前回の落下傘特集を見返してみると
画像も単調で内容的にも地味な仕上がりだったなあ
と 少し自分にガッカリ感

が漂ってしまいました。
アップの最中にすでに
テーマが落下傘1本ではインパクトが弱いかな
と うすうす不安を抱いて
最後にジオラマ写真なんかを差し込んでみたものの
いまいち面白味に欠ける仕上がりに。
気を取り直して今回はその分
濃い味系で強烈なもの用意してみました。

空飛ぶ円盤 地球を襲撃す マルハク例によって何の記念日かというと
10月30日は
ニュースパニックデー

(宇宙戦争の日)
だそうです。
1938年(昭和13年)、オーソン・ウェルズ演出の
SF『火星人来襲』がアメリカCBCラジオで放送されましたが
演出で「火星人が攻めてきた」

という臨時ニュースを流したら
アメリカ中で120万人以上の人が本当のニュースと勘違いして
大パニックになってしまった・・・記念日です。
ですので駄玩具でもよく見かけた
終末論的な雰囲気のものを集めてみました。
箱の中は怪獣ウラン 100束入り箱の横書きには
全人類殺戮を企てる宇宙の怪物
凄惨! 怪獣対原子化学の闘争 怪奇 戦慄
の文字が踊ります。
それにしても男の人の痛がり様は
クモ膜下出血並みの激しさが。
でもこのポーズ
どこかで見たような
と思ったらありました。昔の薬袋に。
怪獣ウランはちょっと山椒魚みたいで
殺伐とした中にもひょうきんな表情を見せつけ
意表を突かれます。
でもこいつが円盤を運転して来た宇宙人の正体でしょうか

箱絵のタイトルの頭に「世紀の謎」とありますが
まさにその通りっ。
束の中身を出してみると怪獣ウランの紙帯にくるまれていた束の中身は
面子のような札が7枚前後入ってます。
これはまだ紹介していませんが
「軍人合わせ」と同じもので
紙帯の裏に優劣が書いてあって
たとえば
●怪獣ウランは原子兵器類には勝ちます。
●空飛ぶ円盤は宇宙船に負けます。
●超人ジェットマンは爆弾類に負け、他には勝ちます。
などとあり
時に細かいルールはなくて
じゃんけんのように同時に一枚ずつ出し合って
勝ったらもらえるみたいな遊びです。
裏の説明にも
「自由にルールを決めて勝手に遊べ」
的な主旨の注釈がついてます。
ともあれ超人ジェットマンの頑張りに期待したいところです。
(3束開封してみましたが、ジェットマンはいませんでした)
軍人合わせ的なものをもう一箱
未来戦 新兵器合 みつわ玩具箱に印刷はなく上蓋に紙帯が貼り付けられています。
細かい青文字は札の優劣の表記。
束の中身を出してみるとこちらも7枚ぐらいの束が100束入り
札の内容はというと
月世界征服や太陽の静止と言った危機的場面設定から
火星人やヒマラヤの雪男、はたまたエリザベス女王まで登場する
わけのわからない大スペクタクルになっています。
2箱アップしましたがともに昭和30年台前半で一束3円か5円
だったのではと思われます。
続いては双六です
原子科学双六 他 みつわ玩具
中から1枚出して広げて見た 画:岡たかしここまで来ると説明要りませんね。
部分拡大して見てみましょう。
やはり火星人は蛸系
でしたか
道半ばにして地球最後の日が
さらに進んでも水爆が控え、絶望的状況が続く
「上がり」になっても宇宙人が襲ってくる
終末論的醍醐味を味わえる作品でした。
この手のものはブームというほど
流行ったとは思えませんが
漫画雑誌などでも手堅く特集が組まれた印象があります。
週刊少年キング 1965年3月7日号 少年画報社 一冊取り上げてみました。小学1年生の頃のものです。
特集「人類さいごの日」(抜粋)
構成:北川幸比古 絵:南村喬之 前村教綱
第三次世界大戦による核兵器で人類が滅亡する説
氷河期の到来による人類滅亡説
太陽の赤色巨星化による灼熱で地球の最期を迎える説これは50年近く前の記事ですが
現在でも太陽のフレアの異常や核の脅威など
同じような懸念される事象や緊迫した問題がたくさんあって
それらとイメージが重なります。
「人類さいごの日」は駄玩具や雑誌の中の世界のみに留めておきたい
と願うばかリです。
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