ターザン、再三サイにさいなまれる

Posted by モロズミ・ダン on 10.2016 ヒーロー・キャラクター 0 comments 0 trackback
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前回の続きを
昭和20年代のターザン双六を中心にアップ。

「ターザンの黄金 双六」

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ターザンの黄金 双六   梅村信市 発行
画:岡たかし

発売元の表記が個人名のようだが
昔は
社長の名前(フルネーム)が
そのまま会社名になってたりするので
よくわからず。

「ターザンの黄金」は
調べてみると
1948年(昭和23年)に公開された実写映画で
それをもとに作られた双六だ。

順にみてみよう。

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水泳の後
突然、家出だ。

双六だから
コマが限られ
大雑把な流れになってしまうのは
しょうがないのだが

原作から補足すると
>川で泳いでいる時、少年は光る小石を拾う。
それが金であることや文明国の話を聞いて
興味を感じた少年はその後、小石をもって家出<

ということらしい。

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ターザン(およびその仲間たち)は
しばしばサイに襲われる。

あれれ
少年が二人いる?
何故かというと

原作から補足
>少年は途中でタムボウという原住民の子がサイに追われているのを助ける<

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原作から補足
>親友となったタムボウは少年を集落に案内するが集落では疫病が流行
原住民たちは少年を疫病の悪魔と考え殺そうとした<


それにしても少年ターザン
縛られたまま
火が放たれ激しい炎が上がり
絶体絶命の筈
だが
涼しい顔で余裕の表情に
原住民たちも唖然。
双六で遊んでいる人も唖然でしょう。

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「ターザンと○○」
今回も登場。

原作から補足
>少年は原住民調査をしていた人類学者エリオット教授の探検隊に救われる。
そこへターザン登場、原住民を追い払う。
後にターザンは探検隊の道を案内役として同行。
その頃から探検隊助手メドフォードは少年が持っている小石を見て
ターザンたちが金塊のありかを知っていることを察知し謀略を企てる<


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原作から補足
>メドフォードはジェーンと、少年を誘拐し金鉱のありかを知る<

補足なしにはわかりません
この双六。

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原作から補足
>ターザンはメドフォードの罠で谷に落ちるがタムボウに救われジェーンと少年を助け出す。
メドフォードは河に落ち、ワニのえじきとなる<


ここは原作とは少々異なった展開だが
「ターザンと○○」を
ここでもしっかり絡めながら
見栄え優先で構成している。

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めでたしめでたし。


双六をもう1本

「猛獣ターザン 双六」

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猛獣ターザン 双六  齋藤盛文堂  昭和27年12月発行
画:吉岡隆三

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前回紹介した
「ターザンの凱歌」と同じ作画家で劇画調。

「ふりだし」の文字が和食調過ぎやしないだろうか
なぜか「ふぐだし(河豚出汁)」を連想してしまい
フォントにお腹が空いてしまった。

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あれれ。
劇画調は最初だけで
本編に入ると漫画調。
しかも
どこかでお目にかかったようなシーン。

タイトルを調べて見ても
「猛獣ターザン」と言う映画はなくて
近いタイトルで
「ターザンと猛獣の怒り」というのがあったが
内容はまったく別物だった。

思い出したこれだ!

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫

超お宝本の「新宝島」
その中のシーンにそっくりだ。
「新宝島」初版は昭和22年頃発行された。

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」表紙より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫

そういえば
新宝島にもターザンが登場していた。

双六に戻ろう。

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これももしや

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫

・・・ですね!(阪神金本監督調で)

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ここはこれかなっ。

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫


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ここは双六オリジナルのサイ登場!
それにしても
ターザン、再三サイに苛まれております。
(満を持して考えた、三重ダジャレです)

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最後の方までやはり・・・

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫

双六は
原住民にとらわれた少年と子犬を
ターザンと仲間の動物たちで助けるという
単純なストーリー仕立てだ。
(新宝島はそんな単純ではない、念のため
ただ所どころ図柄を都合よく引用された感じ)

そして「上り」は

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最後も・・・

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「新宝島」 株式会社小学館クリエイティブ 2009年発行の完全復刻版「新宝島」より
原作・構成:酒井七馬 作画:手塚治虫

オリジナルは斜めからの構図だが
双六は堂々正面からの勝利の記念撮影となっている。

それにしても引用箇所が多すぎやしないか
心配になる。
60年以上前のものだから
著作権等の法整備がまだ途上で
おおらかな時代だったのだろう。

現代だったらマークひとつでも
瞬時に
「パクリ疑惑」として
やり玉にあがってしまうだろう。



次回もターザン
メンコ、駄菓子屋本などを予定します。
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