飛べ!大空へ:その3

Posted by モロズミ・ダン on 29.2013 グライダー 0 comments 0 trackback
朝晩も少し涼しくなり
季節の移り変わりを感じます。

秋の澄みきった高い空には
ヒラリと舞い上がる
グライダーがよく似合うんですよね。

昨年の今頃も連続で2回やりましたが
1年ぶりにグライダー特集:その3です。

2013_0929_174022-DSC01714.jpg
ミグ戦闘機   10円売  12付   まるひで

昭和40年代に売られていたものです。
素材が経木に紙を貼り付けたものから
スチロール製に切り替わりつつあった時期。

ひとつ組み立ててみました。

2013_0929_180638-DSC01730.jpg
ミグ戦闘機  (組済)

思いのほか
かっこいいフォルム。
スチロールに印刷した機体で
先端の赤い錘の部分はアルミ製。

吊り下げ台紙の隠れている部分の
イラスト上に置いてみました。

でもミグ戦闘機をモデルにするなんて
当時の冷戦時代の影響が駄玩具にも及んでいたのでしょうか。


続いては

2013_0929_174400-DSC01718.jpg
丸胴10エン グライダー   3ダース入  (メーカー不明)

グライダーのリアリティが欠けている部分
と言えば胴体。
真横から見る以外は
立体感がないので
図柄がどんなによくても
全体的にチープ感が漂っちゃうんです。

コスト、生産効率上
すべてのパーツを素材シートから刃型一発で抜くことが最良
であるため
胴体も含めすべて板状になることは避けられないところでした。

そんなちょっとむず痒いところを
コストをかけて解消したのがこの商品。

       2013_0929_174442-DSC01719.jpg
       丸胴10エン グライダー (箱の中)

「おおっこれ立体じゃん!」
と目を輝かしたガキどもの声が聞こえてきそうです。

胴体の部分は中空のソフビ製。
先端は錘の役目もしなければいけないので
プラでは軽すぎと考え木製の削り出しになっています。

中を確認しつつも
箱絵が何かに似ていて
気になっていましたが
わかりました。

2013_0929_175414-DSC01724.jpg
「週刊少年サンデー」 1964年9号 表紙 ㈱小学館 より
「大空のちかい」九里一平

当時人気連載中だった「大空のちかい」の
主人公、早房分隊長の雄姿が
少年サンデーの表紙にだったのですが
これをもとに
どうやらトレースして反転させたのでしょう許諾なしに。

ですから
丸胴グライダーも昭和40年前後に発売されたもの
と思われます。

これも組んでみました。

2013_0929_175156-DSC01723.jpg
丸胴10エン グライダー (組済)

胴体が立体になっただけで
プラモデルっぽく
本格的ないい感じになります。

2013_0929_174824-DSC01721.jpg
丸胴10エン グライダー (主翼)

主翼のデザインは5種。
素材は前時代的で
経木に印刷した紙を張り合わせたものを使用してます。

経木とは木を極薄にスライスして紙のようにしたもの
=昔、おにぎりやコロッケなどを包んだ包装材としても
よく使われていました。


続いては昭和20年代~30年前半位のもの

2013_0929_175537-DSC01725.jpg
グライダー当て 2円引  120付  ツバメクライダー

2円引きですのでだいぶ古いもので
台紙は劣化と言うより風化が始まってます。
撮影の位置合わせで触れるたびに
台紙の端がボロボロときます

2013_0929_180245-DSC01729.jpg
グライダー当て (一部拡大)

水出しと書かれた束から
一枚引き抜き
水にぬらすと1等やはずれの文字が浮き出てきます。

引き束の下の
ピンクとベージュの無地のグライダーが
はずれで全長7~8cmのミニタイプ。
これはこれでかわいいのですが残念でした賞です。

2013_0929_175629-DSC01726.jpg
グライダー当て (一部拡大)

1等~4等までは
なんと丸胴グライダーです。
こんな昔から丸胴タイプがあったなんて。
ボティは極薄のアルミ製で中空に。
先端は木製の削り出し
主翼は経木の張り合わせは先に同じ。

両翼の先にタンクまであしらって
よくできています。

2013_0929_175842-DSC01727.jpg
グライダー当て (一部拡大)

主翼のデザインも
きれいに画きこまれていて
かなりレベルが高いといえます。
(個人的には国宝級の評価)

駄菓子屋で売られる
簡易組み立てグライダーは
現在ではほとんどが中国製なのですが
唯一
国産でがんばっているのが
この老舗メーカーとも言えるツバメグライダー。

昨年
ツバメグライダーの社長と直接お話を伺う機会があったのですが
取引先の材料・部品メーカーがほとんど廃業してしまうので
年々製造が苦しい状況にあるとのこと。
それとは逆に注文は増えているので頭が痛い旨をお話されていました。


別のストックから
同じものを組んでみました。

2013_0929_235548-DSC01735.jpg
2013_0929_235639-DSC01736.jpg
グライダー当て 1等グライダー(組済-上面と裏面)

1等を組み立てるとこうなります。

60年以上経っているので
部材はヨレヨレに劣化しています。
でも印刷の発色がこのレベルで残っているのは奇跡的かも。

主翼を差し込む時は主翼の左右どちらかのタンクを
一旦外してから
胴体切り込みへ差し込みます。

機体先端のアンテナは竹ヒゴ製。

2013_0929_235419-DSC01733.jpg
グライダー当て 1等グライダー(組済-斜視)

どうですかこのフォルム!

このスラリとしたカッコイイやつを
秋のキリッと澄んだ青空に
思いっきり飛ばしてみたい!
と思うのは子供の時だけでなく
50を過ぎた今でも同じ感情が。

国産のグライダー
少ロット生産でもいいので
どうか絶やさないでもらいたいと。
そしてこのような過去の傑作も復刻してくれたらと
願うばかりです。
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