前回に引き続き
アトムをたっぷりと
(前回、「総力特集」と銘打ってしまいましたので

)
今回も写真の頭に
正規品は
正駄玩具は
駄をつけて比較してみます。
まずはメンコから
正
総天然色 鉄腕アトム ㈱小出信宏社「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
引きくじタイプのメンコです。
縦60cm超の大きな台紙に

等=メンコ16枚綴り

2本

等=メンコ 4枚綴り

6本

等=メンコ 2枚綴り

8本
の
当たり
用メンコがセットされてます。
駄菓子屋さんの壁面に堂々鎮座し
ひときわ存在感を醸し出していました。
駄玩具では版権正規品はめずらしいですね。
白黒のTVアニメから図柄を引き出し
トレースしたものに後からカラー着色しています。
1等=メンコシート16枚綴りの拡大1等は2本(枚)あります。
これがど~しても欲しかった
正
総天然色 鉄腕アトム厚口面子用 ㈱小出信宏社 「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
これが引き束です。(1回5円)
ここから一枚引くと中にメンコが一枚入っていて
裏に当たりのスタンプがあれば
台紙の当たりメンコがもらえるのです

大きな当たり用台紙とこの引き束で
一組になっていたのです。
総天然色 鉄腕アトム厚口面子用(側面) 引き束には
古新聞紙や週刊誌紙で作った袋
約120袋が
紙紐で束ねられています。
しか~し
その中で3袋だけ
綴じ込まれていないのがあって
スルッと抜け落ちます。
綴じ不良と思いきや
これには理由が・・・
ここで意を決して
駄菓子屋界の秘密を暴露

しましょう。
え~っコホン!
この引きくじは
最初に紹介したようにあたりが複数あるのですが
これが初期の段階でほとんど当てられ
台紙に燦然と輝いていた

特に1等のメンコシート(16枚綴り)がなかったりすると
なんともさみしい台紙になってしまいますね。
1等がすでに出てしまったくじは
もう引く人は激減
売上が伸びなくなるのは明白
商売あがったりです。
最終の時期まで
「まだ1等出てないじゃん」と思わせ
射幸心をあおりまくることが
意図的に必要だったのです。
そこである程度
束のメンコが順調に売れて完売のメドが立った頃合いを見て
別にとっておいた当たり入りの袋を束に挿入する
という極秘戦略でした。
(当たりメンコの裏面)綴じ込まれていない3袋を
出してみると。
面子の裏に赤い数字がスタンプされています。
1等から3等の各1本は
駄菓子屋のおばあちゃんが
文字通り切札として別保管。
最終の時期に絶妙のタイミングで
束に挿入したのでしょう。
秘密を暴露してしまったので
業界の人から命を狙われる

恐れが出てきましたので
今後ひっそりと控えめに暮らしたいと思ってます。
正
総天然色 鉄腕アトム集 ㈱小出信宏社 「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
引き束の別バージョンもついでにアップ。
くじ本体に初めから2枚綴りで入ってます。(10円引き)
当たり台紙は1枚ものくじと同じでした。
続いてメンコの駄玩具は
駄
鉄腕アトム 8連メンコ ㈱田辺玩具製作所「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
うーんっ
明らかに粗雑なタッチに
だけど個人的には
このチープさに何故だか魅力を感じてしまうのです。
何なんでしょうかこの感覚は
出来の悪い子ほどかわいいみたいなもんですか。
価格はたぶん8連で5円。
(正規のデザインとの比較)「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
どれだけチープであるか
月刊漫画誌「少年」の別冊付録の表紙と
無版権の丸面子と比べてみました。(明らかにマネてますね)
並べてみると本物の素晴らしさが際立ちます。
本物には他を寄せ付けない雰囲気
印刷物だけどオーラすら感じてしまいます。
駄玩具はそれなりに愛嬌があって好きなんですが。
続いては
正
プレイバズル 鉄腕アトム ㈱エポック社「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
低学年向けのパズル。
今のジクソーパズルよりピースがかなり大きめです。
裏はクレヨンボードになっていて
繰り返しお絵かきができました。
価格は100円。
駄
ジグソーパズル 教材用 30付 (メーカー不明)一見アトムとは関係ないような袋デザインですが
中には
鉄腕アトム?縦10cm位の小さなパズルが2種入ってました。
オリジナルにある程度忠実に写していますが
アトムとはどこにも明記してなくてパチってますね。
それにしても
右後ろにいる亡霊のようなアトムは何だろうと思っていたら
思い出しました。
鉄腕アトム 第30巻 悪魔の風船の巻 光文社カッパコミクス
昭和41年7月発行 「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
ここから写してますね。
アトムの形をした風船爆弾でした。
この物語に出てくる
悪者(スカンク)やロボットのデザインも
そのまま写してます。
この駄菓子屋パズル
教材用となっていますが
それを強調するかのような文言が袋の裏面に。
(ジグソーパズル個袋裏面)おほめの言葉がいただけると信じて買った子
実際おほめをいただけていたらいいのですが。

お父様はどんな評価をするのでしょうか

たぶん正規品に明記されている文言を
ヒントにしたのかもしれません。
プレイパズル ㈱エポック社 説明文より「構成力、洞察力、忍耐力等の力が養えます」と
わかりやすい納得の説明文があります。
駄玩具の方は
「ぐんぐん頭がよくなり・・・」と
裏付けのない過剰ともいえる効果を明記。
現在発売されていたら
優良誤認の疑い有として
公的機関から警告を受けそうです。
最後にぬりえを。
正
鉄腕アトムぬりえセット ㈱小出信宏社「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
透明のビニールバッグにぬりえなどがセットされています。
(バッグの中身)縦型のぬりえ2種、横型のぬりえ2種
折り紙、クレヨンの6点セット。
ビニールバッグが普及し始めたころでもあり
人気のバッグに人気のぬりえをたくさんつめこんだ
魅力的な商品でした。
単価を合計すると160円~180円くらいになります。
ぬりえの裏面に
ぬりえで著作権使用が認められているのは
小出信宏社だけと明記されています。
(ぬりえの中身)正規品だけに
しっかりとした図柄
カラーのお手本も付いて
安心して見られますね。
では駄玩具ではどうでしょう。
駄
鉄腕アトム? ぬりえ まつおアトムとはどこにも書かれてません。
そうですよね
版権許諾は小出信宏社だけですから
中のぬりえみてみましょう。
(アッ わるいやつ)わるいやつが出てきました。

いかにも悪そうな感じですが
アトムにこんなキャラは登場してた?
オリジナルはこれではないでしょうか。
「魔人ガロン」 冒険王付録 昭和36年1月号と6月号の表紙より「魔人ガロン」

手塚プロダクション
単独での作品ですが
アトムにも登場していたのです。
鉄腕アトム 第9巻 アトム対ガロンの巻 光文社カッパコミクスより 昭和39年9月発行「鉄腕アトム」

手塚プロダクション
わるいやつとはおそらくガロンのこと。
さらにみてみましょう
(せんせい こんちわ)「こんちわ」って
外見も言葉づかいもちょっとおかしいアトム?
せんせいも明らかにお茶の水博士でしょう。
まったくもって~パチってます。
今日は「総力特集」ということもあって
過去最多22カットの画像アップになりましたが
ここまで平面的な印刷物がほとんどだったので
最後23カット目に立体物を
お茶の水博士フィギュア ビリケン商会
手塚プロダクション
こちらはせんせいではなく
版権有の正規品お茶の水博士です。
ではまた。
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