機体に光る金色の鷲:その1

Posted by モロズミ・ダン on 18.2016 ヒーロー・キャラクター 2 comments 0 trackback
戦争漫画の代表作

小学校下校時
よくこの主題歌を歌いながら
勇ましく右手を振り々
行進するかのごとく帰りました。

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「0戦はやと」敵空母を撃沈せよ ビクター出版㈱
辻なおき 

0戦はやと・・・
昭和30年代生まれの男の子にとっては
忘れられないヒーローのひとりだろう。
愛機0戦に光り輝いていた「鷲」のデザインが
トレードマークだった。

今回は
特集その1として
ソノシートと漫画誌(+付録)をピックアップします。

1960年~70年代は
特に戦闘機パイロットを主人公にした漫画がヒット。
「0戦太郎」「紫電改のタカ」「ゼロ戦レッド」「ゼロ戦行進曲」「荒鷲少年隊」
「あかつき戦闘隊」「烈風」など
名作がめじろ押しで
さながら戦争物ブームが起きていた。

そして「0戦はやと」は
戦争漫画の中で唯一アニメ化されるほど
人気の高い作品であった。


人気アニメだけの特権だったソノシート化

当時
アニメ化された漫画は
必ずと言っていいほどソノシートも商品化された。
当然ながら0戦はやとも。

しかしソノシートは高かった。
定価280円と
少年キングなどが50円で買えた時代にあって
結構なお値段だったので
誕生日などの
特別な時にしかおねだりできない代物だった。

冒頭のソノシートの中を
抜粋してみてみよう。

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「0戦はやと」敵空母を撃沈せよ!の巻  ビクター出版㈱
辻なおき 

敵空母を攻撃するために出撃し
重い爆弾を装備しながらも敵機を撃ち落とし
さらに的確な雷撃で空母を見事撃沈・・・
極めてオーソドックスなストーリーだ。

0戦はやとのソノシートは
もう1枚発行されていたのだが
何故かこちらは対象的に
奇抜な内容になっている。

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「0戦はやと」幻の戦車の巻 ビクター出版㈱
辻なおき 

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「0戦はやと」幻の戦車の巻 ビクター出版㈱
辻なおき 

敵の新兵器・万能戦車(水・陸・空で戦闘可能)と
闘志溢れる操縦士が搭乗している旨の情報提供がなされた。
それを受け
隼人のライバル一色が隼人の精神面を卑下したことで
殴り合いのケンカになるも上官が制止する。

え~まず万能戦車
説明するまでもなく架空の兵器であり
漫画ならではのおもしろさとしておこう。

また腰抜けか腰抜けじゃないかで
上官の前で殴りあうという
これは精神不安定状態だったのか
まあ
やる気をアピールする一種のパフォーマンス
とも考えられるが。

後半は万能戦車の撃滅作戦開始へ

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「0戦はやと」幻の戦車の巻 ビクター出版㈱
辻なおき 

一色のパラシュート作戦は
風速計算を誤り失敗。

隼人の時限爆弾作戦は
見事戦車の下部に装着
爆破に成功。

無敵とされていた万能戦車は
隼人の作戦で死角を露呈し
量産計画が中止になった
めでたしめでたしの巻。

それにしても
空を飛ぶような一色の作戦
どこかでみたようなアクション?
と思った方もいるのでは。
そう
2年前に当ブログでも特集した
忍者部隊月光(吉田竜夫)「空を飛び風を切って大活躍」(←クリック)
作風似てますよね。

実は
作者の辻なおき先生
タツノコプロ創設時にアシスタントとして名を連ねていたようだ。

辻なおきと言えば
あまりに有名な「タイガーマスク」。
後の大ヒット作品だが
リングの中でも奇想天外な
空中殺法は見どころだった。


付録のシールは購入意欲を大きく後押し

続いて
小学校の頃
ボロボロになるまで読み込んだ
漫画誌を。

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「0戦はやと」第1巻 爆風隊の巻 少年年画報社 昭和39年4月発行
辻なおき

雑誌サイズの単行本である。
連載は週刊少年キングであったが
別冊で5巻(未完)まで発行されていた。

待望のアニメも始まり表紙裏は
その告知が大々的に行われている。

それにしても
特別付録
0戦はやとシール
↑気になるでしょう。

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「0戦はやと」第1巻 爆風隊の巻 少年年画報社 昭和39年4月発行
辻なおき

勿論小学生の頃
リアルタイムで読んでいたものは
擦り切れていつの間にか消滅、
シールなんぞは
買って即切り離し
あっという間に
あらゆるところに貼りまくった。

ここにあるのは
大学生ぐらいになってから
付録シール未使用の物を探し
買い直したものだ。

全巻
付録そのまま付
なので
順に見ていただこう。


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「0戦はやと」第2巻 奇襲戦法の巻 少年年画報社 昭和39年5月発行
辻なおき

慎重に切りとって
筆箱、下敷き、かばん、鉛筆削り
タンス、冷蔵庫、柱などなど
自分の縄張りを示すかのように貼りまくった。


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「0戦はやと」第3巻 好敵手の巻 少年年画報社 昭和39年7月発行
辻なおき

3巻は当時流行していたワッペン型に。
「これは帽子の横に貼ろうっと」
と言っていたかもしれない。


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「0戦はやと」第4巻 偽装船の巻 少年年画報社 昭和39年8月発行
辻なおき

今回は特にお買い得!
シートがいつもの倍の大きさだ。
しかも
1枚1枚切りとって直貼りするシールではなく
上から爪でコスって定着させる転写プリント
とても楽で簡単。
遊びに忙しい日々なので
この時間短縮はうれしいことだった。

付録も徐々に
グレードアップしていく傾向なので
5巻はさらに期待が膨らむ。


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「0戦はやと」第5巻 危機一髪の巻 少年年画報社 昭和40年1月発行
辻なおき

あららっ
シールはどしたの?

絵葉書なんて
いきなりコスト削減か
と小学生でも疑問に思ったことだろう。

実は
アニメも開始からしばらくして次第に視聴率低迷。
半年で打ち切りの話も出ていたようだ。
(フジテレビ系:1964年1月21日から10月27日まで全38話放送)

漫画誌の発行も
それまで月ごとに発行されていたが
3巻のあと
4巻発行まで5カ月を要している。
発行部数も削減で
付録も採算を考え見直しになったのだろう。

戦争物ということで
PTAからの反発など逆風もあり
百戦錬磨のはやとも
厳しいPTAのお母さん方には
かなわなかったといったところか。

結局
漫画誌第6巻は発行されなかった。(ようだ)


アニメとスポンサーの強力タッグ

アニメのスポンサーは
自社製品とアニメキャラを強力に結びつけ
訴求効果を狙うことはよく見られたパターンだ。
漫画誌の広告にも
はやとを
しっかりと登場させている。

強引なスポンサーだったら
はやとの0戦のマークを
金色の「鷲」ではなく
「金鶏(キンケイ)」に
させるぐらい発言力があった。
ストーリーや設定に介入するぐらいの
力関係だったと思う。

金鶏を例にした理由は
スポンサーがこのメーカー
だったので。

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「0戦はやと」第2巻 奇襲戦法の巻 少年年画報社 昭和39年5月発行
裏表紙広告より

辻なおき

それにしても
強烈なキャッチコピーで
インパクトありますな。

「ボクが決めたのです」
と夕食メニューの決定権があるなんて
いいとこのお坊ちゃん設定だろうか?

とっても貧乏だった私なんぞ
そんな強気な発言をしたら
ご飯は完全にお預けだった。
(妄想の中だけは別でしたが)


次回
0戦はやとの駄玩具、文具、子供用品等を
特集してみます。



※今後の予定
7月24日頃
「妄想和食堂」
改編および寿司の部の追記

8月7日頃
「機体に光る金色の鷲:その2」








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妄想和食堂

Posted by モロズミ・ダン on 17.2016 食品サンプル 2 comments 0 trackback
昭和の和食堂の記憶

そういえば
「和食堂(わしょくどう)」
という呼び名
今ではあまり使われていない。

まあ
統計上のカテゴリ名で使ったり
懐石料理屋などの
和食にこだわった一部の専門店は
店のキャッチコピーに含めたりしてる例は
あるとは思うのだが。

でも
昭和時代は
ごく普通に大衆向け店舗として
「和食堂」
結構見かけたのです。
それは
日本そば屋と寿司屋のメニューを
一緒にしたような品揃えのお店。
さらに中華をも加えた店は
「お好み食堂」とも呼ばれていたのだ。


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「食堂ごっこ」   ㈱増田屋コーポレーション

ねっ
看板に
「和食堂」と。

玩具で商品化されるということは
子供も含め一般大衆レベルでも
周知度が高かったと言えるんじゃないかな。

中を見て見ると

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天ぷらや
寿司
カレーライス(和風)まで
幅広くラインナップしていた。

ひとつの記憶を辿ると
建物の左右に
のれんの掛かった入口が2カ所あって
片方は「そば屋」
もう片方は「寿司屋」で
同じ建物に
2軒が入居してるのかなと思わせるパターンだ。

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イメージ的にこんな感じ。

ある時
どちらに入ろうか迷ったものの
そば屋に入ったら
内部中央が簡単なパーテーションで仕切られているだけで
厨房が一緒、従業員もほぼ一緒
しかもどちらのメニューも頼めるという
結局「悩み無用」のひとつのお店だったりした。

複合型とでも言うのか
こんな形態のお店
よくありました。

私の地元
立川の「堤屋」さんも
30年ぐらい前までは確かそうだったが
(記憶が正しければだが)
建て替えたときに
そば屋(単独)になり
その形態は昔のことになってしまった。


和食堂の世界の妄想少年

昭和30年後半~40年代前半は
腹ペコ妄想少年だった。
飲食店の店頭の食品サンプルを
文字通り
食い入るように眺め
全部食べれたらどんなに幸せか・・・
妄想を巡らせた。

そんな昔の妄想を
食品サンプルを使って
再現してみよう
あわせて
食品サンプルの出来栄えを
鑑賞しよう
というのがこの記事の目的である。

さすがに昭和30年代の食品サンプルは
残っていないので
比較的古いものに手を加えて
当時のメニューを再現してみたい。

本日の妄想少年
冒頭で触れた
「和食堂」に出没だ。

まずは
おしながき
をチェック。

と言っても
当時のものがないので
適当に作ってみた。

和食堂おしながき

昭和40年前後の価格といったら
こんな感じだろうか。
勿論
消費税表示はまだまだ後の時代だ。

ではここから妄想小芝居に入ろう。


御飯物の部を制覇

いきなり好きなカテゴリから
ガッツリ攻めよう。

妄想少年 「すみませーん御飯物の部、全部下さい」

店員 「ぜ、全部ですか。」

妄想少年 「はい、お金ならあります。」

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教材用 銀貨あそび  キング出版

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銀紙に印刷された硬貨の玩具。
教材としても使われたようだ。
裏面に糊が付いていて
切手のように濡らすと貼りつくようになっている。
硬貨の表と裏を貼り合わせて使う仕様だ。

妄想の中なので
玩具の硬貨も効果有り(一応ダジャレ)
と言ったところか。


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「カレーライス おまたせいたしました」

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和食堂であろうと洋食レストランであろうと
デパートの大食堂であろうと喫茶店であろうと
自宅の食卓であろうと
必ず定番的な位置付けのカレーライス。

店の様式にあわせて多少装いを変化しつつ
どこでも不動のレギュラーとして実力を発揮した
万能選手だ。

和食堂のカレーライスは
もったりした食感が特徴。
おそらく
そばつゆの出汁入りで
見事に和食としてのカレーが成立していたのだ。

以前にアップした
「妄想大食堂」でも述べたが
昭和時代の食品サンプルは通常特注でないと
まず入手できない。

でも特注はかなり高いので手が出ず
安いサンプルに手を加え
それっぽく工夫しているのが現状だ。

グリンピースは樹脂粘土をちねったもの
これをトッピングすると
グッと昭和っぽくなる。

ルーの表面は盛り上げ用ニスで
粘り気を強調している。

この後に登場するサンプルも
何かと手を加えているが
詳細は割愛させていただく。
(文章が長くなるので)

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「やきめし おまたせいたしました」

ここではチャーハンとは言わない。
やきめしだ。

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カレーライス同様
和食として成立しているのだ。

一説には
卵を先に炒めるか後から投入するか
の違い。

さらには
中華スープが付くか味噌汁が付くか
などの単純な条件もあるようだ。

荻窪にあるチャーハンで有名なお店「中華徳大」
一度だけチャーハンを食べたことがあるが
ご主人曰く
「うちのは最後に鍋肌にジュッと押しつけ
軽く焦げ目をつけるから
チャーハンというよりやきめしかな」
とのコメントが思い出される。

焦げ目の具合がその境界線なのかもしれない。


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「玉子丼 おまたせいたしました」

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リーズナブルでお腹満足
玉子の美味しさをストレートに味わえた。


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「親子丼 おまたせいたしました」

玉子丼の美味しさに
さらに鶏肉である。
美味くない
訳がない。

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淡泊だが味わいのある鶏肉と
たっぷり出汁を含んだ濃厚な玉子との絡みは
相性の良さはNO1だろう
さすがに親子だ。


おしながき順に
どんどんお願いします。


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「かつ丼(梅) おまたせいたしました」

「梅」といえども
丼蓋が少し浮きあがっている。
とてもいい感じだ。

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豚ロースかつとの絡み
具材は他人ではあるが
最強の組み合わせといっていい!

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「かつ丼(竹) おまたせいたしました」

さらなる丼蓋が浮き上がりに
期待が膨らむ。

テーブルに置かれた時の
ゴトン!
の音が
食バトルの開始ゴング
のようにも聞こえる。


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かつが
ひとまわりでかい
さすがに「竹」だ。
製薬会社のコマーシャルソング
(あの社名連呼するフレーズ)を
思わず口ずさんでしまった。


次は
いよいよ「松」である。


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「かつ丼(松) おまたせいたしました」

もう丼蓋で
収納出来ないレベルだ。
とてもうれしい。

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「松」になると棒ヒレ肉を使用しているようだ。
肉の立体感が格段に違う。

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造形美が
美しすぎるので
アップにしてみた。


せっかくなので
3つを一堂にしてみよう。

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言うまでもないが
手前下が「松」
奥上が「竹」
左が「梅」

妄想少年の現実は
当然のことながら
「梅」のみしか
食べることは出来なかったのだが
妄想の世界では
全ランク食べ放題だ。


それにしても
業界関係者でもないのに
かつ丼の食品サンプルを
松竹梅揃えで持っているなんて
「呆れた」
と家族から言われそうなので
コソコソと目立たないように
収納したりする毎日で
胃が痛む思いだ。

気を取り直して進めます。


丼物の重鎮が
最後に控えていた。

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「海老天丼 おまたせいたしました」

もう少し盛り付けを足していたら
丼蓋は途中で落下していたであろう
絶妙で
ギリギリの大盛り付けだ。

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野菜たちが
黄金色の衣をタップリとまとい
デーンと構えている。
おそらくその奥に
海老天様が
控えているのだろう。

反対側から見てみよう。

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いらっしゃいました。
甘辛の秘伝のタレをたっぷりと纏い
堂々と鎮座されていた。
その海老天様と
これまたタレのしっかり浸みこんだ御飯と
一緒にほうばる
これまさに至福の時である。


定食の部を制覇

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「豚肉の生姜焼定食 おまたせいたしました」

定食のトップバッターは
安くて美味くてボリューム満点の
三拍子そろった生姜焼だ。
メニューに迷っている時
必ず有力候補にノミネートされている気がする。

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ロースの薄切り3枚の量だが
生姜風味でサッパリしてるので
モリモリいけちゃう一品だ。


続いてきたのは
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「豚カツ定食 おまたせいたしました」

一切れを
断面を上にして見せているところなんぞ
「見てみれ!この分厚さを!」

店の自信と自慢の表れと言っていいだろう。

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こんがりときつね色に揚がっているが
肉が分厚いので
中の部分まで完全に火が通らず
きれいな薄ピンク色。
そして肉汁が溢れている。


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「天麩羅定食 おまたせいたしました」

豚カツと双璧の存在感を示すのが
これだろう。

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そびえ立つ
と表現してもいいだろう。
この力強さは
まるで戦国時代お城のような迫力さえ感じる。
海老の尾は
さながら天守閣のシャチホコ部分とイメージが重なる。


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「釜めし定食 おまたせいたしました」

「お城に例えるなら私の方だよ!」
との不満げな声が聞こえてきそうである。
釜とそれを支える台座の威容は
まさに威風堂々。

牡蠣フライや茶わん蒸しといった
強力な家来として従え
合戦をしたら
戦況はグッと優位に進められるだろう。

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お城の中では
海老殿様が
イクラやギンナンの宝石をかかえ
悦に入っているようにも見える。


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「刺身定食 おまたせいたしました」

一転
女性的な上品さが感じられるのが
こちら。

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メインの刺身は
ボタン海老、マグロ、蛸、鯛、貝柱など
盛り付けの美しさが際立つ。

御飯の上にはイクラが配され
牡蠣フライや茶わん蒸しの副菜たちが脇を固めるなど
隅々までバランスにこだわった定食だ。


おしながき定食の部には
ここまでしか書かれていないが
別途
日替り定食があるようなので
これも注文しておこう。

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「日替 焼き魚定食 おまたせいたしました」

秋刀魚の塩焼き定食だ。

魚好きの日本人には
無くてはならないメニューだろう。

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熱々のうちに
醤油をさっと掛けて
手際良く身をほぐし
御飯と一緒にかき込みたい。

多少の苦みのあるはらわたは
食べる派と食べない派に分かれるが
当時は
ほとんどの人が
頭と中骨、尾っぽを残して
あとは小骨も含めきれいに食していた
と思う。


弁当の部を制覇

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「おこのみ弁当(梅) おまたせいたしました」

まずエコノミー版の「梅」から。

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駅弁の幕の内タイプと同等であろうか。

海老フライ(小)をはじめ
焼売、ウインナ、ちくわ揚げなど
比較的安価なものではあるが
人気の具材をバランス良く
コンパクトに取りそろえている。


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「おこのみ弁当(椿) おまたせいたしました」

松竹梅に当てはめると
「竹」に相当するランクの椿。

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重箱も梅より一回り大きく
その分
具材もより充実している。

白身魚のフライ、蒸し海老、鶏唐揚、炙り鴨肉
鰊の昆布巻きなどが
キッチリと盛りつけられている。
冷や奴付きはうれしいが
この辺りに
さらにグレードアップできる余力を残している
と言わざるを得ない。


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「おこのみ弁当(牡丹) おまたせいたしました」

「牡丹」は花の王様と呼ばれているように
にメニューにこの名が付くと
上級物に値することが多い。

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御飯も扇型に型取られ
意匠的にも手間を掛けている。

主食も飽きさせない気遣いとして
稲荷寿司を合い盛りにしている。

メインはやはり天麩羅

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海老2本を中心に野菜天を組み合わせ
さらに
揚げ鳥、ブリ照り焼き、蒲鉾、厚焼卵など

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「牡丹」の名にふさわしく
妥協を許さないラインナップだ。


勢いよく食し続け
おしながき半ばあたりか・・・

さらに激しくなるかもしれない
後半戦を前に
ちょっと外へ出て
呼吸を整えておこう。

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昭和の和食堂は
こんなかんじだった。
住居に店舗を増築したような木造家屋で
大きな看板。

看板建築といかないまでも
大きめな看板が
広告、お品書きおよび
一般家屋のディテールを覆い隠す
一石二鳥の効果をもたらしていた。

さあ
席に戻ろう
再度
おしながきのチェックをしておこう。

和食堂おしながき

妄想少年「そば・うどんの部全部下さい。
       それから単品ではちょっと物足りないので
       それぞれにかやく御飯(小)か助六(小)をセットで」


そば・うどんの部を制覇

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「ざるそば おまたせいたしました」

ボリューム的には小手調べ
と言ったところだが
喉越しの良さと
そばに絡むつゆの旨みは主役級といっていい。

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ズズッ
と音を立てながらすすりあげ
さほど咀嚼せず喉を越してゆき
2~3分で完食。

ちょい足しの助六(小)との相性も
抜群だ。


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「月見そば おまたせいたしました」

おそばに生卵
自然に「基本」という言葉が思い浮かぶ。

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卵をどの段階で
潰すのか
そのタイミングをいつも
思案してしまう。


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「天麩羅そば おまたせいたしました」

海老天が乗ると
何でも最上級の御馳走になる。

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そばつゆを
たっぷり吸わせた海老天は
そばだけでなく
御飯にものっけて食べたい
ので
ライス(小)またはかやく御飯(小)が付いて
満願回答だ。



続いて
うどんの部いきましょう。

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「きつねうどん おまたせいたしました」

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「いやー今日もたっぷりと吸っとりますな」
と挨拶をかわしたいぐらいである。
お揚げをひとくち食すると
浸みこんだうどんつゆが
じゅわーっと口に広がる。
そして後からお揚げの油の旨みと相まって
クゥ~(カビラ調でお願いします)


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「カレーうどん おまたせいたしました」

漂うスパイシーな香りで
それが厨房先のカウンターに置かれると
「あっやってくるな」
とわかるメニューだ。

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カレーうどんの美味さといったら
食べ終わった後も
割り箸に浸みたカレーを
名残惜しく
何回か吸ってしまう程と言える。
(ただの貧乏人だ)


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「五目うどん おまたせいたしました」

なんと色とりどりで賑やかな。

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海老、鶏肉、伊達巻、筍、蒲鉾、ネギ

あれっ六目あるが
ネギはカウントなしでサービスか。
人気の具が盛り沢山で
美味いこと間違いなしだが
見た目でも楽しませてくれますな。


うどんの部アンカーがやってきた。

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「おかめうどん おまたせいたしました」

うどんが見えないくらい
具が盛りつけられておりますぞ。

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おかめの顔に見立てた
の意味があるが
そう見えなくもないが
具の充実度はMAXでいうれしい限りだ。

岡目八目と引っかけて
八品目の具が盛りつけられる
との説がある。

目ざとく確認してみると
海老天、卵、蒲鉾、なると
椎茸煮、ほうれん草、筍、お麩

たしかに八目。

おかめの目に見立てたと思われる
なると、蒲鉾はちゃんと二組ある。

「ど・れ・か・ら・食べよかな」と
順番に具に割り箸を差し向ける
そんなウキウキにさせる豪華さである。


寿司の部を制覇

妄想少年「寿司の部全部下さい。
       それから単品ではちょっと物足りないので
       それぞれ、おこのみうどん(小)をセットで」

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「助六 おまたせいたしました」

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リーズナブルな価格で
寿司が食える
助六は庶民の味方と言えるだろう。
巻物といなり、玉子寿司が中心で
子供にも人気だった。

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「にぎり おまたせいたしました」

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にぎり寿司は
年に1~2回しか食せない
子供にとって特別なものだった。

お客さん用に出前が取られ
そのおこぼれをいただいたが
勿論
さび抜きではないので
ワサビの辛さと寿司の美味しさで
涙も倍増した。

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「上にぎり おまたせいたしました」

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「上」のクラスになると
大トロ、甘エビ、うに、ほたてなどの高級食材が並び
未体験ゾーンへ突入だ。


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「にぎり大桶盛り おまたせいたしました」

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にぎりは
小宴会や会席では定番のメニュー
大桶を中心に囲んで
会話も弾んだ。


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「ちらし丼 おまたせいたしました」

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彩りとして
ピンク色の鮮やかな桜でんぶが
盛りつけられている。

でんぶは
日常の食卓でもお馴染の食材だった。

御飯に振りかけて
それだけで食べていた。
ちなみに原材料は
白身の魚肉を加工品で
食紅などで着色したもの。

甘くておいしかったが
最近はほとんど見かけなくなった。


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「鉄火丼 おまたせいたしました」

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まだ
鮪も赤身が主流だった時代
トロはその後
除々に貴重部位として人気が高まった。


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「鮪ちらし丼 おまたせいたしました」

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赤身やなどの刺身の上に
さらに鮪のすき身を乗せるという
当時としては
ニューウェーブの類だろう。
今で言う海鮮丼の原型か。


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「いくら丼 おまたせいたしました」

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ピカピカの宝石のような
鮮やかな赤のいくら
食の歴史は意外と古く
大正時代にロシアから伝わったようだ。

勿論滅多に食せない
高級食材であったが
妄想和食堂では
淡々といただきましょう。


寿司の部最後
大将はこれです。

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「上いくら丼 おまたせいたしました」

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見たことも
食べたこともない食材が
てんこ盛り
いくらどころの騒ぎではない。

あの有名なレポーターがいたら
あのお馴染のコメント(まるで海の宝石箱や~)
が出ていたであろう。


きらびやか過ぎる食の宝石を
アップでみておこう。

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ため息さえ出る
美味しさでしょう。


デザートを制覇

全メニュー制覇も佳境に
デザートいきましょう。

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「アイスクリームと白玉あんみつ おまたせいたしました」

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和食堂だけに
甘味メニューは少ないが
和洋人気アイテム2つを
しっかりおさえている。

妄想ならずとも
別腹でいけちゃう美味しさだ。


これで終わりではなかった。
季節物の部のオーダーを
うっかりしていた。

季節物の部を制覇

妄想少年「季節物の部全部下さい。
       夏ですが冬季限定の定食も
       お願いします」

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「おでん定食(冬季) おまたせいたしました」

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塩からいものを食べた後
甘くて冷たいものが欲しくなり
そして
また塩からいものが食べたくなる
終わりのない食のリレーだ。


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「冷やしたぬきそば(夏季) おまたせいたしました」

中華店の「冷やし中華そば始めました」
に当たるのが
和食堂ではこれだろう。

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前半サクサク
後半ぐじゅぐじゅ(つゆが浸みて)
の揚げ玉がたまらん。


さあ
最後を飾るメニューは

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「鰻丼(夏季) おまたせいたしました」

蓋が閉まらない程の
大盛りの具合は
頼もしささえ感じる。

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鰻とタレの焼ける
もうもうとした白煙と
芳ばしい薫りが
店頭に立ち込める
土用の丑の日。
今年は7月30日か。

店の前を通る時
その薫りを感じたくて
少し速度を落とし
店寄りに歩いたものだ。

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タレと薫りだけでも
御飯が食べられた美味しさだった。

妄想と言えど
かなり満腹だ。

タレがたっぷりと浸みこんだ
御飯部分のアップで
このお店での妄想を終了しよう。

最後まで妄想にお付き合いいただき
ありがとうございました。


妄想あとさき

妄想のあと

自宅のテーブル上
とても狭いスペースで撮影しておりました。

箸スタンドの右にある
「もりつけ多彩」というコーティング系ニス
おいしそうに見せるのに大活躍であった。











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