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あの「秘密の塔」の実態が知りたい

Posted by モロズミ・ダン on 26.2017 時代劇・忍者 0 comments 0 trackback
ずっと気になっているのは
前々回にアップした
かるた(画:南村喬)としても商品化された
「オテナの塔」だ。

おさらいすると
「オテナの塔」は
NHKラジオドラマ新諸国物語シリーズ(1952~1960年)
として1年間ずつ放送された一連の冒険活劇の第4部作目のお話。
アイヌ一族の青年と生き残りの父親(および一族)対
悪代官達の攻防を描く。
アイヌの宝を巡る複数の登場人物達が運命に導かれ
オテナの塔の場所を記した巻物の争奪戦へと
進展、邂逅と対決を繰り広げる・・・
といった内容だ。

2017_0226_225316-DSC04335.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫

オテナの塔
タイトルにもなっているのに
そのハッキリとした全体像を見たことがなくて
モヤモヤ感を抱いていた。
いったいどんな塔だったのか。

けっしてヒット作品とは言えず情報も多くない。
はたして調べきれるかどうか。

2017_0122_175859-DSC04259.jpg
2017_0122_175625-DSC04255.jpg
「オテナの塔」かるた NHK放送 日本放送協会承認 小出信宏社
作画:南村喬 原作:北村寿夫


絵札をすべてチェックしたが・・・
行き詰まったときには現場に戻る
いわゆる
現場百篇が捜査の基本
なので
オテナの塔かるたの絵札を
あらためて全部みてみた。

がやはり
前々回にアップした2枚しかなかった。
ご覧のようにシルエットだけだ。

絵札のルシべ老人と同様
私の夢にも出てきそうだ。


実は
かるたの箱絵の背景にも塔が画かれているのだが
2017_0225_220817-DSC04326.jpg

質感だけは何となく読み取れるが
タイトルが邪魔をして
全体像がいまいち
わからない。

当時は原作の時代小説とNHKラジオ放送が元で
そのため
挿絵などを書き起こすための情報が少なかった
のだろうか。

イライラ感が増幅するなか貴重な情報が

2017_0211_193856-DSC04272.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

見つけ出しましたよ。
表紙絵にかるたの箱絵よりも
僅かだが
より鮮明な全体像が。

2017_0211_194157-DSC04276.jpg

うれしくて拡大してみた。

断片的にシーンをピックアップしているかるたと違い
ストーリー本ですから
きっと本編には
デデーン
立派なオテナの塔が登場
しているはずだ。
そうであってほしい。

焦らず最初からみてみよう。

2017_0211_194623-DSC04280.jpg
2017_0211_194637-DSC04281.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

登場人物のワイプで
隠れている部分もあるのだが
石垣で組まれている構造などが
わかってきた。

この調子だ。


実は肝心な後半部分が・・・

パラパラと
ページを捲っていくと
最終頁に
「このあとは10月号につづきます」の案内文が・・・
ガーンである。
思わず古典的な漫画表現が出てしまうぐらい
がっかり感が漂う。
主人公がオテナの塔にたどり着くクライマックスは
お話の最後の方だからだ。

この付録本の展開具合は
主人公の小源太が中心というより・・・

2017_0225_215005-DSC04315.jpg
2017_0212_162510-DSC04308.jpg
2017_0212_162640-DSC04310.jpg
2017_0212_161907-DSC04303.jpg
2017_0226_204632-DSC04331.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

けっこう
深雪の露出が目立っている
ちょっと偏った展開だ?


苦難続きの深雪

中盤以降の深雪は
苦難の連続
あまりのピンチっぷりを
ダイジェストで

2017_0212_162002-DSC04304.jpg
2017_0226_202834-DSC04330.jpg
2017_0225_215115-DSC04317.jpg
2017_0212_162106-DSC04305.jpg
2017_0212_162149-DSC04306.jpg
2017_0225_215302-DSC04318.jpg
2017_0212_162220-DSC04307.jpg
2017_0225_215518-DSC04321.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

この虐げられた非情な展開がずっと続き
深雪の苦悶の表情に心が痛む。

ちなみに作画の南村喬先生
後に桐丘裕之のペンネームでSM系雑誌の挿絵も画いている。
責められて悶え苦しむ女性の妖しい表現・画力は
マニアの間で高い評価を得ているようだ。
その才能を
このオテナの塔の時期からすでに
ちょい発揮していた
といったら偏頗な見方か。

話が横道にそれたが
オテナの塔への道は
まだまだ遥か遠くのようだ。

後半部分は付録本化されていないようで
おもしろブック本誌を続けて読まなければ
オテナの塔に辿り着けない。
だが残念ながら
おもしろブック本誌はここにはない。


期待の付録本も残念な結末が
でも
希望のもう1冊がありました。

2017_0226_223203-DSC04332.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
表紙絵:勝山ひろし 原作:北村寿夫

この付録本は
お話が読み切りで
完結しているのだ。

これは期待できますな。

いきなり
巻末ちょい手前あたりからページを開くと

2017_0226_223230-DSC04333.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
画:鈴木清 原作:北村寿夫

オテナの塔があるであろう
目ぼしをつけた小源太が
いよいよ能登の岬に船を出している。


次のシーンは
2017_0225_215935-DSC04323.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
画:鈴木清 原作:北村寿夫

すでにオテナの塔の中で
宝を手にしていた。

オテナの塔の発見シーンは
そんなに重要ではないのか
「タイトルにもなっているのに」
と声に出して言いたくなるほどだ。

勿論文章では説明あるのだが

2017_0225_220037-DSC04325.jpg
 NHK連続放送劇「オテナの塔」 少女クラブ6月号付録 昭和31年6月発行
文:西山敏夫 原作:北村寿夫

えーっと整理すると
①島と言うよりもひとつの大きな岩に小源太の船が衝突
②その岩によじ登った小源太は足を滑らせて深い穴に滑落
③穴の底には苔むした扉がありその先の下方に階段、それを降りる
④さらに扉があり中に入ると大きな箱有
⑤金、銀、宝石=オテナの宝ゲット

まったく
塔っぽくないのだ。大きな岩だもの。
がっかりである。

もう少し謎で神秘的な造形で
インディジョーンズ的な
カラクリが何重にも仕掛けられてと
勝手に期待し過ぎていたのか。

まあこの本は少女向けだから
深雪の試練に耐える生きざまをメインに構成し
そのほかの設定は極力簡略化したのだろう
とは思うが。

この記事の締め方としては
お話の後半が連載されていた
おもしろブック本誌を出して
「これがオテナの塔の実態だ!」
とやれば
カッコよく締めくくれたのだが
残念ながら持ってない。

資金力があれば探して入手できた
可能性もあったが
無理せず肩肘張らずやっていきたい。

2017_0212_162658-DSC04311.jpg
NHK連続放送劇「オテナの塔」 おもしろブック9月号付録 昭和30年9月発行
作画:南村喬 原作:北村寿夫

先にアップした
おもしろブックの付録本の裏表紙にも
オテナの塔があった。

これをみてたら
オテナの塔は謎のままで
いいような気がしてきた。

この秘密感が漂うシルエットの姿が
本当の姿なのかもしれない。






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