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「桃からパッカーン」今昔

Posted by モロズミ・ダン on 14.2015 御伽・歴史 0 comments 0 trackback
このブログの開始が
2012年5月末だったので
もう3年以上も続いている。

これまでは
その時々の記念日に合わせて
テーマ決めしていたのだが
当然ながら毎年
同じ記念日が巡ってくる。

さすがに毎回
「またこれか・・・」といった
マンネリ感が出ないように
気にしながら
アップしていたのだ。

しかしながら最近
記念日だけでは
やはり焼き直し感が
出てしまっているのではないか
何か新しい切り口はないか
考えていた。

そこで
今流行っているものと
その昭和版と思われるものの対比は
面白いんではなかろうかと。

うん
これなら毎年流行っているものも違うし
結構続けられるかも
と思い

前々回より
「ファッションドール今昔」
「ドローン系駄玩具今昔」

と試験的にやってみた。

今回もまた前置きが長くなったが
その今昔シリーズとして
第3弾をやらせていただきたい。

今年前半に松田翔太扮する桃太郎の
「桃からパッカーン」
のフレーズ。
auのCMですっかりおなじみになった。
ばあちゃんがナタで
パッカーンと切り分けた音として設定しているが
実際、昔の出生シーンはどうだったのか?

私の持っている資料の
限られたごくせまい範囲内での
総力特集をおこなってみた。

まずは絵本から

2015_0613_204830-DSC03144.jpg
昭和時代の「桃太郎」絵本各種

とりあえず全部で8冊出てきた。
いちばん古いもので昭和13年発行
文字の並びが右から読むようになっている。

本来の桃太郎
みんな玉のようなふくよかな顔立ちで
松田翔太のような
シュッとしたイケメンイメージとはだいぶ異なる。

では出生シーンを続けてみてみよう。

2015_0613_211343-DSC03162.jpg
おとぎ絵本 ももたろう 二葉書房 (発行年月日不明) 画:石井健之

割とスタンダードな風景ではないだろうか。
桃太郎のポーズは
フィニッシュを決めた体操選手のように勇ましい。

定価50円で
昭和30年前後の発行と思われる。

2015_0613_215927-DSC03180.jpg
保育絵本 桃太郎  光洋出版㈱ (発行年月日不明) 画:大野清  

作画の大野清は
漫画家としても活躍していた実力者。

画像がピンボケのように見えるが
私の撮影が下手なわけではない
印刷の版ズレが原因だ。

2015_0613_211234-DSC03161.jpg
ももたろう 愛兒書房 (発行年月日不明) (作画者不明)

これもパッカーンの瞬間をとらえているが
じいさんは
ちょうど外出から帰ってきた時?
場面設定の若干の違いが
少し気にかかるところだ。

定価25円と紙質から見て
戦後昭和20年代の前半に発行されたものかと。

2015_0613_211135-DSC03159.jpg
幼児絵本 桃太郎 ㈱富士屋書店 (発行年月日不明) 画:前田松男

元気よく
というより寡黙にむっくりと誕生したイメージだ。
ばあさんがナタで切り分けたとされているが
この画では
じいさんが切ったようにもみれる。

定価30円で昭和20年代後半の発行か。

2015_0613_210059-DSC03146.jpg
講談社の絵本ゴールド版 桃太郎 ㈱講談社 昭和41年3月発行 画:黒崎義介

おお~きな桃がどんぶらこっこ
のイメージがあったが
割と小ぶりな桃(といっても小玉すいか位?)から
かわいらしい桃太郎がパッカーンである。

今回の絵本の中では一番新しい昭和41年発行で
定価は120円。

2015_0613_210230-DSC03149.jpg
プリンス絵本 ももたろう  光洋出版㈱ (発行年月日不明) 画:大野きよし

これもスタンダードな部類
フィニッシュを決めた体操選手型。

これもじいさんがパッカーン切りを
したのだろうか。

残念ながらどの絵本にも
ナタを入れる瞬間のシーンはない。

定価100円で
昭和40年前後のものでしょうたぶん。

2015_0613_211416-DSC03163.jpg
オトギ噺繪本 桃太郎 中村書店 昭和13年7月発行 (作画者不明)

あれれ
すでに小学生並に成長した姿で
パッカーンだ。

昭和13年、戦前の発行だけに
噺も異なっているのではと
読み直してみたが
基本的なストーリーは一緒であった。
(ここで受け狙いを期待したがダメだった)

この絵本
裏表紙にもパッカーンのシーンが

2015_0614_211620-DSC03182.jpg
オトギ噺繪本 桃太郎 中村書店 昭和13年7月発行 (作画者不明)

こちらはまだ比較的年齢相応の
赤ちゃんタイプ。

ただしデビュー当時の森昌子さんのような
お洒落なヘアースタイルだ。

しかも屋外で
誰かが切り分けたのではなく
自力で自然パッカーンしたようだ。

四隅には
鬼たちが睨みを利かせているが
やがて壮絶な征伐を受けることを
予見していたのであろうか。


はいここまで
残念ながら
意表を突くような衝撃的な発見が
特になかったので
最後の1冊で締めたいと思う。

このシーンは2年前に別の記事で
「わたる世間は・・・」(←クリック)
一度公開しているのだが
再度アップする価値ありと判断した次第だ。

2015_0613_214958-DSC03178.jpg
特選えほん ももたろう 錦城社 (発行年月日不明)(作画者不明)

パッカーンandジャ~ンプ!
飛行機雲のような
ジャンプの軌道が残るくらいの勢いである。

やがて鬼たちを簡単に征伐するパワーは
出生時にすでに備わっていた
と推測できる一コマといえよう。

これを読み聞かせられた幼児には
どんな印象として残ったのだろうか
感想文があったら読んでみたい気もしてくるくらいだ。


本日はここまで
次週
同じテーマで続編を
かるたや双六などでアップしたい。





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