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奇怪な表紙絵に幻想が膨らむ:その2

Posted by モロズミ・ダン on 15.2015 巨匠・アーティスト 0 comments 0 trackback
南村喬先生の
貸本表紙絵を特集しているが
その魅力は伝わっただろうか。

後半は素敵なタイトル一覧も紹介したが
そこで「あれっ」
と気にかかった人もいるかもしれない。

太平洋文庫の巻末一覧では
作品の著作者名が
それぞれ異なる人が明記されているのである。

実は
本編(中身)は各著作者の作品であるが
表紙のみ
別の作画家が一手に引き受けて
画いていたのである。
(厳密に言うと限られた数人が引き受けて)

昔の貸本や付録本ではよくあったことで
実力のある作画家のみが表紙専任となっていた。

売上アップは表紙で決まる!
と言った感じであろうか
南村作品は表紙を飾るのに
うってつけの評価があったのだろう。

ちなみに
「妖気まだら蟇」(作者:青木末雄)の
本編の画風はこんな感じだ。

2015_0628_213129-DSC03188.jpg
2015_0628_213219-DSC03189.jpg
2015_0628_213354-DSC03190.jpg
妖気まだら蟇 太平洋文庫 昭和33年発行より
青木末雄

あれれっ
ずいぶん雰囲気が違うのでは・・・

表紙のイメージで思い込んで選ぶと
この落差に
だまされた感が出てしまいそうだ。

個人的には
この漫画チックなタッチも
これはこれで悪くないなと思う。
どちらかと言うと好きな画風だ。

書き込みが少ないのも
当時の業界の背景を推測すると
貸本漫画の原稿料はかなり安価で
短納期であったことなどが推測され
その悪い環境下での創作であれば
逆によく画いているなあとも感じるのだ。

ストーリーはこんな感じ

2015_0628_214448-DSC03198.jpg
img041.jpg
妖気まだら蟇 太平洋文庫 昭和33年発行より
青木末雄

目次とまえがきで
だいたい雰囲気がわかると思うが
最後は蟇が倒されてめでたしとなる話。

漫画としては
極めてオーソドックスな展開だが
タイトルの付け方や表紙の力の入れように
グッときますね。

この太平洋文庫
刊行のコンセプトはしっかりしております。

       2015_0628_213112-DSC03187.jpg

奇怪で幻想的なタイトルと表紙からは
ちょっと繋がりにくいような気もするが
思考力・知識の向上や勧善・懲悪の精神高揚など
使命・責任・誇りをもって取り組んでいる
とのことだ。

さて
今回の記事の冒頭で述べた

貸本収集を一度始めたが
数冊を残して処分してしまった理由の件

であるがそれは
手に負えない本の状態の悪さ
からだ。

貸本であり自分の物でないことをいいことに
マナーの悪さが本を見て読み取れる。

ページの折れや破れは著しく
さらに
ミカンの筋・果汁シミ、鼻くそ(だと思う)や
害虫(ブリちゃんなど)などが押し花風になっていたりする。

ミカンを食べながら本をお手ふき代わりにし
ブリちゃんがいたら本で叩き(そして本に挟み)
鼻くそをこすりつけながら読んで
何食わぬ顔で返却していたのだろう。

集めた貸本は
異物の押し花風はなくとも
どれもこれも
破れや解明できないシミを含め
汚れのコレクションとなっており
メンテナンスに限界を感じ
表紙だけ集めようと決めたのだ。

勿論奇跡的に傷みの少なかった
「妖気まだら蟇」など数冊は残したが。

まっ
表紙そのものは特上の力作揃いだし

都合よく理由付けして妥協したのが
いきさつだ。




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