテーマの
2回目です。

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ホーム紙芝居 「ウルトラマン」 大怪獣総進撃 ㈱美研  
円谷プロ/小松崎茂

え~
いきなり今日も小松崎茂作品のアップ。
先週、先々週と突発でやった「機械化」
その余韻でやってるんだろう
とお思いでしょうが
連続は偶然です!

2014_0715_140424-DSC02447.jpg

小松崎先生
ウルトラマンの仕事までやってたんですね。

おそらく昭和46年前後に発売されたものではないかと。

中の応募はがきが7円切手用(はがき料金7円は昭和41年~47年)
のものが同封されていて
円谷プロの証紙は帰ってきたウルトラマン(昭和46年放送開始)
が貼られています(再版?)。
「ウルトラマン」(昭和41年~42年)
「ウルトラセブン」(昭和42年~43年)の
放送が終了した後に企画されたものかもしれません。

また製造会社の㈱美研も今では存在していないようで
ネットで調べてもリフォーム会社、健康食品会社などしか
ヒットせず。詳細が分かりません。

前情報はこれくらいにして(諦めて
全20場面の中から
数点みてみましょう。

       2014_0715_140618-DSC02448.jpg

マイクで話しているのは
いで隊員か
むらまつキャップですが
いずれにしてもイケメン過ぎますよね。

地底戦車はさすが小松崎作品
シャープな描写です。

       2014_0715_140854-DSC02449.jpg

次々と
惜しげもなく人気怪獣が出現!
それより
あきこ隊員の美貌が気になります。
今風に言ったら「美しすぎる科学特捜隊員」
となるでしょう。
小松崎先生とにかくサービス精神旺盛です。

       2014_0715_141055-DSC02451.jpg

ジラースも実写版にはない迫力!

       2014_0715_141155-DSC02452.jpg

アボラスだってカッコ良すぎ
逃げまとう市民の雰囲気は
小松崎先生が得意とした
世紀末パニックシーンの一コマのようで
完全に小松崎ワールドになってます。

       2014_0715_141254-DSC02453.jpg

ついにウルトラマン登場で
アボラス、ペスターに貫録勝ち。

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そして強敵バルタン星人や
酋長怪獣ジェロニモンまで難なく撃破!

2014_0715_141455-DSC02456.jpg

最後お決まりの
ウルトラマンありがとうさようなら~
のお見送りシーンで終了です。

途中から読み上げ文を入れるのが
めんどくさくなっちゃって割愛しました

実写版とはちょっと違った
味わいのある作品でしたね。

そうそう
前回アップした双六にこのシーンがありましたが

2014_0622_151246-DSC02412.jpg

よくよく思い出してみると
ほぼ一緒のシーンがあったのです。

それがこちら

       2014_0715_170012-DSC02486.jpg
       ウルトラマン 週刊少年マガジン 講談社 昭和41年9月発行より      
        「ウルトラマン」楳図かずお/円谷プロ    

これはいけません
完全にパクッてます。

少年マガジンのこの号は
巻頭でウルトラ怪獣の企画があったので
元々取り上げようとは思っていたのですが

       2014_0715_141634-DSC02457.jpg
       週刊少年マガジン36号表紙 講談社 昭和41年9月発行より

表紙は丸出だめ夫のロボットなんですが
一枚めくると

2014_0715_141800-DSC02459.jpg
  「ウルトラマン」円谷プロ 
   
キングギドラとウルトラマンのありえない夢の対決や

        2014_0715_141838-DSC02460.jpg
         「ウルトラマン」円谷プロ 

基本情報としてのウルトラマンのひみつ

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  「ウルトラマン」円谷プロ 

ウルトラマンが地球に登場したいきさつ

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  「ウルトラマン」円谷プロ 

さらには怪獣のきぐるみ制作の現場など
盛りだくさんの内容。
永久保存版と言ってよいでしょう。

この号に先に紹介した
楳図版ウルトラマンが連載されているんですが
こんなシーンも

2014_0715_155928-DSC02483.jpg
  「ウルトラマン」円谷プロ 

「バルタン星人にはセシウムも効かない」
確か話の展開では防衛軍の核ミサイルで攻撃を受けるも
脱皮して復活する場面がありましたが
セシウムの強力さがこの時代から認識されていたんですね。

それにしても楳図ワールドも
また別の意味でいい味出してます。


さあ
駄玩具探究ですので
今日も駄玩具もやっておきましょう。

前回の双六とは違うものです。

2014_0715_143116-DSC02470.jpg
ウルトラマン双六    (メーカー不明)

これは完全に無版権
怪獣達もありえないものばかりが登場。

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マリンガ?って

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名前から「星」をわざと抜いてるようです。

2014_0715_143327-DSC02475.jpg

ゴジラまで登場させ
製品に箔を付けようとしているのか。
遊星人はわかりやすく魔人バンダーから
パクッてます。

2014_0715_143306-DSC02474.jpg

ナメゴン=ぜんぜん違う怪獣ですが。
人くいラゴン=単に恐竜のステゴザウルスでしょう。

よく見ると
ラゴンに人が食われてます
逃げまわってます
前足でつぶされてます

この双六
ちょっと見
パチ物特有の抜けた雰囲気を醸し出しているんですが
よくよく見ると
危険な場面が随所にあり
結構シリアスな作品に。
特に人が飛ばされまくってるんです。

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まっさかさまに

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女の人も

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迫り来る怪獣にやられて

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ウルトラマンの差し出す手も間に合わず

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ウルトラマンの光線の爆発で

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落下を免れた人でも
逃げ回るか捕まって食われるかの
生死の境目に直面。
まさに人類の危機、大変なことになっています。

はいっ
今日はこれで終わりますが
この手のパターンで終わることが最近多くなり
もう少し真面目寄りにと反省しております。
他にもウルトラマン駄玩具は・・・

       2014_0715_142641-DSC02466.jpg

まだまだありますので
またの機会にやらせていただければと
思っております。


「機械化」という無機質なタイトルに込められたもの:その2

Posted by モロズミ・ダン on 06.2014 巨匠・アーティスト 0 comments 0 trackback
先週に続き
小松崎茂「機械化 幻の超兵器図解 復刻グラフィック展」
(主催:トランスメディア株式会社)
から

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昭和17年の発行ですが
今観ても斬新で古さを感じさせません。

展示会には当時の機械化も多数展示されてました。

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戦前、戦中の数年間
少年向けに軍事と科学技術を啓蒙する目的とした雑誌でしたが
終戦が決定的になった時点でGHQなどからの戦犯追及を恐れて
それまで発行された約60冊や図案資料等は
もったいなくも廃棄処分されてしまったようです。

ですので当時の個人蔵書のみが現在僅かに残された
存在になっています。
個人所有といっても空襲、疎開などもあったでしょう
戦中の大混乱期においてよほど目的意識をもった少年でない限り
大切に保管することは難しかったでしょうし
戦後においては個人と言えどもその所有さえも責めを
負う風潮があった・・・保管というより隠匿に近い形でしか
後世に残らなかったまさしく幻の雑誌なのです。

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先週も10点以上の図案をアップしましたが
実際に実用されたものというより
そこから発展した空想科学的な兵器を中心に構成されています。
どれも事細かいにメカの解説付でしかも理論的にかなっていて
小松崎先生は単なる画師ではなく
かなり高い工学的知識とメカニックデザインセンスを
持ち合わせていたのではないか
と思わせます。

昭和30年代の
東宝のSF系映画「地球防衛軍」(1957)「海底軍艦」(1963)において
登場する乗り物や兵器のメカデザイン担当は
小松崎先生のこのような先進的な実績が認められてのことだったのでしょう。


会場にはジオラマ展示も
ポップアップされた超兵器達が集積され
さらに迫力が増大
所せましと躍動しています。

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どの作品も
鋼の力強さと
流れるような機能美が融合!

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どれも20歳代の作品とは思えない
すでに熟練の域に達した作品のようです。

後に
石森章太郎や松本零士、藤子不二雄など一流漫画家なども
大きな影響を受けたという話もありますが頷けます。


ここで
小松崎先生の
脂の乗り切った昭和30年代の作品を
引っ張り出し集積してみました。

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戦後の30歳代は
兵器にとどまらずメカニック全般から
さらにSF宇宙物へも取り組むなど拡がりを見せるのですが
どれも「機械化」時代の仕事が原点となっていたんじゃないかな
と思えてきます。

「機械化」の戦時中は
誰もがお国に奉仕しなければならない
愛国精神が半ば強制的に要求された時代。
そんな中
陸軍省外郭団体財団法人機械化国防協会の依頼の仕事とあって
お国のために、戦争勝利のために、そして少年たちの希望のために
渾身の思いをもってグラフィック技術、知識、創造力を発揮し
作品制作にあたったのではないかと察します。

戦争の兵器開発によって工業力や科学技術発展するのと同じように
小松崎先生の画力もこの時期に飛躍的に向上したように感じられます。

機械化グラフィックに込められたもの・・・
それは何物も寄せ付けないほどの迫真性
機械化の超兵器達は
ひと目観た瞬間
観る人に強烈なインパクトで迫ってきます。

その後の作品にも
メカニックに魂が込められたような圧倒的な迫力を感じさせられるのは
この機械化の時代に
グラフィックにおける先生のスタンスは
すでに確立していたのではないでしょうか。

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小松崎作品に影響された駄玩具各種

このブログは駄玩具の探究
なんですが
しばしば小松崎作品を取り上げるのは
そこからインスパイアされた駄玩具も
たくさん生みだされていた事実があるからです。

模倣作品の良し悪しは別とし
画像にあるような小松崎風のメンコ、双六、カード合わせなど
私の幼少期には人気商品として溢れていました。

「機械化」に込められたもの
それは毛細血管のように
駄玩具という裾野まで流れついていたのです。


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