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その表紙絵に引き寄せられた

Posted by モロズミ・ダン on 22.2017 巨匠・アーティスト 2 comments 0 trackback
1年半位前にアップした
この記事
「奇怪な表紙絵に幻想が膨らむ」(←クリック)
はご覧になっただろうか。

2015_0628_230421-DSC03199.jpg
「妖気まだら蟇」 太平洋文庫 昭和33年発行より
表紙絵:南村喬


貸本漫画の表紙絵や
絵物語の挿絵で活躍されていた
南村喬先生の特集だった。

その時は4回にわたって
駆け足で紹介したが
今日はその5回目をやらせていただきたい。


子供が喜ぶ時代活劇

2017_0122_180941-DSC04260.jpg
「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

貸本では
ガマが火炎を吐いていたが
こちらはゴリラの怪物が毒ガスを噴射!

共に同時期に発行されているが
画風がちょっと異なる。

「妖気まだら蟇」
=昭和初期の紙芝居、絵物語、大衆演劇のチラシなどを
イメージさせる劇画調(大人向)と
「にんじゅつ 左近」
=比較的クセもなく繊細で
分かりやすく画きあげる絵物語調(子供向)

やはり青年向けと幼年向けの対象によって
意識して画き分けていたのだろうか。

内容をピック。

2017_0122_184725-DSC04270.jpg

2017_0122_173849-DSC04237.jpg
「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

幼年者が対象のため
ひらがな中心の吹き出し
漢字にもルビがふってある。

悪の大蛇やゴリラの怪物などに
忍術で立ち向かう筑紫左近が繰り広げる時代活劇
子供が大いに喜ぶ設定だ。

このような作品に親しめば
きっと正義感の強い人に成長するだろう。

2017_0122_174005-DSC04239.jpg
「にんじゅつ 左近」 幼年ブック5月号付録 集英社 昭和32年発行
作画:南村喬  原作:青木義久

裏表紙もアップしておこう。
左近の妹(たちばな)
があまりに美しかったので。
映画化したら八千草薫さんあたりが適役か。


続いては

2017_0122_184946-DSC04271.jpg
「はやぶさ童子」 幼年ブック3月号付録 集英社 昭和30年発行
作:南村喬  


絵物語作家としてのデビュー作であるが
繊細で迫力ある画力はすでに兼ね備えていて
思わず作品に引き込まれてしまう。

南村喬(みなみむらきょう)
とルビがふってあるが
「みなみむらたかし」としているものもあり
当時どちらの発音が正しかったのかは
わからない。

晩年は「南村喬之(みなみむらたかし)」
で間違いない。

はやぶさ童子は
作画、原作とも南村先生の作で
お話はこんな感じ。

2017_0122_174313-DSC04243.jpg
2017_0122_174329-DSC04244.jpg
2017_0122_174356-DSC04245.jpg
「はやぶさ童子」 幼年ブック3月号付録 集英社 昭和30年発行
作:南村喬  

アラジンの魔法のランプのような機能をもつ
つの笛も登場するのだ。


表紙絵担当は実力者の証

続いては
2017_0122_181320-DSC04262.jpg
「ぎゃらむの洞窟」 幼年ブック12月号付録 集英社 昭和31年発行
表紙絵:南村喬  原作:大林清

これも幼年者向け

内容は

2017_0122_181432-DSC04263.jpg
「ぎゃらむの洞窟」 幼年ブック12月号付録 集英社 昭和31年発行
作画:彩田あきら 原作:大林清

貸本同様
南村先生は表紙のみである。

本は特に
表紙のアイキャッチが重要で
表紙に実力者を登用することは
よくあることだった。

プロ野球で言えば
エース級投手を
毎試合
9回のリリーフ登板させるようなものだろう。

実力者でなければ任せられない
重要なポジションだ。


商品化された希少なかるた

実力がありながら
万人受けするキャラや物語を受け持つことがなかったため
南村作品の玩具の商品化は
ほとんどなかった。

しかし
希少な1点があったので紹介しておこう。

2017_0122_181858-DSC04265.jpg
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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

これも昭和30年頃の作品である。
「オテナの塔」は
NHKラジオドラマ新諸国物語シリーズ(1952~1960年)
として1年間ずつ放送された一連の冒険活劇の第4部作目のお話。
アイヌ一族の青年と生き残りの父親(および一族)対
悪代官達の攻防を描く。
アイヌの宝を巡る複数の登場人物達が運命に導かれ
オテナの塔の場所を記した巻物の争奪戦へと
進展、邂逅と対決を繰り広げる・・・
といった内容だ。

私自身もリアルタイムでは知らなかった作品。
大人になって初めて存在に気づいた次第
なので
後になってググッたりした情報が中心であるが
ご了承願いたい。

しかしながら
このかるたも
手抜き一切なしの力作!
是非見ていただきたい。

2017_0122_175625-DSC04255.jpg
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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

思いはつのるものの
文字が読めないなら
前途多難だ。

2017_0122_174621-DSC04248.jpg
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「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

絵が上手!
拡大して
額装したいくらいの出来栄え。

2017_0122_175158-DSC04252.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

読み札が時代を感じさせる。
呼びかけるではなく
「よばわる」
だ。


2017_0122_175038-DSC04250.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

答えのない質問をされても
困ってしまいますの札。
これがわかる人は
かなりのオテナの塔通。

2017_0122_183449-DSC04268.jpg
2017_0122_175700-DSC04256.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

最後は
ちょっと浮かれすぎのような気もするが
やはり
めでたしめでたしの札。


今回も
少し茶化してしまう悪い癖が出てしまったが
これも昭和の玩具に深い愛着のがあることの裏返し
と思っていただければ幸いだ。




次回
晩年の南村喬作品を
直筆原画を中心に紹介する予定です。






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○ Comment

モロズミダン様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。   オテナの塔については主題歌しか知らないのですが今回美麗なかるたのビジュアルを拝見して、感動しました。 
タイトルと主題歌だけでは何もイメージがわかなかったのですが謎の塔を巡る冒険活劇だったのですね。

それにしてもこの画力、美しく格好よくそして清廉な色気!現在この方の作品を見ることができないのは日本の娯楽文化の損失、次回更新楽しみにしております。

記憶にあるオテナの塔の主題歌

遠き荒磯 紅椿 島にひとつの塔ありき

昔 オテナに築かれて 天の人やと 呼ばれたり
2017.01.27 22:36 | URL | ストラダ5 #- [edit]
ストラダ5様
いつもコメントありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。オテナの塔はNHKラジオドラマが1955年なので私の生まれる4年前のものでリアルタイムでは全く知らなかった作品でした。NHKのラジオ放送がもとでその後、宝塚と東宝の合作で映画化されたようですがそれも全く見たことがありません。少しPCで検索したのですが、変換初期候補で「オテナの塔」はすぐには出ず「お手並み拝見」と出るくらいですから知名度はかなり低いですよね。なので主題歌を知っているだけでもかなりの情報通と言えるでしょう。また色々と貴重な情報をお待ちしております。ではまた。
2017.01.28 22:11 | URL | モロズミ・ダン #- [edit]

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