高級カメラ代替品的駄玩具

Posted by モロズミ・ダン on 17.2013 その他・定番 0 comments 0 trackback
あさって3月19日は
「カメラの日」
だそうで
1839年フランスで発明。
当時は長時間の露光が必要で
カメラの前で長時間じっとしていなければ
ならなかったようです。

昭和の少年にとって
カメラや腕時計は超高級品で
自分専用のものが買ってもらえるか否かが
お金持ち
それ以下かの境界線だったような気がします。

でもそんな欲求不満を
ちょっとだけ満たしてくれるもの
駄菓子屋さんにありました。

日光写真
久々に聞いた人も多いんじゃないでしょうか。
最近トンと見掛けず
おそらく今はもうどこにも売っていないのでは?
駄玩具絶滅種のこれが今日のテーマです。

2013_0317_140308-DSC00809.jpg
最新版ミシン入種紙    太陽社

2013_0317_141254-DSC00810.jpg
種紙各種

箱の中は30枚くらいの束で10束入ってました。
昭和30年代1枚2円売りぐらいだったでしょう。

グラシン紙(紙ふうせんと同様の素材)に
黒1色の印刷を施したもので
人気の漫画キャラやヒーローの図柄が満載でした。

ミシン入りとは
切手のようにミシン目が入っていて
切り離しやすくしてあるタイプのこと。

知らない方のために説明すると
コホン!え~
日光写真遊びに必要なものは
この
種紙
それと
写真枠(カメラ本体)
感光紙
の三つです。

順番に見ていきましょう。
続いて写真枠(カメラ本体)を

2013_0317_192353-DSC00817.jpg
天然色カメラ    ㈱田辺玩具製作所

2013_0317_192531-DSC00818.jpg
箱の中はカメラ50入

カメラといっても紙製の箱で
たばこの箱くらいの大きさ。
つぶれた状態で入っているので
簡単な組み立てをしてから使います。
ひとつ5円ぐらいだったでしょうか。

2013_0317_193208-DSC00820.jpg
写真枠の拡大

50入りの箱
ズッシリと重かったのですが
原因はここ。
枠の部分に3mmもあるぶ厚い透明ガラス板が
はりつけてあります。

これで種紙と感光紙を
しっかりと押さえつける役目をしていました。

箱のタイトルに天然色とありますが
単なる日光カメラなので実際の仕上がりは白黒。

当時、カラーフィルムやカラー版映画が出始め
「天然色~」という言葉が人気の流行語だったので
あやかって強引に使ってしまったのでは?

カラーの最新技術は子供たちにとっても
大いに興味を引くところがあったのでしょう
学習雑誌でも特集が組まれてました。

       2013_0317_193724-DSC00821.jpg
       科学クラブ 特集:光とレンズ  ㈱東雲堂  昭和35年3月発行
       監修:理学博士 小穴純   挿絵:中島章作 他

進歩してきた天然色写真の原理を解説しています。 

最新のフィルムは
むらさき、緑、赤、それぞれに反応する薬剤が
三層にコーティングされていて
この3色のすり重ねでどんな色でも表現できる
との説明。

今でもとても勉強になります。
小学校の時にしっかり読んでいれば
立派な大人になっていたのに
と後悔の念に駆られます

日光写真にもどりましょう。

2013_0317_142604-DSC00811.jpg
日光写真枠 各種

当時の人気の映画スターや
テレビアニメキャラなどが印刷された日光写真枠
田辺玩具製以外にもたくさんありました。

まあ 箱絵として印刷されたカラー写真や漫画は
出来上がる日光写真とは何の関連もないわけで
この出来栄えにつられ
ついつい買ってしまいますかね。

続いては地味ですが感光紙を

2013_0317_143147-DSC00812.jpg
感光紙 各種

POPとありますが広告のことではなく
printing out paper の略。
焼き出し紙(露光を与えるだけで画像が得られる印画用感光紙)
のことです。

写真右下に白い感光紙を中から出してありますが
このまま放置しておくと
全面、黒い色に変色してしまいます。

50年近く前のものなので
薬剤の劣化で反応しないかもしれませんが
取り急ぎ1~2枚やってみましょうか。

2013_0317_151714-DSC00815.jpg
感光紙の上に種紙を重ねて写真枠に挟み込む

おそらく47年ぶりの日光写真プレイに。
挟み込んだら下のほうを輪ゴムでとめて
日のよく当たる場所へ

たぶん10分くらいでできたはずだけど
かなり古いので
ちょっと長めに待ちましょう。

待っている間に
もう一品アップを

       2013_0317_144204-DSC00813.jpg
       2がんレフ日光カメラ  たのしい三年生 昭和35年7月号付録

学習雑誌の付録にも登場してました。
やはり人気アイテムだったのですね。
扱いが簡単だったので
小学校低学年の遊びとして定着してました。


さっ
そろそろ出来上がったかな

2013_0317_152029-DSC00816.jpg
日光写真 使用例

上が種紙
下が感光した日光写真。

う~んっ微妙な仕上がり

こんな茶色系だったかなぁ
もっとはっきりと白黒で陰影がついたはずだけど・・・

まあ50年近く前の感光紙なので
全く印画しないことも想定していただけに
これだけ写れば良しとしましょうか。

このまま明るいところに置いてると
全面黒くなってしまうので
急いで表面を水で洗い流して余分な薬剤を落とし
画像が定着しました。


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