先週は更新できず
ブログに訪れてくれた方々
すみませんでした。

先週19日
母(81歳)が亡くなりました。
会葬関連もなんとか一通り終わり
一息ついたところです。
しばらく辛い闘病生活を続けていたのですが
最期は安らかに眠るように逝ったので
大往生といってもいいぐらいだと思っています。
人は亡くなる時に
それまでの人生の思い出のシーンが
走馬灯のように脳裏を駆け巡ると言われていますが
母は最期
どんな情景を見たのでしょうか。
おだやかな表情だったので
きっと楽しい思い出ばかりだったのかな。
今日は
母が学生の頃に楽しんでいたかもしれない
昭和20年前後の
いにしえの駄玩具を集め
母と同じ気持ちになってみました。
いつもアップしているものより
さらに一世代昔のものですが
追悼の気持ちも込めて・・・
日本娘双六 三光玩具社 昭和22年10月発行戦後に発行されたものです。
作画者名は明記されていませんが当時流行っていた画風です。
上りは
当時の娘さんが最もあこがれた花嫁さん。

(日本娘双六 部分拡大)「りぼん」「にんぎょう」「はれぎ」「子守」「読書」「舞子」
などマスの項目が当時のあこがれ、流行りものや
生活に密着したキーワードとしてタイトルになっています。
リボンの少女
上目づかいの艶やかな表情に思わず引き込まれ
つい部分写真撮ってしまいました。
続いては
トランプ式 家族合わせ (メーカー不明)昭和20年代のものだと思います。
(家族合わせの箱の中)昔は定番だった家族合わせ
登場する家族のお名前が
とても駄洒落っぽくて笑えます。
11家族×5人の札が入ってます。
四家族続けてピックアップしてみました。
農家 種巻権兵衛
金満家 蔵尾立太郎
商人 賣戸得三
医師 人田助増ねっ
結構笑えるでしょ

ベタさ加減がよろしくて。
それにしても金満家って最近使わないですよね
富豪のことですけど。
医師の家族のお女中さん
「おなべ」は
やり過ぎのような。
女中さんの呼び名も人権上の観点から
今はお手伝いさんですね。
遊ぶ時は札を一人一人切り離して使います。
基本的には
家族全員を揃えることを目標としするゲーム。
トランプのように
すべての札を良く混ぜて各自に配り
順番に不足している人を指名して
持っているか尋ねることを繰り返しながら札を貰い
家族を合せていきます。
最も多くの家族を集めた者が勝ち。
何通りか遊び方があるようです。
お次は
抜き取り面子各種 他駄菓子屋玩具の定番面子は
駄玩具草創期からありました。
(ベティちゃん?の拡大)ベティ・ブープは
アメリカのフライシャー・スタジオによるアニメキャラクターで
1930年代に日本にも輸入されていました。
何故これをアップしたかというと
母は女学生時代のアダ名が
「ベティちゃん」であったと
生前
自分から自慢げに言っていたことを
思い出しました。
続いては
パールぬりえ (メーカー不明)図柄の雰囲気と紙質から
昭和20年代だと思いますが
詳細は分かりません。
(パールぬりえの箱の中)中には小冊子になっているぬりえが約60冊入。
(ぬりえの中身)作画者は明記されていませんが
「きいち」や「まつお」(メーカー)を連想させます。
最後に珍しい双六とかるたの合体版を
新版いろはまんが犬棒双六(ローマ字入) (メーカー不明)文字の並びからして戦前のものだと思われます。
右下の「い」を振り出しに
ぐるりと一周して段階的に内側に進んで上ります。
何コマか拡大して見てみましょう。
いものにへたもごぞんじない「芋の煮えたもご存じない」
芋が煮えているのかまだなのかも分別できない
世間知らずの人を指す慣用句ですが
この幼児が言ったとなると
ちょっと恐ろしい気がします。
あたまかくしてしりかくさず「頭隠して尻隠さず」
なんで隠れているのか
そして誰なのかが気になるところです。
れいやくはくちににがし たびはみちづれ「良薬は口に苦し」
頭は「り」ではないのですね。
「り」は別にありました。
りちぎ者の子だくさん「律儀者の子だくさん」
まじめで義理がたい人は、
家庭につくすので自然と子供が多くなるの意味。
自分の親世代は
ともに5人以上の兄弟。
でもその時代では普通のことで
昔は律儀者の父さん多かったのですね。
まじめ一筋で生きてきた父に
今は少しでも孝行してあげなくてはと
母亡きあと
思いを新たに・・・。
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