隠密な行動だけでなく結構派手な作戦も:その2

Posted by モロズミ・ダン on 15.2015 時代劇・忍者 0 comments 0 trackback
前回紹介したぬりえに
秋草新太郎が登場した流れで
「隠密剣士」ものを中心に進めていきたい。

隠密剣士は1962年から放送された
当時大ヒットした連続テレビ時代劇で
忍者ブームのさきがけ的な作品だ。

主人公の秋草新太郎は
江戸幕府・徳川家の松平信千代の別名。
公儀隠密として旅をしながら
平和を乱す忍者集団との戦いを繰り広げた。

2015_0222_182401-DSC02978.jpg
隠密剣士 メンコ当  当たり用メンコシート台紙
「隠密剣士」©宣弘社

白黒放送であったが
この当時の写真面子は
人工的にカラー着色されたものが多くあった。

2015_0222_182722-DSC02979.jpg
隠密剣士 メンコ当  当たり用メンコシート(拡大)
「隠密剣士」©宣弘社

緑の着物を着ているのが
秋草新太郎(大瀬康一)だ。

このタイプのメンコは
これまでも多種紹介しているが
別に引き束が存在し
そこから5円で1袋引くと
中にメンコ1枚が入っていて
裏に当たりのスタンプが押してあると
面子シートが別途貰えるというもの。

1等は上部にある16面のシートだ。
最大5円で17枚ゲットできた
射幸心あおりまくりのシステムだった。

〇の中に〝上″のマークが付いているのは
小出信宏社製ではないかと思われる。


こんな珍品も

2015_0315_155253-DSC02980.jpg
2015_0315_155400-DSC02981.jpg
人型メンコ  (メーカー不明)
「隠密剣士」©宣弘社

メンコといっても
地面にたたきつけて
相手メンコをパッチンとひっくり返すものでなく
輪ゴムを引っかけて飛ばして遊ぶ
飛ばしメンコの部類であると思う。

ある程度
TVドラマの実写を意識した図柄に
なっているようだ。


続いては

2015_0222_182137-DSC02976.jpg
最新版 隠密剣士 長カード当  田辺玩具製作所
「隠密剣士」©宣弘社

無版権もので
タイトルだけ拝借と言った感じ。

隠密剣士のタイトルがなければ
それとわからない画風であるが
画力レベルの問題か
版権を意識してわざとなのかは不明だ。

2015_0222_182222-DSC02977.jpg

5円で紫の束(5枚入り)を引いて
中のメンコにスタンプがあれば
当たりだ。

オリジナルにはありえない
ピンクや赤の派手な色使いだが
それでも
20面綴りのメンコが当たれば
大興奮だった。

メンコをもう1点

2015_0222_181945-DSC02975.jpg
隠密剣士 トバシ面子  (メーカー不明)

これはTVドラマ版ではなく
漫画版をトレースしたタイプ。

TVドラマ版はよく知られているが
漫画版はあまり知られていない(・・・と思う)

そこで
漫画版を引っぱり出してみた。

2015_0315_161608-DSC02982.jpg
少年隠密剣士3  雷神の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和40年1月発行
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

ケイブンシャ刊であるが
ケイの文字の漢字変換に時間を要してしまった。
時間切れとなり(←大袈裟に表現)
次週このあとに追記とさせていただく
ご了承願いたい。



・・・・3月21日
先週の続きを
2015_0321_215242-DSC02996.jpg
少年隠密剣士2  忍法からくり屋敷の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和39年11月発行
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

全3巻のようだが
残念ながら第1巻が未だ入手できていない。
このシリーズ自体
これまであまり見かけないのは
発行部数が少なかったためか。

表紙を見て
すでにお気づきかと思うが
この時代の雑誌版(B5)の漫画には
オリジナルのおまけシールが
他誌と競い合うように付録していた。

2015_0315_162435-DSC02984.jpg
少年隠密剣士3  雷神の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和40年1月発行より
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

集英社や光文社は
帯状のシールを本に巻きつけて
店頭でもわかるようにしていたが
勁文社は綴じ込みになっている。

このようなシールが付いているか否かで
今風に言うと
「グッとっくる漫画本」
であるどうかの判断基準になっていた。

当時は
まだ製本技術も今と比較しては
未発達な部分もあったのか
落丁や乱丁がしばしば見受けられた。

それに当たった場合は
漫画の効果音として描かれる
「ガーン!」
といういわゆる「かき文字」が
実際に背景に現れたのごとく落ち込んだものだ。
同時に
ひたいにはタレ線が走った。

しか~し
ごくごーく稀に
いいこともあるのだ!

2015_0315_162352-DSC02983.jpg
少年隠密剣士2  忍法からくり屋敷の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和39年11月発行より
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

お分りいただけるだろうか。
2巻の方はなんと
シールが2カ所(つまり2枚)
綴じ込まれているではないか。

こんなラッキーなものを
目の当たりにした場合の背景は
さしずめ
昭和の少女漫画風と言った感じになるだろうか。
まばゆい光がちりばめられたなかに
多数の花がそよ風に舞っていて
うれしくて瞳もキラキラしている状態だ。

乱丁でもこのようなお得感のあるものは大歓迎である。


さて漫画版の少年隠密剣士の内容であるが
はTVドラマ版とは少々異なり奇想天外さが増し々に?

一部だけ紹介したい。


2015_0315_162637-DSC02985.jpg

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少年隠密剣士3  雷神の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和40年1月発行より
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

徳川幕府を倒そうとしていた
豊臣方の子孫、地頭院常久(蜂の巣城城主)
の謀反を暴こうとして
秋草新太郎らは地頭院領の秘密砦に潜入。
そこには秘密兵器「雷神」が隠されていた。

今風な言い回しだと
近代的過ぎる秘密兵器
と言えるだろうか。

「なんですかこれは?」
となりますね誰でも。

新太郎らは
これが使用されたら一大事
と言うことで爆薬を仕掛け破壊したが
1機だけ噴射装置に引火して暴発し・・・

2015_0315_162727-DSC02987.jpg
少年隠密剣士3  雷神の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和40年1月発行より
「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守

何とロケットの軌道は
この兵器をひそかに開発していた
地頭院の蜂の巣城へ向かい
そして着弾。

え~そんなぁ
と言った想像を絶する破壊力で
お城は木端微塵に壊滅され
めでたしめでたしとなるのであった。

子供心にも
この時代に
この大型ロケットはないだろう
と頭によぎったかもしれないが
巻末にちゃんとフォローの記事が

       2015_0315_163116-DSC02989.jpg
       少年隠密剣士3  雷神の巻 パンチコミックス 勁文社 昭和40年1月発行より
       「隠密剣士」©宣弘社/画:久留見幸守


実際に信頼性の高い文献にも」残されており
伊賀流忍者博物館にも
「大国火矢(だいこくひや)」として紹介されているようで
それによると
現代のロケットのように、火薬の噴射によって大矢を放つ
となっている。

う~ん
しかしながらサイズ的には
やはりバズーカ砲クラスが限界であろうか
漫画はかなり大袈裟に表現していたようで
1発でお城壊滅は無理なのか・・・。

まあこのような奇想天外さが
漫画ならではの
いいところなのだが。


奇想天外で派手な兵器を
思い出したので紹介しておこう。
少年マガジンからもうひとつ。

2015_0322_000920-DSC02997.jpg
週刊「少年マガジン」45号 特集より 講談社 昭和38年11月発行より

大きなつりやぐらに
大筒を搭載した
かなり派手な兵器。

       2015_0315_164042-DSC02993.jpg
       週刊「少年マガジン」45号 特集より 講談社 昭和38年11月発行より

かなり大がかりなやぐらを
(バラしてあったとしても)
現地までの
山あり谷ありの行程を
どうやって運んだのかは想像がつかないのだが
目立っちゃいけないし。

私が首謀者であったら
攻撃前日までは偽装のため
このやぐらを中心に
盆踊り大会を開催してはいかがだろうか
とも思ってしまうぐらいだ。

ともあれ
隠密行動が身上の忍者にとって
準備段階から過酷な行動を要求されていたようだ。


最後に1枚

2015_0315_164526-DSC02994.jpg
少年隠密剣士 パンチコミックス 勁文社 昭和40年発行 裏表紙より
「隠密剣士」©宣弘社

先に紹介した漫画誌の裏表紙には
同じく勁文社より発売された
「隠密剣士」レコードの広告がなにげに。

しっかりと関連商品の販促も怠らず
TVドラマへの訴求含め
隠密のごとく
ぬかりのない販売戦略となっていた。

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